2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧

映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」で、ロバート・デ・ニーロは恋人のために一晩ホテルを貸し切って、弦楽生演奏団の控えてるだだっ広いレストランのフロアに、たった二人だけ着席し、高級ワインを注文し、ホテルのスペシャリテなディナー…

フジロック配信3日目を見ていて、グレース・バウワーズ&ザ・ホッジ・ポッジをはじめて知った。へえ…こういう若い女性が出てきたのだなあ、と思う。2日目のVULFPECKのステージに一曲だけ登場した女性はマヤ・デライラだった。この人もグレース・バウワーズも…

羊文学の音楽をこれまでちゃんと聴いていなかった。なんか"文学"だったら困るとかの先入観もあった。あらためて聴いてみても、その音楽性に対して印象が変わるとかでもなかったのだが、それとこれとは関係なく、先日フジロックの配信で見た、このバンドのWHI…

均整のとれた、ギリシャ彫刻のような、筋骨隆々のうつくしい肉体、そういうのはふだん、僕は趣味ではないけど、でも映画でたまに出てくるような、おそろしいまでに美的な肉体をもつ登場人物、あるいは、この前フジロックで見たカトパコとか、ヒスパニック系…

暑いけど、お休みだし、運動不足だし、お散歩でちょっと外に出ますか、上野の博物館にでも行きますか、となって出掛ける。外国人観光客がたくさん。常設展の会場としてはこれまで記憶にないほどの賑わいだ。なんかニューヨークやパリやフィレンツェの有名美…

自宅で延々、配信のフジロックを見るだけの一日。 CA7RIEL & PACO AMOROSO、これは人気出そう。後半の盛り上げ系ダンスチューンはふつうだが、R&Bっぽい曲がどれもすごく良い。この親しみ易さ、ウケ易さ、キャラの立ち方、それを支える技術、どれもが仕上が…

帰宅したらフジロックの配信がやっていて、妻が夜のそんな遅い時間までずっと起きているのがうちでは珍しいから、あ、またいつもの夏の、この時期が来たなと思う。Fred Again..てまったく知らなかったけどとても良くて、思わず最後まで聴き続ける。こうして…

休日は家でじっとしてるのが、ますます好きになってきた。外が暑くて出掛けたくないのもあるけど、ただ家にいるのがすきなのだ。それは、ほとんど物語に起伏のないある種退屈な映画を、長時間ずっと観ていたい感じに似ている。家にいても、けっこう退屈だし…

前田英樹「ベルクソン哲学の遺言」を読んでいる。第一章で小林秀雄に触れられているのだが、それ以降も本書自体に小林秀雄っぽさが全開というか、文中に小林秀雄が憑依したかのような印象があり、これはつまり、もし小林秀雄がベルクソンに再び取り組んだら…

宇宙には、物質的傾向と生命的傾向があって、前者はたとえば相対性理論などで説明される物理的な論理の世界だが、後者を説明しようとするのが、たとえばベルクソンの哲学ということになる。 生命的な傾向について考える場合、まず物理が前提とする客観性をあ…

オスカー・ワイルドの童話「幸福な王子」を、妻は、子供の頃に読んだことがあるんだそうな。ぼくは読んだことなく、それどころかお話自体これまで知らなかった。きのう図書館にあったのを借りてきて読んだ。 とても良かった。ツバメが主人公なのだ。悪気はな…

子供の頃にふざけて飲んだビールの味を、いまもおぼえている。親族が集う宴会の席だったと思うが、コップに飲み残されたビールを口につけてみると、それは苦くて、たぶん炭酸の刺激と麦芽特有の草っぽさだけが口内に広がって、どこをどう味わっても美味しく…

東京都現代美術館で岡﨑乾二郎「回想のヴィトゲンシュタイン」(1988年)上映会を観る。8ミリフィルムの生々しさ。なぜそう思うのか?だったら16ミリならどうだったの?とも思うが、8ミリにはそれ特有の生々しさがある。市販のお菓子に対する、手作りお菓子の…

DVDでジャン=リュック・ゴダール「ゴダールの探偵」(1985年)を観る。ナタリー・バイの顔。この憂いと不機嫌と厄介事をたたえた、べつに子供はいないけど、年齢を経た女性のまるで働くお母さんのような雰囲気をたたえた顔。 大人なら多かれ少なかれ、誰でも…

テレビ録画した「【相対性理論6池崎編】サンシャイン池崎と朝までラーニング!」の一時間目を見ていた。相対性理論についてのぼんやりとした理解が、これでクリアになった…とはとても言えないけど、すべての説明に数式が裏書きされていて、ゆえにそれは論理…

「もしかして今日、戦地へ飛ばされるかも」「命令が下るかも」と思いながら過ごす毎日が、どれほど辛いかというと、じつはそれほどでもない。なぜなら、すでに覚悟はきまっているから。自分はすでに、とっくの昔に生命をうしなったと思っていて、今の私の生…

ビデオゲームは昔の一時期だけ、それなりに遊んだこともあるけど、今はまるでやらなくなった。家に(友人から譲ってもらった…)プレステ4はあるのだが、それはもっぱら配信の映画を見るか、youtubeを見るか、blu-rayを見るか、その用途で使うだけでゲームはや…

観葉植物の生い茂り方を、そのまま長いことじっと見つめてしまって、意外なほど時間が過ぎてしまう。そういう人はぼくだけでなく、観葉植物を所持している人なら、おそらく誰でもそうだ。 幹から伸びる細い枝はなぜその場所から生えたのか、なぜその長さにな…

白ならともかく赤ワインは、開けたその日にボトル一本を飲み干すことはほとんどなくて、大抵の場合はグラス数杯分くらい余る。後日飲み切ることもあれば、そのまま日数が経過してしまうこともある。日が経つほど飲む気が失せるけど、捨てる気にもなれず、仕…

U-NEXTで、ヴィム・ヴェンダース「ゴールキーパーの不安」(1971年)を観る。初見。これが長編一作目とのことだけど、この時点でもうすでに充分に、ヴェンダース的な時間の流れと空間の移動が、完成していたのを知る。何がどうといいう以前に、人でもなく風景…

日本映画専門チャンネルで、五十嵐耕平「SUPER HAPPY FOREVER」(2024年)を観る。とても周到に考えられた、秀逸な脚本の面白い映画だけど、こういう秀逸さは過去にもどこかで見たことのあるような、よく出来た映画だと簡単に感想を言えてしまうような感じでも…

U-NEXTでジャン・ユスターシュ「わるい仲間」(1963年)を観る。定職もなさそうな、お金もなさそうな、若い男二人が、パリの街をふらふらとほっつき歩いて、ビール飲んで、女をナンパして、それでも何がどうということもなく、何をしたいのか何が嫌なのかもは…

少し前に、業務でRPAが一部導入されたとき、自動で動作しているPCを見た周囲のメンバーはそれに人の名前を与え、〇子は偉いなあ、よく働くなあとPCを擬人化して呼び、たまにアクシデントで処理が滞ったりすると、すみません〇子がおかしいですちょっと来てく…

暗さや悲しみをかかえて、その代替に金銭を得る。そんな生き方はイヤだと言いたいところだが、受け入れるしかないところもある。それは膨大な暗さや悲しみを、皆で少しずつ負担し合うということではなく、皆が暗さや悲しみを持ち寄ってきてしまうことで、そ…

ACOの曲"lonely boy"は、お母さんが子供に向けて歌う歌である。 死ぬほどの生きてるを、感じてみたいでしょ? ねえ守っても、だって、きっと、一緒だよ 閉じ込めてみても、何もなかったじゃ、遅いんだよ もっと勇気出して突っ込んでいかなきゃダメだ、後悔し…

東京都現代美術館「岡﨑乾二郎 而今而後 Time Unfolding Here」三回目を観る。観るのはこれで最後かな。 まず三回も観ると、展示会場構成や作品点数が事前に感覚としてわかっているので、全体的に、ひじょうに考え抜かれた、まとまり良く丁寧に調整された展…

髪を切られながら、美容師さんの話が面白くて、しかし店内であまり爆笑するわけにもいかず、笑いをこらえるのが苦しかった。施術終わって、やれやれ面白かったと言って会計して、あー笑った笑ったと言いながら美容院を出る客も珍しい。 そこで聴いた話を、ベ…

ムヴィオラの配信で、アレクサンダー・ロックウェル「スウィート・シング」(2020年)を観る。 アル中の父親、しょうもない男とくっついてる母親、そんな大人たちから離脱するため、ナイフを使い、自動車を盗んで、ひとときだけの子供たちだけの自由がやってき…

週末が来たら、何か映画を観ようと思って、観る作品を探す、ときにはどれも気が進まなくて、何も観ないこともあるし、観始めてつまらなくて、途中でやめたり、寝落ちしてしまいそれっきりになることもある。それでも週末がくるたびに、何かは観ようかと、一…

Apple Musicが10周年ということで、これまであなたがよく聴いた曲をまとめたというプレイリストを出してきた。順に聴いていくと、折々のそのときどきが思い起こされるようで、かなりのなつかしさに浸ることができた。しかし同時に、この10年間のリスニングが…