「A Rose Is Still a Rose」Aretha Franklin


A Rose Is Still a Rose


あぁアレサ…もはや僕の心は完全に君のものだよ。。とつぶやかずには居られない素晴らしいアルバムだ。いやさっき偶然棚の奥から見つけたので、懐かしくて聴いてみたら超素晴らしい!っていうか只事じゃないくらい素晴らしい!!とりあえず1曲目の「A Rose Is Still A Rose」を聴いてたら、あまりに良いので、ついにこらえきれず泣いてしまって、即効で泣き止みました!


ローリン・ヒルが一番イキの良かった時にこのアルバムに関わっていて、それでこの1曲目の瑞々しさというのは、ほとんど言葉に言いあらわしがたいのだが、それ以外にもSean "Puffy" CombsだとかJermain DupriだとかDallas AustinだとかNarada Michael Waldenだとか、なんか98年当時の超豪華スタッフ(?)が寄り集まって作られた感が濃厚で、どの曲も当時の洗練度においてハイレベルだ(まあ、厳密には98年といえば既にTimbalandサウンドが席巻を開始し始めた時期にあたり、この手のサウンドが少しずつ減少して来た時代であったが…)…また、当然の事ながらアレサ節の壮絶さは比類ない境地に達しており、特に3曲目「In Case You Forgot」とか6曲目「In The Morning」あたりの、もう石川さゆりが20人集まって対抗しても到底敵わないほどの絶唱が降り注ぐと、もうそれだけで桃源郷を見る思いがする。


大体「バラは今でもバラなの」って自分のこと?…なんつータイトルだよ!ってな話で、加えてこの本人の畏れを知らぬソフトフォーカス・イイ女系のジャケ…。矢野顕子のアルバムにも何枚かすごいのがあるけど、このジャケには敵わないでしょ、と言いたくもなる感じだが、アルバム一枚聴きとおしてしまえば、もう全てが神々しく、もう形振り構わず、ほんの少しでもいいから貴方のその足元に居させて下さい。と這いつくばってお願いしたくなるくらいの。。でも、なんというか、あの「ウキャーーー」「ひゃああーー」っていう絶唱は、まさにソウルの女王って感じなのだが、同時に、完全なヒステリー症状の発作発動中っていう感無きにしも非ずな、ほとんど野獣そのもののようにも感じてしまうのだが、それでも満ち満ちてくるソウルフレイヴァーの誘惑には逆らい難い。っていうか、まあ、もう臭ければ臭いほど旨い食い物なのだろうこの声は。