2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧
AmazonPrimeでテレビドラマ「ひらやすみ」を、一回目から延々と観てしまった。 ちなみにぼくは24歳まで学生だったし、その後実家暮らしでバイトしながら3年ほど過ごしたのち会社員になって今に至るので、二十代はそれなりに、ぼんやりのんびりした毎日を送っ…
netflixでテレビドラマ「ぼくたちん家」を、一回目から延々と観てしまった。 二人をつなぎとめる"かすがい"としての住まい購入、そのためのパートナーシップ証明書や公正証書をきちんと揃えようとの考え方は、なるほどよくわかる。僕はこれまでそのような外…
冬のこの時期、ちょうどいい夕方の時間、夕闇が押し迫り、見渡すと周囲の事物はほぼ暗さに沈んで、見上げた空はまだ、かろうじて乳白色とオレンジ色の明るさを保持していて、それが景色全体を逆光に変えている。朝と夕方のひとときに、こんな黒白の逆転が起…
U-NEXTで森崎東「時代屋の女房」(1983年)を観る。あらゆる道具・物品を、目的や文脈や歴史から解放して、どれも等しく並んだ価値可能性を含んだオブジェクトとして売る。それが古道具屋という"新しい商売"であり、店としての「時代屋」のコンセプトというこ…
チャーリー・パーカーのKOKOを聴くと、タバコを吸いたくなる。もう四半世紀吸ってないし、今さら吸っても、あの当時がよみがえるわけもないのは、わかっているのだが、それでもつい心が動く。 建前とか理屈は、それ自体で守られている。また動かしがたい現実…
(昨日だけど)U-NEXTで、マイク・ミルズ「20センチュリー・ウーマン」(2016年)を観る。1978年くらいの、アメリカの郊外、五十五歳の母親アネット・ベニングと、十五歳の息子ルーカス・ジェイド・ズマン。二人が暮らす家に、さらに二人の下宿人と、息子の幼馴…
井の頭自然文化園は家族連れで賑わっている。紅葉は今日がピークか。 檻のなかにいるコサギやアオサギや、マガモやオナガや、ムクドリやシジュウカラやメジロを見ているのは妙な感じだ。ふだんそのへんを自由勝手に飛び回ったり、やかましく泣き喚いたり、水…
日本映画専門チャンネルで録画した、三宅唱「ケイコ 目を澄ませて」(2022年)を観る。三宅唱作品の世界では、語るべきことだけが尊重され、語るべきでないことははじめから省みられない。異なる要素を生のまま混ぜ合わせたりはせず、世界全体をきちんとお膳立…
図書館で本を返してから、駅まで歩く道をわざと迂回して、あまり知らない道を選んで歩く。 葛飾区と足立区の境界線に、昔は川が流れていたのだ。古隅田川というのだが、昔からそう呼ばれていたのかは知らない。そもそもいつその川が暗渠になったのかも知らな…
U-NEXTで早川千絵「ルノワール」(2025年)を観る。時代設定は80年代頃だと思われるが、外の景色にせよ主人公らの家族の暮らしにせよ、あまり厳密に、当時の雰囲気とか昔っぽさが、作り込まれているわけではない。ただしテレビで放送されてる超能力者の番組と…
路上で転倒した高齢者を助けた話を前日に書いたけど、こちらとしては、起き上がらせて様子を聞いて、自宅の電話番号聞いて電話もしたし(留守だった)、タクシー呼ぶ提案もしたのだけど、それは親切心とかではなく、状況的に仕方がないので、そこで倒れてるの…
妻と二人で近所を散歩してたら、後ろから「いたーい…」という声が聞えて振り向くと、高齢女性が、道に倒れていた。 あわてて駆け寄ると、うつ伏せの状態でうーんと唸っていて、手押しカートが傍らに横転している。車道の真ん中なので、とにかく移動しなけれ…
図書館で借りた富岡多恵子「白光」を読み終わった。 主人公の島子は、タマキと二十年ぶりに再会する。かつてふたりは恋愛のような関係にあり、やがて袂を分かち、島子もタマキも、その後男性と結婚したり離婚したりで日々を過ごしてきて、二十年後に新宿のデ…
いい年をした男が、いまだにひとりでフラフラしていて、本人もどうかと思うけど、まわりはそれを、何とも言わないのかねえ?とにかく、ちょっと女房を世話しよう、みたいなことを、周囲の者がただぼーっと見てないで、よし俺が一肌脱ごうとか、誰かしら何か…
日本映画専門チャンネルの録画より、青山真治「こおろぎ」(2006年)を観る。冒頭からすごかった。各ショットに込められたものが、やたらに濃い。まるで詩のようにショットが連ねられ、映画が形作られている感じだ。 室内に入ってくる光の表現が生き物のようで…
TOHOシネマズ シャンテで、三宅唱「旅と日々」(2025年)を観る。 暗いトンネルを抜けて(「ポニョ」みたいに)海辺へと出る河合優実。タバコに火をつけようとして、ふと向こうを見やって、軽く会釈する。視線の先、砂浜に少年が座ってる。 健康的で、どこか気だ…
木々の葉が赤や黄色に色づいていて、それがちゃんとモノに根を生やして定着した赤や黄色ではなく、光と空気の案配でたまたま偶然そのへんに乗っかってるだけの流動体のような赤や黄色に過ぎないから、誰もがそれを見上げたまま、少しの間だけ気持ちを持って…
ぼくが読んでいるブログで、ホン・サンス「旅人の必需品」の感想が書かれていた。たぶん、ふだん映画を熱心に観るというほどでもない、映画鑑賞が趣味というわけでもない、そういうブログの感じではない人で、それでもホン・サンスは、面白いから気に入って…
演歌の心がわからない、わかりたくもねえなあ、と、かつては思っていた。 たとえばテレビで、歌謡曲の番組が放送されていて、ステージに立つ森進一が客席に深々と一礼し、いよいよ歌い出そうとしてるとき、いやいや、お辞儀とかしないでいいから、そんなのは…
一昨日だが、森崎東「街の灯」(1974年)を観る。主演は堺正章、当時はこんな若者が「若者」のイメージを担っていたのだ。若者の外見は時代によってコロコロ変わるが、だからこそ若者だと認知できる。 この映画は、若者も若い女性も老人もまとめて一緒に旅す…
昨日だが、リム・カーワイ「すべて、至るところにある」(2024年)を観る。はじめて知る監督の、はじめて観る映画。ロケ地はボスニアとか、マケドニアとか、セルビアとかの一帯で、でもこの景色、この海、この場所が、本当にそこなのか、これほど空気の澄んだ…
日本映画専門チャンネルで録画したマキノ雅弘「離婚」(1952年)を観る。同年「お茶漬の味」でも共演した木暮実千代と佐分利信が主演で、木暮実千代はいつも通りという感じだが、この映画の佐分利信は、小津映画ではけっして見られないような役柄(独身で自由…
日本映画専門チャンネル(録画)で、草野なつか「王国(あるいはその家について)」(2023年)を観る。物語としては、会社を休職して内面を思い煩ってる主人公がいて、昔からの友人がいて、家庭や子育てに神経質なこだわりをもつ友人の夫がいて、彼は彼女を疎…
健康診断の前日は、すなわち一年に一度の禁酒および軽断食の日で、少し遅めの昼食を終えたら、そのまま夕食は抜くので、翌日の検査終了まで水しか飲まない。 健康診断に懸ける思いなどまったくない、良好な結果を残したいだなんて微塵も思わないのだが、以前…
日本映画専門チャンネルで色々な映画を放映してくれるのはありがたいのだけど、これは個人的な嗜好の話だけど、映画が始まる前と終わった後に、テレビ局のアナウンサーが映画の解説めいたことを喋る、あれが自分にはかなり耐え難くて、そのときだけ音声を下…
一昨日だが日本映画専門チャンネルの録画で濱口竜介「悪は存在しない」を観た。はじめて観たとき同様、この映画が1時間46分もあるとは思えない。とてもシンプルで、ざっくり編集されたショートフィルムを観たような印象を受ける。 主人公と娘、、主人公とう…
購入したCDプレイヤーが届いたので、きのうまでの休日はひたすら音楽鑑賞に明け暮れた。目についたCDを片っ端から再生する。ボリュームはかなり大き目にしてるので、部屋のドアは締めきってある、たまに部屋を出て冷蔵庫のビールを取ってまた戻る。 こうして…
物語をいくつかのエピソードに分けた映画、断章形式もあれば、同一シチュエーションにおける異なる人物の様子をバリエーションとして見せるような具合もある。先日観たジャームッシュ「ブロークン・フラワーズ」も、過去の彼女を順繰りに訪ねる話であるわけ…
渋谷ユーロスペースで、ホン・サンス「旅人の必需品」(2024年)を観る。若い生徒みたいな女性の話を、浮かぬ表情で話を聞いている先生はイザベル・ユペールである。女性の話す内容、話し方、表情、声、それを聞いているイザベル・ユペールの表情、仕草、返答…
昔録画した、ジム・ジャームッシュ「ブロークン・フラワーズ」(2005年)を観る。途方に暮れた中年男性、独身、経済的余裕あり、彼女は今日怒って出て行ったけど、たぶん戻ってくると思う。 日がな一日、ジャージ姿で、ぼけーっと過ごしているビル・マーレイ。…