2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

太陽の光が空気中にみっしりと充満したまま、風がまったく無いので空気がかすかに粘り気をもったみたいになっていて、歩こうとする身体に抵抗を感じる。木々の緑色の深みがピークに近い。緑色という色は絵の具で扱うのがなかなか難しいという記憶がある。と…

朝顔

家に今、観葉植物のパキラとストレチアがいて、半月かそこら前に、とつぜんストレチアの鉢に、縦に亀裂が走って、これはもう植え替えしないと、と思ってパキもストも、どちらも大きめの鉢を買ってきて植え替えした。それでパキラの旧鉢が余ったので、それに…

高野文子「ドミトリーともきんす」みたいに、もの凄い科学者たちが、たまたま若い頃、ひとつの下宿で一緒に暮らしていた、みたいな架空の話もいいけど、そういうのではなく、牧野富太郎でも中谷宇吉郎でも湯川秀樹でもない、まったくなんでもない人は…などと…

The Police

たとえばP.I.Lを聴いてると、ジョン・ライドンの作品という感じがものすごく、する。だからP.I.Lを聴いてるという感じはあまり無くて、どうしてもジョン・ライドンに、ずっと付き合ってるという感じがある。あるいはジャー・ウォブルにせよキース・レヴィン…

Multi Purpose Vehicle

実に、ブログに書くことが無いのだけれども、まあ、それは今に始まったことではないけれども、しかしここ数日、ブログを書く気持ちの欠乏がひどい。ブログではない文章なら書けるというか、まだ気が向く。しかし、これはいったい何か。小説とはそもそもどう…

最近、毎日のように「今日は何を書こう何を書こう」と考えているし、家に帰ったら、食事中だろうがテレビ見てるときだろうが、その気になったら書き出してしまって、寝る前には確実に投稿できるようにしておけばいいだろうと思っている。そうやって、いつで…

川端康成「抒情歌」「禽獣」を読む。「禽獣」は、おそらく今、これより面白い小説を探してみろと言っても、見つけるのが難しいのでは?と思うくらいの突き抜け方をしていて、もう、なんかとにかくすごい。所々、声を出して笑う。非情さ、冷酷さというテーマ…

物語が。とか、描写が。とか、小説を読んでいてそういう風に考えることは実際あまり無い気がする。それが話の筋なのか描写なのかはそう簡単には見分けがつかないのがふつうである。描写というのは時間経過の再現なのだし、話の筋を進めるときの文字そのもの…

きのうまでーー秋葉原の会社にいたのでーーなんかーー今日は横浜まで行くのがーーかったるいし、眠いですーー でも行った。会社は、ほんとうに、こまったこと、弱ったことばかり で、実を言うとほんとうのところは もうお酒だってじつは、あんまりいらないの…

久しぶりに朝から秋葉原での業務。年に二日だけばたばたと出入りの日である。毎年この時期になるとこうして、朝の秋葉原の昭和通沿いを歩く。昔から職場拠点として台東区千代田区が長いので、昭和通沿いなんかを歩いているのは、ほとんど家の近所を歩いてい…

買って数日経って半分くらい残ってる赤ワインが美味くないから煮込み料理に使おうと思って、牛モモ肉を買って昨日から漬け込んでおき、今日は3時間近く煮込んだが、結果はパサパサとした食感の良くない失望の一皿となった。あとで調べたら、モモ肉がけっこう…

高野文子を読んでいると、今更ながらマンガの表現可能性の豊かさに驚く。この形式は主に、何を伝えることに適しているのだろうかとつくづく思う。「黄色い本」で、主人公の美地子が冒頭バスの中で読書しているときの、窓の外が雨で、雨に濡れる窓ガラスの光…

ポリスを今までほとんどちゃんと聴いたことがなかったので、最近二枚組みのライブ盤と「白いレガッタ」を聴いてるが、たいへん素晴らしい。もっと昔から聴いとけば良かった。「シンクロニシティ」よりも全然こっちの方が良かった。とにかくまずスティングの…

高野文子「黄色い本」を読む。高野文子初体験。とくに「マヨネーズ」という話が、ほんの数十ページ程度の短い、あっさりとした、シレッとした手触りの、なんてことない淡白そうな話のようでいて、その裏側におそろしく濃厚なものがひそんでいるようなすごい…

今年の始めくらいに友人から安く譲ってもらったプレイ・ステーション3とゲームソフトのグランツーリスモ5があるのだが、たまに起動しても5分くらいすると眠くなってくるので、今までほとんどやらないままだったのだが、ゴールデンウィークということで先日遊…

ヘンリー・ミラーの(石原慎太郎のような?)勃起の、感覚。 無意味に勃起している、この、あてどなさ。文字通り、死ぬしかないところから。 勃起しているときの感覚、性欲の昂り?欲情の根拠?その欲望の熱さとか不満足感とか、それだとわかりやすいけど、そ…

日比谷のTOHOシネマズシャンテで「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を観る。とりあえず音楽が良いとの話に誘われて観に来たのだが、その噂はまさに真実で、全編、目の覚めるような素晴らしいドラムソロがひたすら鳴り響く。映画館の…

先週の土曜日に吉祥寺「百年」で観た、只石博紀『季節の記憶(仮)』夏篇について。冒頭から、カメラがぶっきらぼうな感じに、ほとんど無意志な感じで景色を捉えていたと思ったら、そのままゆらゆらと浮かぶように持ち運ばれる。おそらくハンディタイプの小…