2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧
期の変わり目で、忙しかったり暇になったり、人が現れたり去っていったり。僕も今回はちょっとばたばたと何気に忙しく気付いたら夜遅くになっていてしかも思ったほどの成果は出てない感じ。でもリミットはリミットなのでとりあえず死に化粧みたいにさっさと…
客先へと向かう電車の中で、僕ともう一人、とくに話すこともないので、二人押し黙ったまま、つり革に掴まっている。いつもそんな感じなので、それでとくに気にしなくても良くて、二人ともそれが一番ラクである。ぼんやり窓の外の景色や車内の様子を見ている…
ビートルズのホワイトアルバムに「Long, Long, Long」という曲がある。あの曲をターンテーブルに載せて、ピッチを最大に上げて再生してみると、すごく普通に軽快なポップナンバーになるって知ってた?と聞いたら、ううん知らないというから、あれはどちらか…
昔、「Stars On 45 - Long Play Album」というレコードがあった。1981年リリース。ビートルズナンバーや当時のディスコ系ヒット曲をメドレーにつなげたもので、これが流行ってた当時僕は十歳だったが、親戚の家でいつもこのレコードがかかっていたのでレコー…
上村松園展を観るために大手町で降りてC13の出口を出て皇居の濠沿いを歩く。いつもながら大量の自転車と大量のジョギングする人々が、みな何かにとりつかれたかのように、無表情のまま、口を半開きにしたまま、集団の間隔を均一に保ったまま、ひたすら黙々と…
元気だった?変わってないねえ、あれ初めましてだっけ?いや結婚式以来?って事はもう九年ぶり?十年経つかね?亮太君何年ぶりかしら。でもそこから入ってきたときすぐわかったわよ。あぁ亮太君よってすぐわかったわよ。お母様はお元気?お変わりない?今も…
あの人が私を救ってくれた。私が今こうしていられるのはあの人のおかげ。みたいな気持ちをずっと抱えて今まで生きてきました。あいつだけは決して許さない、いつまでも呪う、命ある限りあいつを恨み続けてやるとかつて固く心に誓いました。しかしそのはずな…
雨脚は強く、ひっきりなしに被弾する雨が傘の内側で中低域の音を大きく響かせ続ける。いつもと同じ歩調で歩き始め、足元の裾や肩や腕の周辺が酷く濡れるのは仕方がないにしても、この路面の濡れ方はかなりなもので、現段階で歩行自体にずいぶん危険が伴うと…
僅かに残った夏の暑さが、アスファルトの地盤の下にみんな吸収されて乾いた温風のように立ち昇ってきて、自分のズボンの股間やわき腹から背中にかけての湿ってくぐもった空気をすっかり清潔に乾かす。タクシー乗り場を探す。どっか遠くでゴミバケツがひっく…
景色を見たりしてそれを美しいと思う事と、絵を描きたい/観たいと思う事は密接に関係しているが、直接つながっているわけではない。 毎日何かを見てうつくしさを感じて、毎日絵を描くのが、多くの人間にとってどれほど困難であることか。 なぜ絵を描けなく…
辛いものが好きで、唐辛子のペーストとかタバスコとかハバネロソースとかを各種用意して、食物にこれでもかとばかりに降りかけるのである。小さじですくって、具材になすりつけて、そのままぐしゃぐしゃにかき混ぜて全体に行き渡らせる。辛さとは、食材に「…
東海道本線は、東京都千代田区の東京駅から兵庫県神戸市中央区の神戸駅までを結ぶ鉄道路線(幹線)である。このほかに品川駅 - 武蔵小杉駅 - 鶴見駅間(通称品鶴線)、大垣駅 - 美濃赤坂駅間の支線、および多数の貨物支線を持つ。 新橋から東海道本線に乗っ…
横浜美術館でドガ展。作品数も多く見ごたえ充分の展覧会だが、しかしこの画家の残したおびただしい数のデッサンやタブローのほんの一部、この作家の仕事のわずかな部分しか、ここにはないはず。当たり前だが。しかしそれらを観るというのは生易しい事ではな…
約束の時間にまだ15分ほど早かったので、玄関の前で待った。九月半ばとなってもいまだ日差しは相変わらず強かったが、日陰に入るとやり過ごせる程度には気温も下がっていた。ポケットの中の名刺入れを確認して、重い鞄を手にぶら下げたまま、濃い緑の木々が…
一時間に一本の電車に乗って、停車駅に降り立った。駅前にはロータリー。タクシーが数台。営業車が数台。分譲中のマンションの旗が風にばたばたはためく。如何にも秋という感じの刷毛で引いたような雲の青空。まばらな建物のシルエット。すべてが間延びして…
座席の端に寄りかかっている高校生男子。履き潰す寸前のぼろい革靴を片方だけ脱いで、くるぶし下くらいまえの丈の白い小さな靴下を座席に乗せ、立膝を突くような格好でふんぞり返っている。筋肉や腱が透けて見えるかのような薄い表皮のなめらかな向こう脛を…
今日ははっきりと外が涼しい。歩くと体の前面にあたる風が冷たい。半袖で歩いていて、やや肌寒いと思っている自分をさらに新鮮な感じに感じ直す。 小説を読み終わるときも、映画の終わりでも、あ、終わった!といつも思う。それはいつも軽くショックである。…
これはやばい。本格的に来た。ついに年貢の納め時かと思ったら、今回はセーフだった。なんだこの心臓の悪さは。思わず電話の相手に「ジェットコースター乗ってるんじゃないんだからさぁ…」と呟いてしまう。 死のクルマ。次に誰が乗るのかのくじ引きが毎日行…
自分にとっての1997年を「あのときは最高だった」だなんて、よくよく考えると、そんな事は全然ないはずだ。冷静になって色々な出来事を思い返してみれば、むしろ、ほとんどろくなことがなかったといってもよいはず。なのになぜ1997年という年月を、自分のな…
川村記念美術館でバーネット・ニューマン展。相変わらず佐倉は遠いが、川村はやはり良い。 アレキサンダー・カルダーの特集展示っぽい小さなコーナーがあって、これが大変良かった。カルダーの素晴らしさを改めて感じた。吊り下げられたいとおしくも好ましい…
地下鉄の入り口に入る手前で、よかったら酒でも飲んで行かないか?ちょっと付き合えよ、とその人に言われて、それがすごく嬉しくて嬉しくて、はい。行きます!わーい!!やったー!と思い切り叫んでしまって、そのままふざけた調子で相手の腕にしがみついた…
Perfumeを相当ヘビロテで聴いてたのは2006〜7年あたりで、それ以降急速に興味を失った。ポリリズムでブレイクした当時で既にあまりにもベテランっぽくて、下積みが長い事の弊害というか、場数をこなしてきたメンバーの鍛えられた現場感覚と瞬発力の、実績や…
朝の唐突な外気の冷たさについて、周囲の人々と確認するために今日一日を使う。人によってはこちらが話しかけるよりも先に向こうから声をかけてくる。今日は涼しいね!びっくりだね!僕も呼応する。本当だね!涼しいね!びっくりだね!!無反応な人には、こ…
もっと雨が激しくなるのかと思ったが、さほどでもなかったのかもしれない。でも一日中屋内にいたから降雨の激しさに気づいていなかっただけかもしれない。ニュースサイトで都心のある一角が激しい浸水に見舞われたなどという速報を流していたような気もしな…
自分の脇をかすめて、自転車が走り去っていった。後ろから自転車が来ていたのだ。後ろから来た自転車が、僕のすぐ近くを通り過ぎて行った。自転車は、僕の目の前からどんどん遠ざかっていった。しかしふいに、間近に金属の物体と人の気配が唐突に近づいてき…
吉祥寺で古着屋を三軒か四軒見1て何も買わず。色とか、襟とか、ステッチとか、ワッペンとか、どうでもいいような細かい部分ばっかり見て、その些細なところが気に入ったら買うとか、やっぱやめるみたいな、そういうことでしかないなあと思いながら、でも逆に…
何かをつくりたい、形にしたいという衝動に駆られたとして、しかし何をどうすれば良いのか具体的には何もはっきりとイメージできなくて、しかし「でもかたちにしなければいけない!」という自分自身への強い命令が発令されるとき、なぜそう思うのか。 去年「…
つまらない。書き直したい。でももう遅いし、実のところ、書き直すなんて、そんな気はさらさらない。 最近、夜になると眠くなってしまう。夜更かしな人間だったはずなのに、最近はそうじゃなくなってきて、ちょっと気を許すと寝てしまうのだ。 夏の終りの夜…
さっき、眠くて意識が朦朧としてしまい、ついブログをアップしてしまった。あんな文章アップするつもりじゃなかったのに…。 立ち食い蕎麦屋で、これって本当に玉子かよ!?と怒鳴っている男がいた。半熟玉子が、どうみても本物には見えないらしい。では一体…
ものすごくいっぱい書いたとしても、あまりにもくだらないので、ここには載せないのだ。あるいは、あまりにも支離滅裂で、やはり載せないのだ。ここ半月ばかり、そういう感じで、載せる気になれない文章がいっぱいある。そういうのは、別途保管しておく。書…