千代田線の新しい車両に乗っていて、ドア上の液晶モニタに次の停車駅や路線が次々と映し出されるのを、ついぼーっと見とれてしまう。あの映像って、ほとんどの人はもう慣れてしまったものだと思うけど、僕は未だに「…きれい、超、きれい…」と思って見ている。冗談ではなく、ほんとうにきれいだと思ってしまう。なんで、あれだけがあれほどきれいに見えるのか。あんなきれいな映像、もし二十代の頃の自分が見たら気絶したかもしれない。というか、たぶん人生の方向性が変わってしまったかもしれない。そのくらいのインパクトがあると思う。言い過ぎだろうか。言い過ぎなんだろうなあ。でも、それもわかるのに、なぜそこまで言いたいような気持ちにさせられるのかの問題である。