悪魔の誘惑

40日の断食を終え、空腹を感じていたイエスの前に悪魔が現れ、神の子であるならば、石をパンに変えるよう命じたらどうだ、と問う。それに対して、イエスは「人はパンにのみ生きるのではない。エホバの口から出るすべてのことばによって生きなければならないと書いてある」(申命記 8:3)と答える。


次に悪魔は、イエスエルサレム神殿の屋根に立たせ、神の子であるなら、飛び降りてみろ、という。天使たちが受け止めてくれるからである。イエスは「あなた方の神エホバを試みてはならない」(申命記 6:16)と切り返す(ルカ伝では2つ目と3つ目の誘惑が逆)。


最後に悪魔は、イエスを世界中が見渡せる高みに上せ、もし私にひれ伏すならこれを全て与えよう、と誘惑する。イエスは「あなたの神エホバを恐れ,この方に仕えるべきである」(申命記 6:13)「『あなたの神エホバをあなたは崇拝しなければならず,この方だけに神聖な奉仕をささげなければならない』と書いてあります」(ルカ4:1‐13)と答え、退ける。悪魔はあらゆる誘惑を終え、その場を去る。 (荒野の誘惑-Wikipedia)

その後イエスは、よし!断食終了ー!!!撤収するよ。これでおしまい。今日この後なんかある?ひま?とりあえずなんか食いに行こうよ。一杯やろうよ、と言って、弟子たちといつものように楽しく騒いだ(嘘)。


エスはまことにダサいことが嫌いであった。イエスは抽象が嫌いであった。例え話を好んで話したが、自分以外の者が例え話で話すのを聞くと「うわーださ!!最悪」と露骨に嫌な顔をした。計量してるヤツを嫌った。評価しているヤツを嘲笑った。比較して選んでるヤツのケツを蹴り上げた。したり顔で満足そうなヤツをわざわざ選んで酷く険しい地に向けて遣いっ走りに行かせた。


そしてその後はひたすら退屈していた。あーひまだね、が、主の口癖であった。


勝った人と負けた人や、騙した人と騙された人や、儲けた人と損した人、殺す人と殺される人や、それらの人は皆、いつか仲良くなるだろうと語った。


差別する人と差別される人や、や、爆撃する人と爆撃される人や、命じる人とその結果を受け止める人や、それらの人々も皆、いつか仲良くなれる日がくるだろうと語った。


そしたらさっきの悪魔が急に訪ねてきて、イエスの顔をちらと見てすぐに帰った。悪魔はひどく寂しそうであった。


エスはやがて、ゲッセマネにて逮捕された。