2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ホテル

ホテルのラウンジとかバーというのは、都心のホテルなら深夜まで営業しているけど、観光地やリゾート地のホテルではラウンジはともかくバーなどはじめから無いか、あっても思いのほか早く閉店してしまうのは、まあ当たり前といえば当たり前だろうが、なんと…

岩牡蠣

昨日、御徒町で買って夜に食べた徳島産の岩牡蠣三個は、生牡蠣ならいくらでも食う自分ですら、やや躊躇するというか、ほんとうに生で食べて大丈夫だろうか…と訝るほどの、何か猛烈な禍々しさをたたえた代物であった。まず岩牡蠣だから異常に巨大である。通常…

youtubeでフジロック2

暑い暑いと言いながらささっと買い物してすぐ帰ってきた。 Youtubeでフジロック。"浅井健一 & THE INTERCHANGE KILLS "。浅井健一相変わらずカッコいい。このままでもう二十何年もずっとやり続けているのだから、じつにすごい。 今後はジャンルとしてのロッ…

youtubeでフジロック1

台風の予兆をはらんだ雨。とはいえまだ小降り。風もほとんど無い。図書館に行ってすぐ帰ってきた。今年のフジロックは一部の演奏をYoutubeで中継するとのことで自宅にてそれを観る。"The BirthDay"こんなバンド知らないなあと思いながら観ていたのだが、これ…

夕日

JRの有楽町駅を出てマリオンを抜けて六丁目の方角へ向かった。いつも銀座を歩くときに頭の中で思い浮かべる地図では、銀座通りや昭和通りが「横の線」で晴海通りが「縦の線」の格子図上を、小さい自分が目的地まで少しずつ移動していく。最近はスマホのGoogl…

floating

横浜にはじめて来たのは高校一年のときで、一人で横浜のそごう美術館に来たのだった。そのとき何を観たのかは忘れた。横浜に来たというより、横浜駅に来たというだけのことだった。しかし当時の横浜駅構内の記憶と、今の横浜駅の感じは、さほど違ってないよ…

あくがれ

女は、こうあってほしい。男性がそう口にするのは今の世の中において、きわめて難しくなった。 目の前の女がどうであれ、それはそれだ。私がどのような男であれ、それはそれと相手から思われるのと同様だ。 だから、男はこうあってほしい、と女性が心に思い…

眠り

眠りという言葉から受けるイメージは 休む、力を抜く、意識を失う、忘れる、終わる、停止する、リセットされる… 衰弱、死、喪うこと、滅ぶこと…などというものでは、じつは全然なかった。 眠りというのは、むっと生臭いような、きわめて動物的なものだった。…

不倫

人生において、転向を経験しない者は、幸いなるかな。 自分は、転向者だと思う。 どっちつかずの無様さをかかえたままだ。 そんな思いをかみしめる、今日この頃。 みなさま、いかがお過ごしですか レストランで、男性と女性がテーブルに向かい合っている。 …

Fourges Et Sabres

https://www.youtube.com/watch?v=JfdpQr1yiZI 先週注文して、昨日届いたLuciano「Fourges Et Sabres」を繰り返し聴く。2007年リリースの12"、当時こういったオーガニックなミニマルが、突如として隆盛をきわめた感があった。僕にはその風潮がやや疎ましくて…

邯鄲

銀座の観世能楽堂で第二十五回能尚会。番組は能「邯鄲」、狂言「謀生の種」、仕舞「松浦佐用姫」、能「石橋」。 「邯鄲」はこれまで観てきた能のなかでもっとも現代的というか、もっとも物語を感じさせるというか、つまり観ているこちらが、これまでにないほ…

一人の時間

妻が飲み会なので、こちらも夜は一人飲み会。この店に来たのは四度目。料理が美味しいこと、ワイン品揃え豊富で値付け安価なこと、アラカルトで注文しやすいこと、ポーション調整を柔軟にしてくれること、従業員との距離感が丁度いいこと、ラストオーダーと…

予習せず

明後日は観能だけど、またぜんぜん予習しないで行くことになりそう。予習しないで、あの場所にじっと何時間も座っててもつまらないと思うけど、それでもいいの?と思うのだけど、まあいいか、と思うのがいつものパターン。観る予定なのは「邯鄲」と「石橋」…

素麺

暑いですね。我が家ときたら最近はひたすら素麺ばかりでございます。お宅様もそんな感じですか?ところで素麺といえば「揖保乃糸」が有名だが、たしかにあればっかり買うけど、たまにはと思って、違うメーカーの素麺を、値段もかなり安いことだし、たまには…

リニューアル

帰宅途中の道沿いにあるコンビニがリニューアルのため二週間ほど前から閉店状態で、内装の工事をずっとやっている。目張りされたドアの隙間から、すでに什器とかレジ台とかも設置されているのが見える。先週までは店内に何もなく、ガランとした広いスペース…

浸潤

ホン・サンスの「三人のアンヌ」「教授とわたし、そして映画」「ソニはご機嫌ななめ」DVDで続けて観る。 パターンに別れたいくつかの物語は、それぞれ閉じていて、物語Aの登場人物は物語Bの登場人物と接することができない。また、エピソードAを選んだ登場人…

世界の

DVDで「この世界の片隅に」を観る。やはりこの作品も、どこまでが現実でどこまでが夢なのか、観ているもののどこまでをそう捉えれば良いのかがぼやっとしているのだなあと思う。今、すぐれた物語というのは、多かれ少なかれそれを、確固たる事実としては物語…

ホン・サンス「クレアのカメラ」

カンヌでの撮影なのか。 キム・ミニの服装が、夏。 ノースリーブの黒いワンピース。 長い手足、そして猫背の背中からまるでキリンのように長く伸びた首と、うなだれた頭部。 以下ネタバレ。 しかし記憶を元に書くので正確ではないかもしれない。 おそらく正…

選択

かなり大昔のこと、ある女性が、僕に、なぜか「アドバイス」してくれたことがあった。 あまりひとつのことに、夢中にならないほうがいい。 あまりひとつのことに夢中になると、もしそのことがうまくいかなかったら、すごくショックを受けるから。 あらかじめ…

保管箱

三十年前に他校の文化祭に行った記憶があり、友達の家に行った記憶があり、国分寺駅で乗り換える記憶がある。二十年前に、ある公園にいた記憶があり、バイト先にいた記憶があり、帰り道を歩いている記憶がある。そして十年前に、旅行先でバスに乗ってる記憶…

二人連れ

新宿三丁目の要通りを歩いているとき、もう二十年近く前だけど、結婚前に、僕はよくこのあたりの店で朝まで飲んだりしてたのだ、という話を妻にしたら、そのとき私も一緒だったことあるでしょ、と言われて、ああー!そうだったかと、いまさら思い出した。当…

マカヤ・マクレイヴン

行こうかどうしようかと迷っていたのだが、やっぱり行こうと思ってブルーノート東京のマカヤ・マクレイヴンのライブへ。アルバム「In The Moment」がけっこう良かったのでちょっと興味はあったのだが、しかし、どんなもんかなーと思っていたのだが、なるほど…

お経

保坂和志の「川端康成文学賞 受賞『こことよそ』」 受賞挨拶の映像をみた。 https://youtu.be/4Kx5Wz5rPDg そのあと、下記の文章を久々に読んだ。久々に読んで、以前と同じように深い衝撃を受けた。この文章は、ほんとうにものすごい。とくにコンちゃんのと…

散歩する侵略者、九月の冗談クラブバンド

「散歩する侵略者」をDVDで観た。表情に深々と濃い陰影をたたえた佇まいの長澤まさみ。腑抜けのようになってしまった夫に、イラつきを含んだ声で夫に呼びかけ、金切り声を上げ、路肩や茂みの奥で倒れてる夫を発見してはその場所まで行って、ちょっと何やって…

微生

千駄ヶ谷に到着して、地図を頼りに目当ての店を探す。十分ほど歩いて辺りを見回すも、それらしき店はない。 何度か辺りを徘徊して、まさか、もしやと思ってスマートフォンで再確認する。 あらー…。ここって、実店舗は存在しないんだ。通販専門なのか。 なん…

予約

東京駅の八重洲中央口改札で待ち合わせた。 その場で店に電話して二席確保できたので、八重洲地下街を端まで歩いて階段を上って地上に出る。 外は猛烈な雨。土砂降りと言っていい勢いである。 小さな頼りない折り畳み傘を頭上にかざしながら早足で歩く。 靴…

勤務

月曜日から金曜日まで会社に行くわけだが、月曜日の時点ではまだ自分が会社に行っている感覚だが、会社では色々な出来事が発生するので、火曜日、水曜日と進むにつれて、出来事が重なって、それに対処している自分という関係がいくつも出来てくる。木曜日あ…

いま、七月なのだった。信じられないな。今週は退社が遅くて水泳もしてない。桜木町の駅前は、風が強くて、一瞬身体が浮かびそうになった。電車の中でベビーカーの赤ちゃんが大泣きしていた。乗客全員が、ぼーっと無表情のまま、その泣き声を聴いていた。僕…

The Lost Album

コルトレーンのニューアルバム。録音は1963年、1963年と言えば、その年のNewport Jazz Festivalのライブで演奏された"My Favorite Things"(アルバム「Selflessness Featuring My Favorite Things」収録)が、僕はあまりにも好きで好きで死ぬほど好きで、こ…

Shine

シャッフルで聴いていて、突然再生されると、ああーっ…となる曲シリーズ。 Moodymann "Shine" https://www.youtube.com/watch?v=MTR9pJDrAyY 夏が、来たのだなあ…と思う。 僕はJ Dillaにもそう感じるが、ハウス・ミュージックもヒップ・ホップも、このツギハ…