2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「乱れる」

先週観て、今日2回目を観る。何度観ても素晴らしい。心のそこから「素晴らしい」と云いたい。というか、この先も、何度でも観たいと思わせる。 「乱れる」の他の人が書いた感想をネットで検索して読んでみると、ものすごく熱の篭った、熱い文章がいっぱいあ…

古谷利裕氏の「アトリエ風景」写真画像について

古谷利裕氏の「偽日記」のタイトル下にあるリンク先で見られる、作品が夥しい数並んでいる写真がすごい。艶やかで、なまめかしくて、それに形振り構わず淫するかの如く、留まる事を知らぬ感じ。。柔らかな絵の具ののたうち、溜まり、崩れ、弾け跳ぶ、という…

「残菊物語」

観終わって、しばらく虚脱状態で呆然とした。。感動に包まれつつ、でも微かに腑に落ちない事があった。何かというと自分自身に対してである。…いくらなんでも僕は泣き過ぎであった。云っちゃなんだが、たかが映画で、30ヅラ下げた男が(こないだ36に鳴り…

「うきぐも」での永瀬恭一氏作品について

これを書いてる現在、既に会期終了しているのだが、はてなダイアリー「paint/note」の書き手でもある画家の永瀬恭一氏が出品している企画展「うきぐも」を先週、観に行った。(会場:川口市立アートギャラリー アトリア/masuii R.D.R gallery 24日終了)ふた…

やりたかった事とその結果

今の携帯電話なんかは、同じキーが数字の入力であったり文字入力であったり実行命令であったり選択範囲の決定であったりと、異なる複数の用途を担っている。で、ひとつのキーに割り当てられてる用途を変更するためのキーもしくは操作手順というものも別途、…

家に居ます(休みだから)

暑い。。ダラダラした一日。作品を制作部屋のいつものスペースに戻し、描きかけのヤツを前に戻して、加筆続行が可能なようにする。自分の絵に、もうほとほとうんざりした気分もあるのだが、当然のことながら、今日からまったく違う事をし始める訳にもいかな…

坂中亮太展の終了

表題の件、何とか終わりまして、ご高覧頂いた皆様に、深く感謝申し上げます。この展示の前と後で、僕はまったく別の何かになれたような気すらします。本当にありがとうございました。 色々と、書けば書けるのだがまあ、一言で云えば、派手にコケたなあ。。と…

Before I Let You Go

絵というものが人に何を感じさせ、どのように響くか?というのは、考えると難しいが、現実は非常に単純な事なのだと思う。ギャラリーに居るとそのとても単純な事実を垣間見せられる。 例えばジャッドの作品とかを観て、言語で構成されたミニマルアートの何た…

Keep on Movin'

開催中の展覧会について、画家の古谷利裕氏が「偽日記」で取り上げて下さいました。ご来場下さった事、取り上げて下さった事を感謝いたします。ありがとうございます。 展示も4日目ですが、前半はほとんど在郎していなかったが、それでも少しの時間だけでも…

「三四郎」夏目漱石

三四郎をゆっくりと時間を掛けもう一度読みたいと思った。 静かなものに封じ込められた美禰子はまったく動かない。団扇をかざして立った姿そのままがすでに絵である。三四郎から見ると、原口さんは、美禰子を写しているのではない。不可思議に奥行きのある絵…

人物画が含有している筈の歴史を知らない

鍵をお借りしてあるので、今日も画廊に行って展示状態をもう一度みた。場合に拠っては点数を落として作品の間隔を広く取り、空間全体をゆったりさせようかとも思っていたのだが、現場で観たら、もういいや。やっぱりこのまま行こう!と思った、なのでこのま…

画廊内の様子

来週明け位にはギャラリー現のウェブサイトでもQuickTimeプラグインを使ったパノラマ画像を参照できるようになると思うが、ここで一足早く、搬入〜飾り付けを行った直後に僕が自分の携帯カメラで撮影した画像を掲載します。大体、このような感じだ。 ギャラ…

搬入

一応、搬入終了。うーーーーーーーん。こんなもんだ。まあ、これからだ。実際、展示してみたら自作が違って見えるのか?といったら、当然かもしれないけど全然そんな事は無くて、別に普段みてる通りのものが並んでいるだけだ。まあ、でも、なんというか、そ…

「The Last Waltz」The Band

明日、搬入なのだが、実際自分が展示された自作の有様を目の前にしたときに考えそうな事を、あらかじめ想像してここに書いておこうか。(初体験前夜の童貞のように緊張と羞恥に苛まれつつ真剣に可愛く。) 観て、その直後すぐに、かたちに対して突き詰めが足り…

星屑(Star Dust)

一体この中の誰がその役割を担うのか?という事を議題にして、会議が延々と続いている。生贄になることを参加者全員が恐れている。もし自分がその役になったら?とその瞬間をちょっと想像するだけでも、恐ろしくて恐ろしくて、そういう未知の、迫り来る予感…

昭和通り -Showa-Dori-

地下鉄を降りて階段を上がり歩いて会社のあるビルまで行く途中、でかい高速道路が頭上に掛かっていて、その下の車道も結構な車の行き交いがある。全てが排気ガスで薄汚れてくすんでいるが、空は晴れ渡っており日差しが初夏のように強く眩しく、気温も異様に…

そろそろ展示物搬入の準備をしつつ

あと数日で搬入して展示するなんていう状況に居るからだと思うが、自分の描いて来た作品群を並列的に見較べて何かを思ったり、あるいは展示されるギャラリーの空間を想像して、どのような按配になるのかを想像してみたり、というような考えが、どうしても出…

6月11日

僕は音楽やら小説やら映画やらを、相当自分に都合の良いように解釈する悪い癖がある。多分それは逃げである。対象をとりあえず「解釈」して逃げ去るのだ。それは対象を喰い物にする事であり、自分が助かろうとしてるのだ。これはもう「僕という病」であって…

治者

昨日「流れる」という映画について書いたが、あの山田五十鈴を僕はなぜ、それほど素晴らしく感じてしまうのか?といったら、今の僕が。無意識に、所謂「治者」の姿を見たい見たいと、感じ続けているからだろうと思う。それは、ものすごい能力を持っていて、…

「流れる」

すごい映画。先日観た「近松物語」と、今回の「流れる」を、両方とも2回ずつ観てしまったのだが、2回目の「近松…」が、けっこう、予測してたよりあっさりとした気持ちで観れてしまったのが意外だった。たしかに息詰まるような瞬間は多々あるが、しかしそれ…

「近松物語」

実際、映画というのは観ていると実に不思議なものだと思う。皆、どうやって映画を観てるのか?と思う。特に、始まって5分かそこらで「ああこれはなんだかすごい」と予感されるような映画の場合、もうこの後、目の前で展開されてるこれらを一体どのように観…

情報について

新幹線の中に監視カメラが付いてたって、疚しい事がなければ別にいいじゃん、という話を読んだ。その方が治安維持に役立つし防犯上良いよねっていう事だ。たしかにそれはそうかもしれない。でも、それを認めると、…そういう事をこの後も延々認め続けると、あ…

「The Byrds Play Dylan」The Byrds

「It's Alright Ma (I'm Only Bleeding)」…この曲をはじめて知ったのはいつの事だったろうか?おそらく映画「イージーライダー」を観たときだろうと思う。どんなシーンでどんな風にかかっていたかは忘れたが、あの曲が流れると、映画「イージーライダー」が…

家に居ます(俯瞰)

特に2ヶ月前くらいの、割と調子よく描き飛ばしてきた何点かの絵が、今観ると良くないと感じてしまう。ほかにもあまり良いとは思えないものが数点ある。これらをどうしようと思ったりするのだが、でももしかすると今の段階でそう感じている僕の感覚がイマイ…

考えても無駄/考える/歌う

昨日テレサテン物語みたいなドラマを見ていたのだが、台湾〜中国〜日本の外交状況の奔流に揉まれながらも歌う事で自分を律しようとした生涯が、まあテレビドラマらしく大変わかりやすく描かれていた。 しかし「私はただ、歌いたいだけ」という言葉には、とて…

「山の音」

原節子の鼻はでかい。とにかくでかい。。と思うのだが、まあそれはともかく、山村聰演じる男にとって、あんまりややこしい事を考えずに、純粋に愛情を注げる相手としての原節子が居て、でもすごい訳のわからないいろんな妖怪みたいなマンガみたいな人々があ…

ものすごく眠い

何か書かないと…などと思いつつ、もう目を閉じれば一気に眠りの世界にいける感じである。でもまだ寝ない。この文章を上げてから寝る。 …そういえば、昨日は久々に夢でうなされた。見知らぬヤツが、気付くと真横に立っているような夢で、そいつから逃げて、か…