2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

皆既

朝起きると、まず喉が痛い。喉の痛みで意識が覚醒する。苦しみと共に目覚める朝、今はもう慣れてしまった。咳・鼻・喉である。しかし、ただそれだけだ。たかがメインカメラをやられただけである。今日をピークに明日以降症状が下降線を描くイメージを予想す…

銀が泣く

風邪を引く、香を引いた、端歩を突いた、裏を返したのである。逆鱗に触れてしまった。何の?わからない。触れてない。ドアを開けた。そっとである。咳が出て、喉が痛い。ミスを誘われた。一笑に付した。電話が鳴った。出ると隣席の女性である。「体調不良の…

月曜朝

風邪を引くと喉・咳・鼻にダメージがあり呼吸もしづらいので、睡眠も取りづらくなり、少し早めに寝ないと夜中頻繁に目が覚めるし結果的に睡眠不足になりがちなので、早めに寝たらやはり明け方目が覚めてしまってもう一度眠りに落ちるまでしばらくのあいだじ…

バスター・キートン

今日も寒い。部屋にいても寒さに包まれる感じだ。夕食の食材を買いに少し外出しただけだが、帰宅後さらに寒いと感じる。やばいな、これ、風邪ひく前触れじゃないかとさえ思うが、いやいや、そうではないそうではないと自己暗示をかける。 「バスター・キート…

落語

快晴だが風が強く寒い。一時間ばかり歩いて図書館で本を返却して、久しぶりの店で一人でランチで昼酒をする。料理はそうそうこのソースこのバター感この熱加減、ああいいねやさしいねとほんわかとした気分になって嬉しくなる。二時間半ばかりすごしたのち帰…

休戦の気分

「休戦」が面白い。この一週間かそこら、猛烈に寒いわ、指は痛むは、仕事はばたばたするわ一瞬ひやひやするわで、落ち着き無い日々だが、結局のところ、気分の主調はほぼすべてプリーモ・レーヴィ「休戦」に描かれている世界に囚われきっていると言って良い…

連日寒い。とくに夜が、容赦のない本物の寒さという感じだ。空気の感触に遊びがないというか、厳しさそのもので肌に触れてくるというか、でもその容赦なさのなかに、何か完成度の高さへの満足感がともなうような、かすかな快適を感じなくもないというか、寒…

朝の路面は場所によっては氷上のようで、危険度高い。 痛み。である。切り傷。刃物。その質感と味わい。表面の冷たさと、線に圧縮された熱さ。それが皮膚を切ること。その痛みの独特さ。切れた皮膚の痛みだ。まるで鉄のような、鉄の痛みというか、鉄が感じる…

包丁で怪我

登山靴みたいなのを履いて会社へ。所々凍りついて危険な箇所もあるが、しかし路面各所は思いのほか丹念に雪掻きされており、真夜中から早朝にかけて働いてくれた見知らぬ誰かのおかげでさほど支障なく移動できる。こういうときは、人に感謝なのか、世の中の…

大雪に警戒

雪がかなりの勢いで窓の外を斜めに降り落ちていくのを見て、思わずうわ、と声を上げてしまう。こんなにたくさん降る雪を見たのは何年ぶりだろうか。夜までこのまま降るのだとしたら相当なことになるなと思った。…業務終了後、会社を出てツイッターで情報を見…

ヒーター

北向きの自室で外用の折畳椅子に座って普段使うデスクチェアに足を乗せて、開いた魚みたいに、近くに置いた電気ストーブで身体の片側だけ温めている。昔は石油ファンヒーターを使っていたけれども、石油買うのが面倒くさくて電気ヒーターにしたら、暖かさと…

悪事

朝、起きて「あ、昨日は、ずいぶん呑んだ…」と思った。まずは水を飲んだ。コーヒーを淹れて、飲んだ。そして今日は、夜になったら、また呑むのだ。予約してある店に行くのだ。なんとなく、うんざりした気分になった。バカではなかろうかと思った。自室で昨夜…

ラ・パロマ

ダニエル・シュミット「ラ・パロマ」を観る。正確に言うと観たのは20日午後だが、この日付で書いてしまおう。だいたい「今宵かぎりは…」を観たときと感触は一緒というか、ああやはり怖い、この分厚さ、深底の見えなさが不気味でビビる、という感じなのだが、…

白い

今週は見てないけれども、かなり寒かった先週の早朝、二日間か三日間くらい続けて白サギを見かけた。まだ陽が上りきってない、夜明け直後の薄暗い時間である。景色のすべてが、ブルーとグレーの中間のようなダークなトーンに覆われている。そんな中を歩いて…

久しぶりの雨だった。気温が高いので身体的には緊張の緩んだ楽な感触。傘の挿し方を忘れた、わけではないが、これまでどのように携帯して、使用中はカバーをどこに閉まっておき、畳んだらどうやって格納して、また使うときはどうやって取り出してたのか、家…

ビデオ

一昨日の話ですが、映画の上映が21:00からだったので、その前に渋谷ツタヤに寄ってブレッソンの「スリ」「抵抗」、シュミットの「ラ・パロマ」、バスターキートンなど借りたけれども、まだ袋を開封すらしてなくて、いつものことながら借りるばかりでいつ観る…

わたしたちの家

観たのは昨日(14日)の夜だが、今日付けで書いてしまうが、渋谷ユーロスペースで「わたしたちの家」を観て、おお、これはなかなか凄かった、でも、こういう感じの話、ワリと見たことあるような気もするけど、どうだろう…と思って、でもよくよく考えたら、こん…

抽象の力

昨日の話が面白かったので、岡崎乾二郎の「抽象の力」論考を読んでみたら、これもまたものすごく面白くて、今日はこれを読んでいたら、それだけで日が暮れてしまった。 http://abstract-art-as-impact.org/jp-text.html とりあえず、下記に引用する最初の箇…

モリカズ

東京国立近代美術館講堂で「モリカズについて、いま語れることの全て」(講師:岡粼乾二郎)。以下は個人的備忘録でこの通りの話がされたということではない。メモを取ってたわけでもなくすべておぼえているわけでもないし省略した部分もかなりあり僕が勝手に…

拭く

マヌエル・プイグ「蜘蛛女のキス」では、ゲイのモリーナが政治犯のバレンティンと同じ牢屋に入っていて、バレンティンが腹を壊して下痢するのを、モリーナが献身的に助けてあげるシーンが何度か出てくる。このウンコの場面、山手線の中とかで、そのあたりを…

布団通勤

会社に行くのが死ぬほど大変。できれば布団に入ったままで運ばれてくれればいい。というか、実質的には今朝会社に向かうすべての人間が、全員布団に入ったままみたいな精神状態で通勤している。業務もだいたいそんな状態だ。布団に入ったまま全員で会議。午…

低体調

体調はまだ、全快とはいえない。というか、気圧云々ではなくて、風邪の症状であることをようやく認めた。しかし普通に仕事は出来る程度のかったるさ。こうなると通常、仕事してるこの自体のかったるさの方が勝つので、風邪は自然に治癒していくのがパターン…

低気圧

朝から体調悪い。気圧は988hPaまで下がっているので、そのせいだと思いたい。でも気圧なんて、これまでそんな影響が自分の身体にあったとも思えない。最近気圧とか気にし出したから、そう思ってるだけではないのか。午後になっても体調回復せず。先週みたい…

蜘蛛女のキス

マヌエル・プイグ「蜘蛛女のキス」を読んでいる。ただただ、面白い。これは、ひとまずネットで調べたりするのを我慢して、いま話題になってるのが何の映画なのかを、心の中で予想して当てるゲームなのかも、、とか思いながら、ひたすら読み進む。というか、…

希望のかなた

角川シネマ有楽町でカウリスマキ「希望のかなた」を観る。肉親と死別し故郷を失い難民としてフィンランドに流れ着いたシリア人が難民申請の結果を待つまでの間と、妻と離婚した男が私財を売り賭博で資金を作りレストラン経営で生活を立て直そうとするまでの…

逆円錐

ベルクソンの逆円錐型の図というのがあって、僕などよくわかっていないので、かなりいい加減なことを書く可能性があるのであらかじめ要注意だが、あの図の一番したの平面は、とにかく何もかもが散らばっているような場所で、つまり私もあなたも世界も何もか…

休戦

数日前から、プリーモ・レーヴィ「休戦」を読んでいる。戦況が悪くなったドイツ軍がアウシュビッツから逃げたのが1945年の1月初頭で、ロシア軍の部隊が収容所にやって来たのが同月27日だったそうだ。その間取り残された囚人は800人で、ロシア軍の部隊が来る…

簡易体

朝からなんとなく疲れている。わりとふつうに眠ったはずなのに、起きてすぐ寝不足感があるというか、疲労感というか、なんだろうこの感じ、と思いながら出勤する。午前中を終えた時点で、どろどろに疲労困憊している。もしかしたら、風邪かもしれない。単な…

確か

埼玉の実家へ向かう。山手線で、池袋から西武線で、延々移動。長い道のりである。しかし電車は比較的空いている。三が日の日中だと、毎年もっと混みあってるような印象があるけれども、今日の電車は空席も目立つ。ちょっといつもの正月と違う雰囲気の気もす…

蝋梅

趣味は読書と音楽鑑賞です、の一日。近くのスーパーに買い物に出ただけ。しかしそれだけだとあまりにも運動不足なので、帰りは駅前からぐるっと遠回りして家まで歩いた。寒いけれどもいい天気で、一月の空気は澄んで張り詰めている。途中、大きな公園の敷地…