2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

チェーホフ

チェーホフはモテるおっさんだったのだろうか?いや、モテる、というのともちょっと違うだろう。でも女性の細かなしぐさを一々、執拗に見ていた事はたしかだろう。食い入るように、みつめていた?それもまた少し違うか。たぶん、女性をただ単に呆然と見てい…

oh mon dieu

気の散ることばかりで本も読めない!と思いつつも多少は読み進む。もう7月になるのでLos hermanosでも聴くか。…季節が、Los hermanos的になってきました。心浮き立つ感じ。湿気がものすごくて、皆が激しく汗ばんでいるけど、昼も夜も、楽しいことばかりの毎…

犬を連れた奥さん

午前中、ふいにチェーホフ「犬を連れた奥さん」という小説の最後のところあたりを思い出して、突然の事ながら、ある種の感慨めいたものを感じて、会社の昼休みに、近くの書店に行って表題の文庫(新潮文庫)を買い、喫茶店で少し読んだ。最初の、ヤルタでのあ…

たとえば、鉛筆でちゃんと真っ黒な色を出すというのは結構大変なことだ。単に紙の上に、力任せにぐいぐいと描けば良いというものではない。いや、勿論それでもそこそこ、黒いことは黒いのだけど、そうではなくて、絵を描いてる途中で「いまここで、この箇所…

disk union

午後から一人でとくにあてもなく外出。千代田線新御茶ノ水駅で下車。ユニオンを見て、ECHOSPACEのニューシングルとANDRESの1stリイシュー(LP)を買う。あとDJ Yogurtで新入荷中古の中から良さそうに思われたYogurt In Flower Of Timeをカンで買う。それから本…

夢を見ているが、眠りから浮上してくると同時に夢が廃棄されて、どんな夢だったのかは起きた時点でもうわからない。というか、わかろうとするほどの説得力を欠いた淡いものでしかない。そこに夢があったという事だけは確かなのだが、ある出来事の連鎖があっ…

藤島武二

藤島武二の描いた朝鮮・台湾・中国の風景。藤島武二自身は、目の前に広がっている朝鮮の景色を見て「うつくしい」と思った。「東亜はなんとうつくしいのか」と。なんという独特で魅力的な文化をもつのかと。アジアの景色がわたしを解放する。想像もしなかっ…

「こんなことがつづくはずがない」

「寝ても覚めても」というのは、「昼も夜も」ということで、「降っても晴れても」ということで、「高揚が沈黙するとき、わたしは、すこぶる単純な哲学へ追いこまれる。辛抱の哲学(本物の疲労にとってはごく自然なもの)である。わたしは耐え忍ぶ。ただし甘ん…

メルテッディン・インステップキック

テレビでサッカーがやっていて、画面の人々が皆サッカーチームの選手である。試合はもうすでに始まっていて、前半5分が経過したので、ほとんどの選手がピッチに出てサッカーをしている。選手は全員サッカーしかやる事がないが、しかしそれにしてもみなが一丸…

They're Red Hot

辛いものが食べたくなったので、かなり辛めの麻婆豆腐を食べた。四川風の比較的強烈な辛さの仕上がりで、さらに山椒と花椒をしっかりとふりかけて、さらにあらためて唐辛子も盛大に加える。そしおそるおそる、口に運ぶがイマイチ。刺激ゼロ。予想を遥かに下…

この人の閾

まあまあの一日。雨は降らなかった。夕方少し買い物に出ただけで、あとはずっと家の中。窓を開けておくとかなりいい風がすーっと通り抜けていくのでいい感じである。今日はこれだけでも充分に快適。まあ、なんにせよ、楽しい気持ちで、前に行けるきもちを前…

笑う

暑い一日。雨が降ると聞いていたのだが空の様子や降り注ぐ暑い日差しを見て感じる限り、そうは思えない。いったいどうなっているのか?今のところはまったく天気が崩れそうには思えない午前中。犬がこちらに背を向けて、だらしなくしゃがみこんでいる。やや…

人は一人では生きられない

人は一人では生きられない。人という字を漢字で書くと、ほら、二本の線が寄り添いあっている。こうして人は、お互い寄り添い合って、支えあって生きていくのだ。しかし、本来なら、二本の線が寄り添いあっているだけというのも、ずいぶん不安な話だ。二本で…

良かった

記憶をデフラグなんてできっこない。そんな話に付き合ってられない。デフラグできると思ってる方がお気楽な幻想だから。若さを卒業して、そんな浅い宗教に入ったなんてつまんないね。ってかそれをほんとうに信じてるわけじゃないだろ。それで乗り切れると思…

消費税

消費税法が施行されたのは、いつでしょうか?…正解は、1989年です。1989年4月1日からスタートです。日本で消費税が始まったのはほぼ平成からです。今でもかすかに、記憶にありますけど、これは本当に、画期的な法律でした!いやもちろん増税なので嬉しくない…

グッドジョブ

朝から午後にかけては、いい天気。夕方くらいから雨が降ってきた模様。比較的小降りだが、よく降る。状況が切迫し、立場が悪くなればなるほど、笑顔になり、声がよく通り、ユーモアが冴え渡り、配慮や気遣いの神経が細やかになり、周囲に優しくなる。猫なで…

梅雨-01

先日の記述で、太宰治が三十九才の一年間の最後の方になって、心中して、四十才になる筈の誕生日に、遺体で発見された、と書いたがこれは間違いであった。正しくは太宰治が三十八才の一年の最後の方でやったのである。で、三十九になる日に遺体で上がったと…

パンデミック

神保町の画廊にいたら、妻が「地震?」と言って、え?と思ったら、確かにゆらっと空間が揺らいでいるようで、そのまま何か落ち着きのないようなそわそわした感じで、あたり一帯がゆさゆさと揺れ続けているみたいだった。ぎしぎしと、軋むようなかすかな音が…

爬虫類の夏

真夏の日差しに焼付くような天気。二の腕を紫外線から守る黒い長袖の女性たちとサングラスと熱したフライパンのように熱いクルマのボンネット。横浜の野毛山動物園で動物を見る。動物たちみんな結局暑さで参っちまっていた。それは夏のせい。しかし哺乳類は…

As You Said

夜は普通に帰ってきたが、いつの間にか寝ていた。しばらくソファーで寝ていた事に気づいて、その後起きようとして、PCの電源を入れた。そして、記憶が曖昧なままブツ切れになって、次にPCの画面上でスクリーンセイバーがゆらゆらと部屋を揺らしていた。その…

反カネ

カネ反対。戦争も反対だが、カネの事を考えるのもうんざりだという事はいいたい。戦争とカネは別だ、一緒くたにするな、などという意見には耳を貸さない。そんなのは知性でもなんでもない。戦争で死ぬのはまっぴらだし、人間はカネのために生きてるわけじゃ…

寝顔

今日は会社を休んで、乃木坂のオルセー美術館展へ。降りそうで降らない曇り空。開館の30分前に会場について、しばらく並んで入場。でも結局あっという間に場内は人で埋め尽くされた。こうなるともう、いつ何時にいこうが変わらない。混雑は避けられない。で…

仕事

まったく無意のわからない不可解で不条理な仕事につくのが子供の頃からの夢であった。よくわからない物資を相手に届けるために何もないだだっ広い砂漠の一本道を車で延々走り続けるとか、一日中見ていても鳥の一羽すら発見できないような晴天の空をひたすら…

中央線の今日

中央線に一日中乗っているのは楽しい。とてつもなく楽しい。しかしだからといって、休みをとって今日は朝から一日中、中央線に乗っていようと思って、実際にそれをしても、おそらく楽しくはないだろう。今日みたいに、用事があって、しかたなく、一日かけて…

鍵楽器のようなメロディ。ラララララララララーンというメロディ。二番線、ドアが閉まります。ご注意下さい。という女性の声。あぶないですから白線の内側までお下がり下さい、という女性の声。駆け込み乗車はおやめ下さい。まもなくドアが閉まります、ドア…

Winter In America

一日歩き回った。暑い一日。午前中は薄曇りのやや肌寒い感じだったのに、昼過ぎには晴天となって、強烈な日差しが降り注いだ。午後は焼け付くような暑さが延々と続いた。夕方は雷鳴が轟き、近くに落雷した。夜になって小雨がぱらつき、やがて雪へと変わるだ…

忠実な犬

酒の飲みすぎで、帰ったらすぐ寝てしまって、はっと気づくと朝で、あれ昨日いつ寝たんだっけ?と思うのが三日ほど続いた。そうこうしているうちに今日は週末。他に書く事もなし。唇の荒れが酷い。ビタミン不足か。ビタミン武装の必要がある。坂中さんは、ふ…