2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

渚にて

ぼわーっとした気候。夏のムードだ。ある意味仕事してる方が楽でよくて、遊んでるのは頭使うからしんどい、ということで、仕事に逃げる。面倒くささがかえって助かるような。それでも、じきにやることが終わると、仕方がないからその場に座ってるしかない。…

晴れた夜

今週は雨の降った日があったか?すごくよく晴れた日はあった。晴れた日ばかりだったような気もする。空気は少し冷たいくらいなのに、日差しは強烈で、ある意味、最強に素晴らしい気候の週間だったのでは?まったく気候というのは恩寵であるなあ。六月と七月…

たしか中学校一年生の頃、神様の絵を書こうと思ったが、神様がどんな感じだったか、どんな格好をしていたか、それがわからなくて、白衣に天使の輪みたいな、よくあるイメージが、そのときは思い浮かばなくて、しかたなく、トランプのキングの、王様の絵柄を…

絵に描いた餅

絵に描いた餅、という言葉の意味をちゃんとわかって使っているのか?と言われたので、そんなのは当然わかっている。あえて、間違った使い方で、わざとそう書いたのだと説明した。わかってて、あえて使ってるというよりも、あえて、分かろうとせず使っている…

霧の中の風景

北千住にてアンゲロプロス「霧の中の風景」を観る。なぜ登場人物が子供二人なのか?と思いながら観ていたけど、映画はまさにあてのない、根拠も目的地も見えない流浪、漂流、エグザイルそのもので、それはほとんど誰がなぜ彷徨っているのかということなどど…

多磨

多磨の東京外語大学にて「セザンヌ―自然哲学としての芸術」を聴講する。中央線から、武蔵境駅から、西武多摩川線という路線に乗り換えて、多磨という駅で降りる。多磨霊園のあって、そこまで少し歩いてみる、松の木の大きな、大きな霊園で、あまり時間がない…

せかせか

なぜか、落ち着かない一週間だった。仕事とか、プライベートとか、そのどちらでもあるともいえるしないともいえる、なぜか妙にせかせか・ちまちまとした日々。今日は一週間ぶりに水泳。思ったよりも身体が動いたので良かった。でも前回のリズム感覚をようや…

諸処齟齬

昨日からJRで通勤しているのだけど、初日からいきなり台風の影響でJR各路線の運行状況がぼろぼろで、えらく時間かかってへろへろになって会社に着いたりして、今日は普通だったけど上野からの常磐線の乗り場がいったいどうなってんのかよくわかんなかったり…

颱風

早めの帰宅。今日で通勤定期が期限切れで、東横線もこれで最後だからというわけでもないが、ワインを一本買って帰る。最寄の駅前は雨がすごくて、しばらくぼんやりと見ていた。家に帰ってきて、食事の後、窓を開けて風の音を聴きながら飲む。今日全部飲んで…

SUICA

桜木町で通勤定期を買う。SUICAの定期である。これを持って、いよいよ僕もJR陣営の人間になったという実感がわく。それまではずっとPASMOで、SUICAを持っている人々との思想や感覚や文化的な違いというものを無意識に意識して生活してきたはずが、こうしてい…

イタリア旅行とアメリカン・グラフィティ

ロッセリーニ「イタリア旅行」を観る。この女優が、イングリッド・バーグマンというのか。僕はなにをかくそう、イングリッド・バーグマンという女優を、これではじめてみたのだ。 すごく豪華な顔。はっきりとした造形。頬骨から角度の変わる面の違い。頭蓋骨…

あらくれ

さて、水泳。クロール泳法で悩みはじめて、今週は結局、ウィークデイのほぼ毎日プールに通ってしまった。 2ビートを繰り返し練習していて、しかしこの倍のキックを打つというのが、どうしても感覚的に掴めなくて、色々と試行錯誤して、最終的に自分なりにい…

寝よう。もう寝よう。今寝れば、すべてはうまくいく。今寝さえすれば、すべては水中に沈む。水の中で、揺らぎながら、勝手に、自動的に、まぼろしのような、曖昧な遠景の出来事になる。だからもう寝ましょう。すぐに眠ろう。眠ってしまえば、すべてはその場…

四月風の夜

横浜を八時に出れば、中目黒に八時半に着くと思っていたのに、気付くとホームで電車を待っていた時点で既に八時二十分を過ぎていて、中目黒に着いたら八時五十分だった。行こうと思っていた店は九時閉店なので、もう間に合わない。しかしどこで二十分ロスし…

イワシ

イワシの丸干しを焼いて、レモンを少しかけて食べたら、イワシの香りというのは、じつに素晴らしいと思った。こんなにおいしいものはない。誇り高く、香り高い。お料理の香りだ。今、海原のイワシはきっと、自分が海中を泳いでいるとき、その身体から湧き上…

中旬

あわただしく、色々と、後手後手にまわっている。あれよあれよというまに旬替わり、六月の速度が早い。冷蔵庫の中みたいに、期限切れがすぐそこまで。ビタミンを取りたいのに、グレープ・フルーツを買っても、皮を剥く時間もないという。今日はもう寝ておき…

実感

こうして、一日の出来事のなかから、何かを書こうとしても、じつによく、思い出せないものだといつも思う。これは、ここ数年で、より強く感じられるようになったことである。今日なども、比較的安静にしていたほうの一日だが、今振り返ってみても、驚くほど…

蜂の旅人

北千住の東京芸術センターでアンゲロプロス「蜂の旅人」。今日は雨のよく降る日。わりといい雨。紫陽花が目に見える勢いで花を咲かせ始めた。 家出娘を演じた女優の、この裸体はすごかった。下着姿でベッドに寝そべっているときの、剥きだしの肩や太股の大臀…

外食

中目黒で、行きたいと思う店が三軒くらいある。この一年半の間、中目黒を毎日通り過ぎていて、全く寄り道もせず、行きたい店などまったく無かったくせに、急にそれだから、じつに馬鹿なものだが、行きたいと思ってしまったら行きたい。とくに今は、ワインが…

午後7時頃

中目黒も今月でさよならだ。楽しい季節になってきた。5月と6月に浮ついた気分になるのが、ここ数年のしきたりなのか。なにかこう、箸が転んでもおかしいような、そういった趣きなのだ。仕事が俄然、忙しくなってきて、これでほんとうに大丈夫なのか、もつの…

Happenings

Bobby Hutchersonのアルバム「Happenings」今日はこれが素晴らしい。とくに二曲目の『Bouquet』これがすごくいい。これを聞きながら帰り道を歩いて、上をきょろきょろと見回していたが、月は出ていない。帰るときは毎晩、気付いたときに頻繁に上を見上げてい…

東横線沿線

東横線で会社に行くのもあと少し。と言っても勤務地が変わるわけではなくて、今の定期が切れたら、東横線ではなくJR経由の定期の買い方に変えるということ。だから残りあと半月ほどの東横線沿線を懐かしむ。(と言ってもこの一年半、途中下車は数えるほどしか…

ラブ・ストリームス

渋谷のイメージフォーラムでカサヴェテスの「ラブ・ストリームス」を観る。ずっと観たいと思っていた映画で、今日ははじめて、これを観ることができたので嬉しい。良かった。 はじまって5分もしないうちに、ほとんど全身を戦慄が駆け巡る。これは超傑作だと…

不忍池

上野の不忍池に、蓮がこれから生い茂り始めるはずだが、まだ水面に去年の枯れた茎が無残に突き出している枯れ野原みたいな状態で、ただし少しずつ、新しく生えてきた鮮やかな黄緑色がところどころ増え始めたところだ。大きな葉が、いくつか水面に浮かんでい…

靴磨き

靴磨きに靴を磨かせていた。靴磨きは地面に直接座り込んでいる。その前に置いてある小さな椅子に、僕が浅く腰掛けて、ぐっと上半身を突き出すようにして、靴磨きの靴を磨く様子を見下ろしている。ふんぞりかえって、大股開きで、片膝を突き出して、相手の目…