2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

BAKA 画家 ("Baka"Painter)

生きていく上で、何となくこれで良いかどうかなんて考えるだけ無駄というか、そんな事考えている事自体が相当やばい危機である。良いか悪いかを問う前に可能な範囲でやりたいようにやらないと駄目です。 なのでちょっと色々な事を若干スピードアップして取り…

She Said She Said

人が生きていく上で、なんとなくこれで良いのだという気持ちでいられるためには、何が必要なのだろうか?幸福感の質というのか…それは時代に拠っても随分違うのだろうけど、今、僕とか、僕と同世代とか、そのあたりにとってはどうなのか? 例えばこれから多…

修理屋哀歌(System Engineer's Elegy)

こいつをもう一度、マトモに動かすように修理するならまず、オレがこの「仕掛け」を作った連中と同レベルまで全体を理解した上で、じゃあ一体どこが駄目なのか?何が問題なのか?についてざっくり把握するってトコロから始めるだろうネ。 やがて原因や問題点…

空想の対話(「太陽」)

1945年9月、宮内省はGHQに天皇のマッカーサー訪問について打診した。極東軍事裁判に出頭するべくA級戦犯の身柄拘束が始まりつつある時期に、この面会は実現した。 マッカーサーの指示で、会談の前にまずマッカーサー・天皇両者が並んで直立している…

「敗戦前後の日本人」保阪正康  (と、「ランド・オブ・プレンティ」)

戦後民主主義的というのは、とにかくいきなり唐突に始まったのだ。この木に竹を接いだような滑稽な唐突さは、近代以降の日本人が常に背負わざるを得ないもので戦後民主主義はその最たるものなのかもしれない。「これは聖戦だ」とか「お国の為に死ね」とか「…

レースシミュレータ

ちなみに昨日のエントリーは、書いてるうちに猛烈な眠気が襲ってきて、ちょっと気を許すと細かく意識が飛んでしまうようなすごい睡魔に襲われつつ書いていて、最後の段落以降など、自分が一体何を書いて、全体的にどういう状態になっているのか、もう把握不…

言葉の歴史の言葉

言葉というのは、…まあ「楽器」でも「絵の具」でも「私の体」でも、何でもいいんだけど…言葉というのは、それを使うというとき、何も殊更それ言葉を使いたくって使う訳ではないのだ。そうではなくて、何がしかをイメージさせるべく、使うのだ。でも、言葉は…

写真が写るんです

僕が写真を経験したのは結構昔である。小4のときに写真部に入部していきなりピンホールカメラを作ったり白黒フィルムで撮影〜フィルム現像〜焼付けまでやっていたのだ。フィルム現像は富士フィルム社製の「ダークレス」という、取っ手をくるくる回すような…

飛ぶ機械

信じてきたのに、裏切られた!この期に及んでみっともない言い訳をして、自分だけ助かろうとしやがって!何もかも犠牲にした結果がこれですか?あなたのその無様な姿を見るために私達全員耐え忍んできたって云うの??…という言葉といや確かに我々も悪かった…

飼い犬の死

14年の長きに渡って家族の一員であったビーグル犬が先日実家で息を引き取った。近年は僕が実家に帰る機会もそう無かったので、たまに目にすると随分老けたなあと思われるほどの老いぼれぶりで、もはやそう長生きもしないだろうとは感じていたが、本当にい…

物語の機械

今やってる映画「トランスフォーマー」では、様々な乗り物が人型に一瞬で変形してしまう映像イメージが売りになっているらしい。(未見ですが)とても軽快にテンポ良い変形の特殊撮影シーンが見られるらしい。しかし、各メカニックたちの表層は相当重々しい特…

家に居ます(鉛筆)

鉛筆の2Hから、4Hを経て7Hと9Hまで使って結構色々試し描きした。これほど硬質な鉛筆を使って今まで余り描いた事がなかったので楽しい。意外な程はっきりと炭の痕跡を残すかと思えば、別種の色が乗ってる上だとツルツル上滑りするだけで紙にひっかき…

家に居ます(信託)

2Hくらいの鉛筆で細かなタッチを無数に重ねていくような描き方で描いた結果、何がしかの形態・イメージが浮かび上がってくる。というか、それが浮かび上がってくるように描いている。で、それと同時にある箇所に強く黒の堆積を感じさせるように、執拗にス…

炎天溶体

昨日の夜から今日にかけてぶわっと引火して燃え広がるような感じで、突如対処すべき事が生じたのでそれを何とかこなした。…気付けばもう正午の直前である。ほっとしてしばらくダラダラしつつ気を抜いて力を緩めたら、ああ!!っと云う間にちょっとウンコが漏…

祈る

なぜこのような事が起きなければならなかったのか?私はなぜ、このような苦しみを引き受けなければならないのだろうか?あるいはこんな目に会う事がはじめから決まっていたのだとすれば、そもそもなぜ、あの小さな可愛い私の娘は、何のためにこの世に生を受…

戦争の感触

先月、地元のケーブルテレビに加入したので色んなチャンネルが観れるようになった。でもまあ時間もないしあんまり観てないのだが、今の時期は第二次世界大戦に関する特集がCS系チャンネルとかで大量に放映しているので、いくつかピックアップして録画した…

生ビールふたつ

既に日は翳って夕闇が押し寄せてきていて、ビル風の生暖かい微風が感じられる程度には暑さが引いてはいるものの、それでもあたり一面を覆うスチームサウナのような異様な熱気の充満は無くなる気配すらない。その暑いくぐもった空気の下を歩いていると意識が…

激怒爺

長崎の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典を報道してるニュース番組で、先の問題発言した大臣に対してどう思いますか?というインタビューに答えて、完全に本気で激しい怒りを顕にして非難のことばを連ねているご老体なご紳士の映像があって、その、白髪を乱し目を…

夏の騒音

外出すると、大量に汗をかく。どうせ暑いからと云うので、事前にビールを一本空けて体内に流し込んでから出掛けたりするとなおさら良くない。発汗量は一層すごいし、軽い頭痛さえ招く事になる。日差しの強さと熱気はもう容赦の無い域に達している。アスファ…

戦後民主主義太夫

1971年生まれ。団塊ジュニアの真ん中でございます。 だから勉強も運動も、そしてもちろん図画工作も、所謂、戦後民主主義教育真っ盛りな環境下で学んだのでございます。基本的人権を尊重し、平和を愛し、高く・豊かに・たくましく生きる事を基本理念とし…

収容所について

福田和也の本を読み進める。ヒトラーやスターリンの箇所を読む。なんかぼやーっとしててイマイチ頭に入っていかないような感じ。ひどく無駄に時間が流れていくようなイマイチな週末だが、まあでも、こんなもんか。制作はぬるーっとした感じで進んでいる。良…

「赤い河」

最悪の状況下でなおも目的地の変更を認めず、ミズーリ州行きに固執するジョン・ウェインは、状況の悪化に士気を落として隊を離れようとする者に対しては、容赦無く発砲し粛清してしまうような、厳しい旅の過程において最後にはほとんど発狂した独裁者のよう…

歴史について

今、自分がどのように振舞えば「一番良い」のか?そもそも「良い」とは何か?それは自分が「良い」のか?誰かが「良い」のか?自分を含めたすべて・全体が良くなる事は可能か?そのためには、どうすれば良いのか?そういう考え方自体が、果たして可能なのか…

「シャルル・ド・ゴール」福田和也

(「第二次大戦とは何だったのか?」所収、下記引用も全て同書より) 状況を見つめ、思考し、適切な判断を下す。今、現状でもっともふさわしい振る舞いを探る事。そのような芸術家。それは徹底的に「正しく」あろうとする意志でもあり、同時に徹底的に「勝利」…