2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

貧困

ばたばた忙しい。一番だめーな感じの忙しさで、効率は悪く成果も芳しくなく、気分もすぐれない。少しでもまともにモノを考えようと思っても、コンディションとしては最低な感じ。 山県有朋が提唱した国家戦略に「主権線と利益線」というのがあるのだとの事。…

「骨」

asin:B0012PGMQI 休日だというのに、避けがたい状況が起こり日中かなり仕事をする事になった。その仕事の合間に、数日前に届いたペドロ・コスタDVDボックスを開封。電話が鳴らない事を祈りつつ観始めた。で、さっきこの文章を書くために気になるところと…

「E=MC2~MIMI第2章」Mariah Carey

なんだかんだ云っても、ここ数日最強にヘビロテモードになってしまい、朝も夜もマライヤキャリーばっか聴いているというのは、いくらなんでもヤバイと思うのだが、でも聴き倒している状況である。今どきマライヤキャリーとか、新譜が出たからって何故だかい…

「中西夏之新作展 絵画の鎖・光の森」渋谷区立松濤美術館

橋に向かうのは対岸に渡るためではない。 傍の河の流れを感じながら、ちょうど、瞬間、瞬間の愛が連なって人生を形どってゆくのをかんじながら、人生が瞬時に現れる愛を時間への接合力とするのを感じながら、河に沿って歩いているとしよう。すはわち、横の系…

スポーツ中継

たとえば野球なら、投げるとか打つとか捕球するとか、そういうひとつひとつのアクションがある程度単独で捉えやすい、投げると打つと捕球するが、同時に起こる事はまずないだろう。(打つと同時に走る、とか、そういうのはあるのか。でもそれもまた全体に対す…

素敵な男性

魅力的な男性というのがたまに居るものだ。僕がそう感じさせられるのはほとんどすべてサラリーマンだが、普段仕事の中で、たまたまそういう人に出会える事があると嬉しい。強い枠内に縛られた中で結果を求められている人物の、反復のマンネリズムから来るあ…

荷風

en-taxiという雑誌の特集が永井荷風で、それを読んでたらいきなり自分の中で盛り上がってしまって、本棚からふらんす物語だの墨東綺譚だの断腸亭日乗だのを引っ張り出してきた。(どれも持ってるくせにマトモに読んでなかったので)数日前からまさにハシカに…

昨日は久々にやけにはっきりとした内容の夢を見た。大学生の頃の自分で、周りにたくさん、その頃の同じ学年の人たちが居て、学校の校舎のような、まったく別の場所のような、よくわからないところで何らかのやり取りをしていた。何か、忙しいようなムードで…

ノイズ・キャンセリング

昨日、iPodに装着していたイヤホンの片方から音が出なくなってしまった。中で断線したのである。この世の中にある無数のイヤホンの、故障の99%がおそらくこの症状だろうと想像するのだがどうか?僕もものごころついた頃から数えて、一体今までいくつのイ…

「フィクサー」を観る/「眼と太陽」を読む

妻が観ようというから映画「フィクサー」をMOVIX亀有にて。ジョージ・クルーニーがかっこいい映画で、ジョージ・クルーニーのどアップばかり見つめているような映画である。そのカッコいい生き様というか、男が一人で仕事をして生活してギャンブルとかにうつ…

継続

今日は、うちの奥さんは昼過ぎからずーっとテレビの前にいる。「ケイゾク」というドラマを見ているようである。ちなみにこの文章を書いてる只今の時間は午前1:50であるが、妻はまだ見ている…。12時間とか連続視聴している事になる。食事とかもしている…

上昇志向

どうでもいい事をなぜか今ふと思い出したので書くけど、森美術館という美術館があって、六本木ヒルズというビルの最上階あたりにあるのだけれど、今まで何度か行ってて、行くたびに思うけど僕は、六本木ヒルズの最上階の美術館まで上がっていくための、あの…

静かな世界

まことに戦争と恋愛というのはよく似ていて、それは正義でもあり悪事でもあるような、譲渡でもあり窃盗でもあるような、善意でもあり悪意でもあるような、…しかし、いずれにせよ避けがたく自己防衛本能に基づいた生存競争で、でも競争であるからにはルールが…

恨み節

もともと維新前後の歴史には尊皇佐幕という単純な二元論では解釈のつかぬ点が少なくない。より正確にいえば、それは幕府、薩長連合、土佐および肥前の、どのプログラムによって外圧に対する国論統一をはかるかという競争であり、その過程におけるきわめてマ…

罪びとたちのハートステーション

会社の人と昼食の後コーヒー飲んでて、そのときふと気づいて、あ、この喫茶店はたしかHot Spotなステーションですよ!とか云ってすでに思い切りアクセスしてる状態のiPod Touchをおもむろに取り出して見せびらかして、やーアクセスポイントはいっぱいあるん…

家にいます(WI-FI)

一日家にいたのに、あまり集中力がなくて、どちらかというとわさわさいろんな事をだらだら際限なくやっていたい感じだったので、部屋の掃除とかパソコン周りの整理とかをした。電球を40Wにしたり100Wにしたり、部屋の隅から照らすように位置を変えたり…

「モディリアーニ展」国立新美術館

乃木坂の国立新美術館でモディリアーニ展。とても素晴らしい展覧会。裸婦が一点観れたし、カリアティッドのタブローや素描群も多く観られたので嬉しかった。人物肖像画も素晴らしいのが沢山来ていて、かなりの満腹感を感じられた。 カリアティッドシリーズは…

速い良さ

どのみち、誰だって完全に他人の考えを理解したりはできないのだ。 自分の考えはかならず理解してもらえるはずだ、と思うのは傲慢に過ぎる。 しかし良い物であるかどうかは一目で伝わる。 そこが大きな違いだろう。 つまり良いものを作ろうと努力するしかな…

「A Night at the Opera」Queen

たまたま、今再生されてしまって、それを聴いているから書くのですが、久々に聴いたけどやっぱりすごく良い。っていうか、なぜか今になってクイーンのオペラ座の夜を聴いて、今更のように感じた事をあえてブログに書く、という事をまさにあえてしてみようと…

夕食後のひととき

食事の後、星新一の小説「明治・父・アメリカ」残り僅かとなった頁を開き読み始めて、やがて読了する。目眩くような、明治時代のスーパースター達が惜しげもなく登場してきて、星の父親と交差する。…これはもう、人間の努力がどうとか我慢と忍耐で異国の地で…

「Aaliyah」Aaliyah

iTunesを立ち上げると、ライブラリの一番先頭(アルファベットのA)に来るのがAaliyahのアルバムなので、上記アートワークが大きく浮かび上がる。だから別に聴きたくもないけど何となくそれを再生してみることがたまにある。アリーヤは1979年生まれの女…

アートは心のためにある:UBSアートコレクションより

表題の美術展を観に六本木まで。家から駅まで歩いていく途中、桜並木の脇に小川が流れている道をぬけてくるのだが、素晴らしい晴天の空で視界前方には木漏れ日が降り注いでいて地面にも脇の小川にも複雑な明暗を与えていて、それらすべてに桜の花びらが、歌…

「ファスター・プッシーキャット キル!キル!」

CS放映の録画してあったものを観る。はじめて観るラス・メイヤーだが、非常に面白かった。まず自動車の魅力がすごいし、主役の3人もすごい。冒頭で若い男女カップルが車で登場して、スピードを計りたいとか云いだしていきなり車で走り始め、若い男の顔が…

「The Way I Really Play」Oscar Peterson

ピアノでガツンと来る強烈なヤツが聴きたいなーと思っていて、じゃあ何を聴きたいのだろう?と思って考えていて、でも元々そんなに沢山知ってるわけでもないし、思い浮かぶミュージシャンなんてまあ限られてくるのだ。 そもそも、その昔、僕がよくわからない…

おいしい

何か食べて、それがおいしいと思う。しかし「おいしい」という言葉によってあらわされる感覚ほど、人によってそこに感じている内実とか意味がばらばらなものないかもしれない。ふだん、僕の言ってる「おいしい」と、僕の妻が言ってる「おいしい」は違うよな…

My Name Is

星新一の父親は、19才までは「佐吉」という名前だったが、もう一人前だという事で父親(つまり星新一の祖父)である喜三太から一(はじめ)という名前を与えられる。そのとき喜三太は村会議員をつとめており、始まったばかりの選挙制度というものについて…

新しい文明

星新一の「明治・父・アメリカ」を読み始めてしまった。数日前にたまたまぱらぱらめくっていたら、そのまま読み続ける事になってしまった。明治の感触を知るのにはかなり良い物語だ。というか、自分の父親や祖父についてすごく素直に屈託なく語っている印象…