2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

巡る

今日が、昨日までとは違って感じるとしたら、何が原因なのか?大切な人を失ったとか、財産がすべてなくなったとか、今日で自分の生命が終了とか、そういうことだろうか?そういうことだろうな。でも、昨日も今日も明日も変わらず巡る。そしていつか、誰もい…

赤いトタン

昨日散歩していたときに見かけた、ずいぶんくたびれた感じの古くてぼろい家の、赤いペンキで塗られたトタン板の壁の、ペンキがところどころ剥げかかってちりばめたように地の色が剥き出しになっていて、でもまだかろうじて全体的には赤の面という感じで、く…

セキュア

歩き始める。いつもの道。やがて駅について、改札には向かわず反対側の出口へ出てそのまま歩き続ける。駅の反対側の方にもかつて住んでいたことがあったので、その当時は毎日歩いた道だが、でも何年ぶりの事か、久しぶりに歩いて正直、自分の最寄り駅の反対…

居眠り

居眠りばかりしてたら、目が小さくなってしまった。さっきも少し寝ていた。一時間くらい?目覚めて、頭を上げてあたりを見回すと、目の前に飲み掛けのビールの缶があってまだ少し中にビールが残っていたので口に入れたら激しくまずかったのでのそのそと起き…

KARA

この前、韓国のKARAという名前のグループの曲がタワーレコードでかかっていて、それが妙にツボッたというか、うーんこれはちょっといいかも、と思ってしまって、でもその場で即購入までには至らなかったので、まあそれはそれで良かったのだが、でもKARAの楽…

あの人は歌が上手いと思う

歌の上手い下手を言うのは難しい。というか、歌の上手さというのはおそらく、声を器楽的に操作できることの巧みさ、ということではない。声を、口腔という器官の可能性として最大限に駆使した成果として評価する、というような類のものでもない。 おそらく声…

後悔さきにたたず

群像に載っていた小説「後悔さきにたたず」相当面白かった。コンビニでバイトする「サイトウ」が主人公の話。この主人公の、自分の周囲を取り巻く様々な事象というものに対して、原則として自分はニーズに応じて出動するための存在であるという認識があって…

井の頭公園

ワインとビールと惣菜を買い公園のベンチに座ってそれらを食しながら池の様子を見ていた。池には無数のボートが浮かんでおり、人がオールで漕いでボートがゆっくりとすすむ。あるいは白鳥のかたちをしたボートは人がペダルを漕ぐと後方から白い水飛沫を飛ば…

ハルビン

もう眠くて何も書けない。何かおいしいものを食べたい。おいしいものを食べながらワインを。あるいはお酒でも。それを明日はしよう。今日は世界町歩きが中国のハルビンの再放送で、これは本当に素晴らしい。中国っていうのはなんて美しい国だろうかと思う。…

水が

とまあ、今日はそういったお話をさせて頂ければと思いこうして馳せ参じた次第でございまして、今からお話させていただくそういう諸々の言説において甚だ僭越ながらこの私どもの考えというものに対してこの、ざっくりとした概要だけでも掴んでいただいて、今…

雨が降る中を傘も挿さずに帰った。帰ってすぐシャワー。そして眠い。ただひたすら猛烈に眠い。…とだけ書いてこれでおわるというのが難しい。一行だけ書いて終わるのがもっとも厳しい。終わっていいやと思えるような一行というのは実につまらないものだし、こ…

amplify

エレキギターやエレキベース、あるいはマイクやピックアップ装置等の集音装置を取り付けたピアノやドラム等を電気回路内蔵型楽器あるいは電気回路付き楽器と名付けて考えてみた場合、これらの楽器の特徴として、自分が演奏した音が、全然別の場所から聴こえ…

仕事

その形式でなければならない理由とは何なのか?たとえば親の家業を継ぐ、みたいなわかりやすい話ではなく、たとえばこの私が、美術という形式でなければならない理由は何なのか?小さい頃から絵が好きだった?父親が絵を描いていた?美大に行ったから?それ…

介護入門

モブノリオ「介護入門」面白かった。最初のほうの日本近代(戦前)の具現化みたいな百姓プログラミングマン・マシーンみたいな祖父のくだり。この祖父の強烈さが忘れられず最後まで効いてる。全編、大阪弁のことば。「おじいちゃん、麻ってヤマのどこら辺に生…

東海道新幹線

新幹線のぞみ243号17:00東京発。到着時刻は午後18:43を予定している。発車します。加速していく。空は曇天。鈍色を反射させた高層ビルの群れや高速道路や沢山の車の連なった大きな道路たちが窓の外を流れていく。パノラマの景色が次々と迫ってきては後方へ遠…

むかつく

十代の頃だともう時と場所を選ばずなりふり構わぬ猛烈な勢いで常にむかついていて、それは二十代になってもやはり相変わらずで、さすがに十代の頃よりは外面を取り繕ってある程度上手くやる術の心得も多少は学んだけれどでも基本原則的には何も変わらず一貫…

自分の思うことや考えを書いておきたいと思うので、そういう事を書いているが、でもそればかりでも、倦怠してどんどん煮詰まってくる。で、いいかげんにうんざりしてきて、もうとにかく、自分の思うこととか、自分の考えというもの自体が、耐え難く暑苦しく…

くたくた

くたくたになって帰ってきた。久々にくたくただ。でもあまりにも疲労していると、却って普段やらないような無駄な事、細かい事に関して妙に気になり始めて、いきなりそういうのを始め出すから不思議だ。やってもまるで意味のない事かもしれなくて、でも割と…

焼け落ちた家

畑の真ん中に唐突に突っ立ったプレハブ小屋があって、入り口から入るといらっしゃいませお二人様ですか、居酒屋か焼肉どちらになさいますかというので、居酒屋とこたえたらではこちらへどうぞと座敷の奥へ通され、グラスの周りからひたすら氷の欠片が滑り落…

読め

日に日に気温が高まっていく。季節が夏に近づいてくる。夏の感じが思い出される。それを一度でも思い出すと、もしかすると何ヶ月も前からずっとこんな風に暑かったのではなかったっけ?とさえ思えるほどだ。それで、ついこの間まで体感していた筈の冬の寒さ…

勧誘電話

勧誘の電話がかかってきて、はい、はい、ええ、あ、はい。いやでも、あ、はい。でもとりあえずウチでは、はい。とりあえず結構なんで。ええ。ええ。はい。と言って断る。一応、言葉遣いや声色は普段どおりで対応したが、でもそういうときはたぶん、ああ面倒…

読書

本を読んでるときの落ち着きのなさ。本を読んでる時間の半分以上はその本とまったく無関係な別のことを考えていて、数行読んでは途中で立ち上がって、部屋をうろうろとしたり、CDの棚を見たり、本のページの端に大きなクリップを挟んで本を開きっぱなしの状…

Time After Time

「Chet Baker sings」の中ではTime After Timeが一番好きなような気がするのだが、僕が持ってる「Chet Baker sings」にはTime After Timeが入ってなかった事に今、気づいた。 たまたま「The Eminent Jay Jay Johnson」というのを聴いていたら、3曲目が Time …

ゴスペルをうたう 〜George AdamsからAlbert Aylerへ〜

むかしGeorge Adamsの「Ballads」というアルバムがあった。George Adamsはテナーサックス奏者で1992年に他界した。MtFujiなどのジャズフェスティバルによく参加していたことなどから日本でもよく知られていたジャズミュージシャンであった。 「Ballads」はア…

表面と日本人

アメリカやヨーロッパとかの自動車って、BMWやメルセデスクラスの車でも、何年も乗ってるけど洗車なんて一度もしたことがないみたいな感じの、屋根もボンネットも汚れて日焼けしてボロボロの表面で、ところどころ赤錆が浮き出てしまっているような状態の外見…

公園

水元公園に行く。クスノキ、サクラ、ポプラ、スギ、ケヤキ、それ以外にも多種多様な木々があって、今の季節は新緑の生命力の感じがものすごい。ポプラの葉は伸び上がるような全体の形も面白いが、葉一枚の様子が、表面に少し光沢があるようで、それが太陽の…

東京オペラシティアートギャラリーにて「猪熊弦一郎展 いのくまさん」を観たのは昨日。 視線を向ける、というとき、その方向への移動感覚、というか、うごき、運動。が、発生し、奥行きと方向性がうまれる感じになる。つまり、そこではじめて、空間が発生す…

見る

柴崎友香の「寝ても覚めても」を読了した。自分は今まで、実は柴崎友香の作品をあまりよくわかっていないというか、決して良い読者ではないなあという自覚をもっていたのだが、でもそれはともかく、本作はさすがに、ものすごいちからで右に左に引きずり回さ…