2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧

相米慎二「ラブホテル」の挿入歌に使われているのは、山口百恵「夜へ…」という曲。1979年"A Face in a Vision"というアルバムに収録されている。作詞作曲は阿木燿子と宇崎竜童で、しかし山口百恵という歌手は今思えばあまりにもあからさまに、「え、こんな女…

Amazon Prime(日活プラス)で相米慎二「ラブホテル」(1985年)を観る。身勝手な男の犠牲となった気の毒な女の姿…ということではなくて、いかにも相米的といえるような自己完結的な独り語りに夢中な女が、これと思った相手の男と一緒になろうとして、最後に取り…

今日は2018年死去した父の命日なのだが、家にはもちろん位牌も仏壇もなくて、墓は父の実家のある場所で、だから今さら我々がとくに何をするわけでもなく、不義理ですいませんと思って、いつも通りの日常を過ごすだけで済むは済むのだけど、さすがにかたちだ…

食事の味が単調に感じてしまうのは、つまり塩が多すぎなのだ。そして外食は基本的に、塩分多めである。そうじゃないと客が食する最初の一口のインパクト、および酒と共に味わうだけのパワーが保てないからだろう。 たしかに、そういった味付けの料理をはじめ…

JAIHOで、ギヨーム・ブラック「宝島」(2018年)を観る。 フランス郊外の、もともと川と緑に囲まれた自然状態に近い公園だったところが時を経て改修されレジャーパーク的施設として運営されてるのだろうか。それでも現代風でもなくむしろ素朴で庶民的な一昔前…

じっさい、古い友人らと会合した昨日の、あの時間はなんだったんだろう、長時間にわたりいったい何の話をしてたんだっけ、今となってはひとつも思い出せないし、笑いの場面も多かった気がするけど、何が面白くて笑ってたのかもまるで思い出せない、一夜明け…

古い友人らと会合。午後二時に集まり、おそろしく身のない、主題も目的もけじめもない無為な時間を過ごし、解散したのは午後九時半過ぎ。七時間以上もお店にいたことになる。 古い友人の恐ろしさここにありという感じで、彼らを説明するなら紋切型に「気の置…

ウィル・シャープ「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」(2022年)を観る。実在したルイス・ウェイン(1860~1939)という猫の絵で有名な画家をモチーフとした話。早くに亡くなった奥さんや猫への強い思いは主人公の生涯に濃く影を落としているのだが、一方電…

朝から忙しなく予定が立て込んで、食事休憩の時間を取れないまま夜の九時になってしまった。やれやれ帰るかとなって、でも鞄の中の手つかずのお弁当を食べてしまおうと暗くて誰もいない休憩スペースの片隅に行く。平日は朝食抜きなので二十四時間ぶりの今日…

ボギー、あんたの時代は良かった、と言えば良かったジュリー、あんたの時代も良かったと言えば言えたし、それで良かった我々の時代が、今よりはまだ良かった、そんな無限後退が可能だった前世紀は、しばらくのあいだ、少なくとも90年代までは、それで良かっ…

追記:結果的に今回の注文品は●を。前回は〇。新たな発見、そして新たな課題を見出す。 ●砂肝の和え わさび入りサザエ麻辣和え 空芯菜醤油ネギ炒め●ブロッコリと帆立貝の炒め〇サザエとサヤエンドウ炒め●鶏肉レモン炒め セロリと豚肉の炒め 豚肉と白菜の炒め…

なぜか"Tony! Toni! Toné!"の名前を思い出した。"Tony! Toni! Toné!"は、ぼくがまだ学生当時、やたらと流行ってたのだが、当時は聴いてなくて、何年かしてにベスト盤を買ったのだが、それもほぼ聴かず、さらに何十年も経って今に至る。。 聴いてみると、なぜ…

Amazon Primeで、奥山大史「ぼくのお日さま」(2024年)を観る。アイススケートのコーチである池松壮亮、アイススケートの元選手で、今では雪国の田舎へ引き籠って同居相手と静かに暮らしつつ、スケートリンクで子供を指導しながら、ふたりないしひとりの時間…

井の頭自然文化園を訪れて、ぐるっと園内を見て回った。 動物をつかまえてきて、檻に入れて飼育し、その様子を外側から見るのだから、人間は一方的で暴力的な存在だが、それを暴力的だととらえて何らかの考えを巡らすのも人間に通用するだけの話で、動物はそ…

アウトプットできない、あるいはアウトプットしても誰にも届かない。だからこそインプットの重要性もわかる。アウトプットもインプットもうまくいかないのは、自分のかかえている「条件」(身体とか技量とか所得とか)のせいだ。 アウトプットが届かないことが…

たまたまネットで「本を読まないということは、その人が孤独でないという証拠である」という太宰治の言葉について、複数のブログや何かでいろいろと書いてあるのを読んで、この言葉の意味がまるでわかられてないと感じておどろいた。 孤独=悪いこと、寂しい…

体調は完全回復とまでは行かないが、通常どおりの行動で問題ないと思える、いつもどおりの朝を迎える。風邪っぽさは遠のいたが、長時間眠っていたせいで身体のあちこちがバキバキに凝り固まってる。でもきっとそれも、お昼ごろまでには解消することだろう。 …

休日のまだ午前中のうちに、風邪の兆候を感じる。認めたくはないが、たしかにそれだ。 午後三時頃から布団にはいる。横になって読書するとかスマホ見るとかでもなく、目をつぶるとただちに意識が落ちる。平常ならありえないことだが、風邪のときだけは、不思…

近所の梅園を見に行ったら、意外にまだピークを迎えてなくて、全体をみて三割も咲いてない感じ。蝋梅も木によりけりだが、ある程度花のついている傍に立つと、香りが薄く漂う。近づきすぎたり、鼻を近づけたりしてもわからなくて、香りが向こうから来るのを…

Amazon Primeで、山中貞雄「丹下左膳余話 百万両の壷」(1935年)を観る。完成度、高すぎないか…という感じ。必ずしも剣の達人、異形の者、ヒーローといった丹下左膳キャラクターを活かしてはいなくて、むしろ名前だけ借りてきて、内実は好きなように作ったと…

新宿シネマ・カリテで、アルノー・デプレシャン「映画を愛する君へ」(2024年)を観る。 映画を観るとは、年齢をごまかすことであり、並ぶ行列の前後にいる誰かを気にすることであり、仕方なく途中で退場することでもあり、映画を観つつ周囲の客の様子を感じ取…

U-NEXTで加藤泰「丹下左膳 乾雲坤龍の巻」(1962年)を観る。斬り合いで片目から激しく出血した丹下左膳(大友柳太朗)の苦悶の表情が画面いっぱいになり、タイトル文字が大きく出て、家の家来共が立ち合いで「殺陣」の場面がめまぐるしく繰り広げられているのを…

一日の勤務時間を延長しているので、プライベートな時間がとても短い、そんな日々がまだ続いている。じつは自分にはべつにやることがないけど、ある時間までは人に付き添ってあげてないといけないのだ。 そのせいで、会社にいる時間分だけ、仕事は進む。仕事…

おそらく二十代後半が、生きているなかでもっとも自己本位に感傷的でいられる時期なのかもしれない。 多かれ少なかれ人生のカタが付いたというか、いったん終わったというか、詰んだというか、そういう時期。これから先は同じことのくりかえしで、、もう何も…

高橋幸宏のアルバム"Heart of Hurt"の発売は1993年か。僕がこれをはじめて聴いたのは1994年の終わり頃。前年YMOの"TECHNODON"も聴いてはいたけど、YMOや各メンバーの音楽は当時のぼくにとって必ずしも興味関心の中心ではなかったのだが、なぜか"Heart of Hur…

U-NEXTでクリント・イーストウッド「陪審員2番」(2024年)を観る。ほとんど余剰なしのプロット剥き出し、骨組みだけみたいな、お話だけがぐいぐいと前に進んでいく感じで、でも最近のクリント・イーストウッドってこうだよなとも思う。とはいえクリント・イー…

Amazon Primeでヨルゴス・ランティモス「哀れなるものたち 」(2023年)を観る。ビクトリア朝時代を思わせる背景に、スチームパンク感みなぎる美術満載の世界観。こういう感じって何十年も前から、今も変わらず人を惹きつけるのだな…。 身体部位交換の美学。人…

MOVIX亀有でペドロ・アルモドバル「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」(2024年)を観る。 末期ガンに冒されたティルダ・スウィントンは元ジャーナリストで、友人のジュリアン・ムーアは作家。二人とも社会的に認知された高い地位を生きていて、経済的かつ時間的な…