2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧
東京国立近代美術館のヒルマ・アフ・クリント展|岡﨑乾二郎講演会「ヒルマ・アフ・クリントに驚くこと、知ること」を聴講する。ヒルマ・アフ・クリントの何がすごいのか、どこが面白いのかを、いわば「評論家ではない個人の素の言葉」で、あえて岡﨑乾二郎…
マイルス・デイビス「キリマンジャロの娘」収録の"マドモアゼル・メイブリー"という曲がとても好きだ。はじめてこれを聴いたときから好きで、だからはじめて聴いたときのその時間まで、今でもよくおぼえている。学生の頃、深夜の自室だ。金縛りにあったかの…
最近Black Coffee「Subconsciously」(2021年)を、前からわりと好きだったけど突如としてすごく好きになってしまい毎日くりかえし聴いている。 とくに2曲目"You Need Me (feat. Maxine Ashley & Sun-El Musician)"、このバックトラックってまさにハウスだと思…
最初のガンダムを見ていたのは、おそらく小学4年生くらいのとき。てことは1981年か82年くらい。ガンプラを買うために、お店の前に並んだ記憶もある。日本サンライズのアニメは、その後も小学生のあいだはずっと見ていたし、アニメ雑誌もプラモデル系の雑誌も…
先日、はじめてひとりでしゃぶしゃぶを食べた。久々だったけど、これは、美味しいのかそうでもないのか、よくわからない料理だ。 しゃぶしゃぶという鍋料理の起源は、大阪の料理屋(永楽町スエヒロ本店)にあるらしい。ウィキペディアによれば、店主の三宅忠一…
頭のおかしくなった国から逃げること、ボスの頭がおかしくなったらすぐ逃げること。逃げたら生活が成り立たない、路頭に迷うことになるけど、どうするのか?どうにかするしかない、なにしろ逃げること。これまでの生活はもうおしまい、でも二人が一緒ならき…
DVDでジャ・ジャンクー「青の稲妻」(2002年)を観る。やはり昨日の「新世紀ロマンティクス」に出てきた幾つかの場面のうち、僕が「青の稲妻」に出てくるけど忘れていた場面はなかった。さすがに「青の稲妻」の場面はすべてわかり、それ以外ははじめて見る場面…
Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下でジャ・ジャンクー「新世紀ロマンティクス」(2024年)を観る。以前見た予告編で察していたのだけど、本編中に過去のジャ・ジャンクー作品が引用されるらしく、それは一体どんな映画なのかと思っていた。 たしかに「青の稲妻」と…
U-NEXTで、トニー・スコット「サブウェイ123 激突」(2009年)を観る。デンゼル・ワシントンさらにジョン・タトゥーロと言えば、僕の記憶ならスパイク・リー初期作品あるいはコーエン兄弟の作品など、それだけでなくこれまで多くの作品に出演している大御所だ…
ドクダミがたくさん咲いている。足元の草叢に、無数の白い点のように、曇り空の薄暗さの下、薄暗闇のなかに、青白くまばらにしかし大量に散らばっているのが、一際きれいに見える。土の濃さと湿り気、草の匂い、葉や茎の伸び広がろうとする植物たちの旺盛な…
退職間近の人と雑談してたら、その人はようやく念願かなって、残った有給休暇をフルに使って一か月くらいかけて日本の津々浦々を旅行したのだそうな。え?それはすごい!と、驚きの言葉が思わず口をついた。そういうことをぼくは、今後の人生で二度と経験し…
家は壊れてくるものだ。屋根や壁ではなくて、水回りとか細かい地味な箇所から、ほころびるように壊れる。年取った身体みたいなものだ。いちいち修理依頼するのも面倒くさくて、だましだまし使ってるうちに、いつかそれが普通になってしまう。うちは賃貸なん…
身内に甘い、仲間褒め、内輪受けであるとか、マスターベーションに過ぎないとか、そのような批判の有効性は、今後もっと薄れていかなければならなくて、各々が自分の幸福を守る。各自の小さな自足をもっと積極的な価値に読み替えていくべきで、インターネッ…
薬膳と称して、妻あてに、さまざまな袋詰めの贈り物が届いた。まずは薬膳生姜シロップを炭酸で割って飲んだ。 今日の夕食は、薬膳カレーとする。タマネギとトマト缶と鶏肉を買ってくる。いつもの通り手順通りにやってみて、でももし美味しくなかったら、もう…
日中降っていた雨が、夕方が近づくとともに止んだ。記念日なので、これから妻と予約した店へ出掛けるのだ。日中ずっと家にいたのに、こんな時間から外出するのが、我々としては珍しくて、駅まで向かう見慣れた道のりさえ、今日はかすかに新鮮なのだ。これか…
U-NEXTでクリント・イーストウッド「ペイルライダー」(1985年)を観る。青白い馬にまたがった謎の牧師が、不当に苦しむ村落の人々を助け、悪辣な金持ちの権力者に立ち向かう。 走り抜ける列車の向こうに、馬に跨ったクリント・イーストウッドの姿が見え隠れし…
毎朝、妻はぼくよりもずいぶん早くに起きていて、台所でラジオを聴きながら朝の支度をしている。ぼくはまだ眠りながら、台所の物音とラジオの音が、かすかに耳まで届いていて、大抵の場合、音楽が次々とかかっているのを、これはあれ、これはあの曲と、眠り…
居酒屋や寿司屋でカツオがあればかならず刺身で注文する。カツオにネギや生姜が添えてあるのはどの店も同じだが、店によっては茗荷、すりおろしニンニク、薄切りタマネギなどもあり、ニンニクを漬け込んだ香り付け醤油とか九州あたりのやや甘口醤油とか辛子…
テレビ(NHK「微分・積分 スペシャル - 笑わない数学」)で微分や積分の解説を見ていた。たとえば微分なら、円弧に対して三角形の近似値をぐいぐいと詰めていくことで方程式を成り立たせるわけだけど、なんか手段と結果をいきなり連結させてしまっているという…
カウンターだけの細長い店。先客は奥にひとり。客より従業員のほうが多い。がら空きで暇だからか、みんなで集まって雑談にうち高じている。若い男たちの緩いお喋りの声が店内にひびく。まるで高校生の部室に紛れ込んでしまった感じだ。ふいに奥の客が立ち上…
日本映画専門チャンネルで「夜明けのすべて」が放映されていて、最後まで見てしまう。 先日観た「坂本慎太郎LIVE」も「夜明けのすべて」も16ミリフィルムの撮影で、どちらの映画もあきらかに16ミリフィルムを表現の手段にしている作品である。16ミリというこ…
夜になって、給湯器の修理業者がやって来た。早速作業に取り掛かっていただいた、が、ほどなくして困惑の表情を向けられる。「あの…この給湯器はN社製です。私は、R社の人間でございまして…。」 ぎょっとして、よくよく見ると、たしかに給湯器筐体左上にはN…
朝、給湯器の故障が判明。管理会社に連絡したら、業者が来るのは明日の夜とのこと。それまではお湯無しの生活だ。でも蛇口からお湯が出ないだけで、ガス他は使えるし、真冬でもないし、さほど困ることはないけど、問題は入浴である。 大きな鍋に湯を沸かして…
Netflixで坂本慎太郎のライブ映像、大根仁「坂本慎太郎LIVE2022@キャバレー・ニュー白馬」(2022年)を観る。 昭和ムード満載なキャバレーのステージに登場するメンバー。元々の姿からさらに過激なアレンジに更新された「それは違法でした」の驚きとともにライ…
夜の食事を外で済ませることに、かなり飽きてきた。会社を出て、さてどこへ行って何を食べようかと考えるのだけど、もはや思いつくどの店にもどのメニューにも、心が動かされない。何屋だろうが、何料理だろうが、どれもこれも似たり寄ったりなものばかりで…
岡﨑乾二郎の幼少時代、裁縫はブームであった。買った生地を洋裁雑誌の型紙を使って切り抜き縫製して、手作りの洋服を作るのはどの家庭でもやっていたという。岡﨑の母親のデザインした手作りの服は、雑誌に掲載されたりもしていたそうだ。 岡﨑とはかなり年…
東京都現代美術館で「岡﨑乾二郎 而今而後 Time Unfolding Here」を観る。 愛知県豊田市のときとの大きな違いは、今回総展示作品のかなりの割合が新作・近作であること。館内の三フロアを使った展示だが、二階の展示は一部屋だけなので、実質二フロアの構成…
吉祥寺シアターで、Dr. Holiday Laboratory「想像の犠牲」を観る。 本劇の戯曲は書籍として購入可能だが、ぼくは未読での鑑賞である。そもそも演劇というものの鑑賞自体が、超久しぶりだ(たぶん2008年のチェルフィッチュ「フリータイム」以来…)。 劇場という…
U-NEXTでマイケル・マン「フェラーリ」(2023年)を観る。面白かった。予想よりも全然良かった。中年夫婦の危機、仕事や何だかんだの、生きていくうえでの厄介事、おっさんの生きていることの苦みというか悲哀というか、観ていて胸躍る映画では決してないのだ…
ジョアン・ミッチェルはいわばニューヨーク・スクール第二世代で、第一世代の切り拓いた道のあとを、類まれな才能でやってきた画家のひとりだ。 彼女のデビューを50年初頭とするなら、遡ることおよそ20年前、デ・クーニング、ゴーキー、ガストン、ポロック……