2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

鼻炎に見舞われる

一日中、制作した。 が、秋の花粉のせいか、アレルギー性鼻炎の再発なのか知らないが、ものすごく鼻が出る。元々、子供の頃から鼻が弱く、ひどい鼻炎の症状に見舞われている状態に結構慣れているので、絵を描くのもあまり集中力を殺がれないで、作業し続けら…

江藤淳という人 福田和也

いつか座談で、半ば以上冗談ではあったがもしも我が国が異邦に占領されて、国体が滅ぼされたらどうするか、という問いが呈されたことがあった。酒が入っていたせいもあって、私が一人ででも絶望的テロルを敢行すると云い、別の人が国外逃亡をして亡命政権を…

作った物の価値(作った価値)

物を作るというのは、新たな価値の発見である。というよりも、今、既に君臨している既成価値への反逆なり賛美として、何かを立ち上げることだ。 例えば、駆け出しの小説家が一流の批評家や編集者に対して感じるような、強い緊張感を身の内に保持し続けながら…

美しい国へ

戦時中、軍人や兵士は尊い人々であった。予備学生も尊かった。彼らは国家の将来を背負って立つ存在そのもので、文字通りの「パブリックな存在」であった。庶民は見知らぬ他人であっても、軍人や兵士や予備学生に対して、敬意と親愛を込めて接した。好意を受…

ポップ・ミュージックについて

複製技術が発達し、テクノロジーも飛躍的に進歩したのだから、もっともっと密室的に作りこまれた、究極の室内楽みたいなものが作られても良さそう(数百年前より今のほうが、その手のものに耳を傾ける土壌が整っている)ような気がするのに、そういう類の音楽…

そして制作は続く

ごそっと書き溜まった絵を出してきて、何か微妙に微調整の手を入れたり、一枚ずつ写真にとったりした。 思い返せば、96年に個展をやって以降、コンスタントに作品を作ることをサボり始めて、それでもかろうじて、年一回くらいはグループ展に参加したりはあ…

横須賀の記念艦「三笠」

ちょっと横須賀に行って、記念艦「三笠」に行って来たので写真をアップします。 ところで、戦争とか、人間/国家間闘争に纏わる物語は、面白いけど実に疲れる。映画なんか観てると、なぜこの登場人物が、こんな極限状況で、こんなに頑張っているのか、本当に…

「噂の女」(恵比寿ガーデンシネマ)

妻が観ようというので観に行った。そしたらなんだか凄い映画で、完膚なきまでに打ちのめされた。僕のような者が、映画について(しかも溝口健二について)何か感想を書くなんて、身の程知らずの恐れを感じないわけにはいかないが、あまりに良かったのでまあい…

「ナニワ金融道 トイチの怖さは10日でわかる!の巻」を読む

コンビニで、たまたま見つけて懐かしくて買ってしまった「ナニワ金融道-トイチの怖さは10日でわかる!の巻-」がやたらと面白かった。今回買ったのはアンコール刊行と称して再刊されてるうちの一冊のようで、元地上げ屋で、夜逃げして今ではノミ屋の集金人…

「太陽」(銀座シネパトス)

イッセー尾形の一人芝居は、ステージを観た事が無いのだが今まで発売されたビデオなどの半分以上は観ているくらいには、僕はイッセー尾形の一人芝居を観てるのが結構好きである。なので、そういう自分にとってこの映画を観てるのはかなり楽しい時間であった…

休暇中なのに

…いつもより忙しがってるヤツなんて、単なる低能の露呈にすぎない訳です。。ああ!阿呆だな俺わ!…美しい、心ときめく、豊かで、深くて、優しく、笑いを含んだ、素敵な休日のひとときは一体どこに!?…今、この数日間を!かけがえのない豊かな時間にしないと…

草叢 KUSAMURA

凄い良かった。丁寧で丹精な映画だなーと思った。主演の速水今日子は美しい佇まいの女性だが、幸薄そうで、快楽的な要素がまるで感じられず、痛々しいような痩躯の裸体。吉岡睦雄も、失礼ながらひでーツラにヤセギスで、要するに二人とも、あまりにもリアル…

太田聴雨「星をみる女性」

(略)今日から以後の日本画は、今日の近代社会の事象に材をとったものがより多くなって行かなくては、その将来は誠に暗澹たるものだと思ふのです。その絵が如何に技法だけで美しくこねあげ、大作らしくこねあげてあっても、その中にその作家の個性によって…

iTunes 7.0登場でやっとギャップレス再生可能になった

この前買ったMoodymann Collectionを聴いて歓喜の状況です。完全に曲が繋がっとります。問題ないです。あとインターフェイス…っていうか見た目の雰囲気も若干変わって、ちょっとかっこ良くなった。アートワーク毎にアルバムがリスティングされててかっこいい…

ウィレム・デ・クーニング

竹橋の近代美術館で今開催中の企画展では、ウィレム・デ・クーニングは2点あって、どちらもかろうじて、人体と判別できるようなイメージが描かれているのだが、それは、絵の具が縦横に激しく運動の軌跡を描くような筆致で画面に載っているだけのようでもあ…

中村彝 「頭蓋骨を持てる自画像」

高校のとき美術の教科書に出ていて以来印象的だったヤツの実物を竹橋の近代美術館ではじめて(2回目かもしれない…)見た。エロシェンコさんは何度も見てるが、おなじみのその絵と、「頭蓋骨…」が隣同士にあって展示されてる。常設フロアには、風景画や別の自…

ミハエル・シューマッハ今季限りで引退発表

発表の記者会見よりも、フィニッシュラインを越えた時点で、ジャン・トッドが泣き顔になってたりとじか、モンテゼモロが狂喜乱舞してたりとか、ゴール後、シューマッハとチームメンバーひとりひとりとの抱擁シーンを、延々カメラが追いかけていて、あんなの…

「THE LONG SEASON REVUE」 FISHMANS

今年の3月と6月、渋谷で東京バージョンと梅田バージョンがレイトショー公開され、そのどちらにも駆けつけたという、他にやること無いのか的ムードのうちら夫婦ですが、こないだDVDが出たので、これも即効買ってきて、さっき2枚目の方をちょろっと見た…

伝統とか歴史と地続きではない自分

古びた映像や、ノイズ混じりの録音物が好きだっていうのは、そこに何か、本格的な伝統というか、歴史みたいなものの気配が、確かに存在したように感じるからかもしれないと思った。 古びた写真とか、映像や、ノイズ混じりの録音物というのは、そんな品質でも…

「眼のある風景」靉光

この絵は自分の場合、展示室を歩いていって、なぜか、いつも向かって左側にある絵。という印象があった。今まで見てきた常設展示でで、たまたまそうだったのか、僕の勝手な思い込みだったのかはわからないが、そういう印象を持っていた。ただし、今回の企画…

追記

一方の敵兵の顔を足蹴にしながら、もう一方の兵士の胸を銃剣で刺している日本兵。 ▲ そういえば僕も昔、二人の人物像を描こうと何度も試みました。一人の女の子がもう一人の子にウェスタンラリアットを決めてる瞬間の絵。または、一人の女の子がもう一人の子…

週刊・軍国現代

「元々軍事用に開発された技術で…」なんていうと、訳も無く、すごい高品質かつ高性能な技術って感じが漂う。ああ「インターネット」も元々はそうか。 「軍事用」っていうところがミソで、軍事に用いられる場合、もう妥協を許さぬものすごい技術であると相場…

「モダン・パラダイス展 大原美術館+東京国立近代美術館 - 東西名画の饗宴」 国立近代美術館

日曜日のことだが、常設も併せて観に行った。面白い絵がいくつか観れてよかった。普段常設で展示されてるヤツが、結構たくさん企画展の出品作品として展示されているので、場所が違うだけでかなり受ける印象が変わるのが新鮮だ。あと常設フロアでは、代わり…

「坂の上の雲」と日本人 関川 夏央 より引用

これはのち、日露開戦も迫った一九〇三年夏のことになりますが、秋山真之は軍艦の旗旒信号を改良します。それまでの旗旒による「説話信号」では、「直チニ列ヲ解キ適宜避難セヨ(ス)」を、「直チニ」「列」「ヲ」「解キ」「適宜」「避難」「セヨ(ス)」と分け…

Eメールを活用しましょう

メールとかBlogの文章というのはTPOに合わせていろいろな文体にもなるでしょうが、このblogの文章なんつーのは、長いし、何が書いてあるのか一発でわからないところもあるでしょうし、いろいろ問題はある反面、これは僕が、僕自身の判断で、こういう文章で良…

Archie shepp 「Live At Donaueschingen Music Festival」

今は2006年。日本の敗戦が1945年だから、61年前だ。コルトレーンのビレッジバンガードアゲイン!が出たのが、1966年・・・。今から40年前。翌年にコルトレーン死去。その3ヵ月後に、アーチー・シェップの「ワン・フォー・ザ・トレーン」吹き込…

「パチプロ日記×」田山幸憲

パチンコにも色々あるが、「デジパチ」とか「セブン機」と呼ばれる一般的な台というのは、台の真ん中辺にスタートチャッカーがあり、そこに玉が入ると、デジタル制御された抽選機能が稼動する。結果、大当たりを引き当てると、一定量の出球を獲得できる訳だ…