2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
まさに絵に描いたような、これ以上ないほどわかりやすく、ものすごい豪邸が、近所にある。その豪邸の、高くそびえる分厚い壁の隙間からのぞくと、きれいに整備された庭と高級車の停まった駐車スペースがあって、その庇の影になったところに、いつも猫が寝て…
久々に、上野の博物館の常設展示をぐるっと見るかと思っていたのだけど、外の天気と気温に気が萎えて、結局は在宅の一日となった。外出は近所に買い物に出ただけだが、昨日よりも確実に過酷な暑さに思われた。 そうめんとか、冷奴とか、夏向きの食べ物は、水…
ちょっと散歩がてら近所に買い物へと思って歩き始めたが、多少風もあるしまだ真夏の暑さとまでは行かないけど、さすがに1時間も歩くのは無謀だった。ふつうに電車乗って出掛けたほうが、まだマシだった。最近オープンしたスーパーの食品売り場をざっと見たけ…
人名でも作品名でも、固有名がなかなか出てこない、思い出せないことが最近多い。それも三十年前に知った名なら、今も忘れることはないけど、十年前とかそのあたりの記憶が、大抵すぐには出てこない。これは三十年前にくらべて十年前のほうが、対象に対する…
朝の通勤で、京浜東北線に乗って横浜に着くまでの一時間を座席に座れずに立ったままだったのは、十年以上の通勤経験のうちおそらく一度もなかったはずだが、それが今朝ついにそうなった。おかげで居眠りもできず読書がはかどりました。 毎朝同じ時間の同じ車…
P.K.ディック「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」について。 チューZを服用した人間は、いわばパーマー・エルドリッチをホストとした世界にぶら下がったクライアントの一つになる。そこからだとホストはおろかその世界を構成する枠組みにさえ手が届かな…
P.K.ディック「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」を読んだ。 誰もが固有に自身の過去の記憶をもって、私は私という同一性を保っている。それが常識的な感覚だ。たとえばバーニー・メイヤスンなら、彼はP.P.レイアウト社の社員で、かつての妻エミリーとは…
黒澤明の「影武者」にせよ「乱」にせよ、いわゆる「現実らしさ」みたいなものは無視して、作劇の都合を大胆に優先してるところが、面白さなのだと思う。よく考えたら、おかしな場面、おかしな展開ばかりなのだけど、それを気にしない、大きな「お決まり」の…
鰻屋にでも行くかと、せっかくだから、窓からの眺めが良い上野の店に行くかと、電話したら予約枠はすでにいっぱいとのこと。鰻なんてべつに、その店でなくても、どこでもいいのだけど、何となく執着が出て、したがって今日は、鰻をあきらめる。 宅配便で、妹…
U-NEXTで黒澤明「乱」(1985年)を観る。劇場公開時つまり僕が中学生のときに、この映画を父親と二人で観たのだった。内容をわりとおぼえていたので、その後もう一度くらいは観ているのかもしれない。 話は「リア王」がベースになっている、隠居したい親と権力…
ポール・マッカートニーの"Let 'Em In"という曲をはじめて知ったのは、ジェリーフィッシュのカバー演奏によってだ。たしかベリーバトゥンに収録されていたのだったか。はじめて聴いたのは1993年くらい。ジェリーフィッシュは、短い間だけ、アルバム2枚だけの…
ポール・マッカートニーの70年代。この歌とピアノとベース、そしてウィングス。 www.youtube.com Paul McCartney & Wings - Let 'Em In (from 'Rockshow') Silly Love Songsって大した曲じゃないと思っていたけど、全くそんなことないな。まったく非の打ち所…
この料理のカツオはタタキや生ではなく加熱のあと酢漬けしたものだから、パサつくくらいの食感に感じられるかもしれないが、これがイタリアの昔からの食べ方だと店主が説明してくれる。なるほどもとより鮮度が必ずしも第一優先でないなら料理とはそうなるか…
夜の九時を過ぎる。ビルの外はいつもの夜の景色だが、先週までの涼やかな夜風は消え去り、替わりにむっとした温い空気が一帯にたちこめている。 さてどちらの方向へ向かうのか、なるべく近場でと思っても、高層ビルの立ち並ぶエリアから飲食店の集まる区画は…
真夏みたいな一日になると思いきや、目が覚めて寝室を出ると、窓側からすーっと風が入ってきて、意外と爽やかな朝じゃないか、日中はともかく朝はまだ涼しいのだなと思ったら、単に冷房が入ってるだけだった。妻が起きて、さすがに蒸し暑くてすぐに作動させ…
東京都現代美術館「岡﨑乾二郎 而今而後 Time Unfolding Here」二回目を観て、アーティスト・トークを聴講。 岡﨑乾二郎のトークはいつも、その作品がそうであるように、あるモチーフがそのまま別のモチーフを召喚し、それとこれとが響きあい、それがまた別…
古い友人らで池袋に集まるいつもの会。この会もすっかり定例化して、そうなると話題も、それなりに変わるというか、お互いを懐かしがってる同窓会モードではなくて近況報告が主で、しかも前回から一か月強しか経ってないので、話題のディテールも細かく日常…
U-NEXTで黒澤明「影武者」(1980年)を観る。とくに期待してなかったけど、オープニングのやたらと冗長なワンシーンから、予想外にぐっと引き込まれた。やたらと気合の入った、重厚で勿体ぶった、バロック絵画+舞台芸能調の場面が、長々と続くのだけど、なぜ…
1971年に生まれたぼくは2025年の現在54歳だが、たとえば1971年に54歳の人物がいたとして、その人物が生まれた年は1917年なので、いわゆる大正世代であり、とくに男性は戦争のため世代人口の極端に少ない年代ということになる。 64年続いた昭和ははじまってす…
どこかイキってないと、そういう心意気がどこかにないと、作品は作れない。それは真実だと思う。規範に対して完全に従順な人間が作品など作るわけがないし、作るとしたら世間が何と言おうがそれは「作品」ではない。たしかにそれはそうなのだ。もちろん内面…
先日観ていた「ハービー・ハンコック:ポシビリティーズ」に、ベースのジョン・パティトゥッチも映っていて、あ、ジョン・パティトゥッチって誰だっけ?そうだった、思い出した、チック・コリア・アコースティック・バンドだよね、となる。 かつて、チック・…
鶏手羽元と手羽中を蒸し器で加熱し、粗熱が取れたら骨から外して適度な大きさにする。薄切りにしたセロリと和えて、醤油、豆板醤、黒酢、腐乳を加える。以上は坂田阿希子「和えるおかず」掲載の"セロリ鶏"だが、このレシピはすばらしい。腐乳は入手しにくい…
あるブログで「狼王ロボ」の名を見かけて、やたら懐かしくて、思わず図書館で予約する。それが今日届いたので早速読む。 小学生の頃読んだ「シートン動物記」を、当時ぼくは必ずしも好きだったわけではない。砂と埃にまみれて、なんとも土臭くて泥で汚れてい…
青空を背景にして木々の緑色が旺盛に盛り上がっている。それがまるで、モノクロ写真のように見えてくる。緑色にはバリエーションがあると言えばあるけど、でも緑色一色と言えば一色。すさまじい勢いで繁殖し生い茂っている木々の葉を見ながら、もしかしてこ…
JAIHOでハービー・ハンコックのアルバム制作風景を撮ったドキュメンタリー「ハービー・ハンコック:ポシビリティーズ」(2006年)を観る。 ハービー・ハンコックが昔マイルスのバンドにいた頃の映像もちょっと出てきて、おそらくテレビ放送だけど"Footprints"…
Mさんのお題「人には恥ずかしくて言えへんけど、実は好きな曲」に乗っかると、僕の場合"Timing"はさておくとして、それ以外でまっさきに思い浮かぶのは、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」である。このことは曲がリリースされた当時にも書いたのだが(■ - …
朝、晴れた空と、肌に触れる空気の気持ち良さ、おそろしいまでに上出来なお天気。この季節だからこその、きっと今だけ、ほんの一瞬だけのことだ。 若いときは、季節よりも自分のほうが若いと思っていたが、年を取ると、とくにこんな天気の下を歩いていると、…
ピタゴラスイッチって、すごいテレビ番組だと思う。毎朝いくつものピタゴラ装置が登場して、そのどれもがスタートからゴールまで、さも当然のように動く。しかも毎朝見ているので、それをもはやことさら「すごい」とか「奇跡的」とか、思わなくなってしまう…
一昨日の予定だった地元の花火大会は悪天候のため二年連続の開催中止になった。まあ僕と妻は、花火大会を見物に行くことはないのだけど、二年連続中止はさすがに運が悪いよね、とは思う。そもそも毎年7月開催を今年だけ5月に早めて、それが裏目に出たわけだ…
平日の朝ならアラームで起きるのだが、たいていはその前に目は醒めていて、アラームが鳴るまでの時間は、浅い眠りと目覚めの中間状態にいる。眠りから醒めたくないという気持ちはあって、アラーム音によってそれが壊されるのを、毎朝感じている。ただし眠り…