会社主催の経営戦略・・・なんとかセミナーに参加。こういうのって、参加してみると思ったよりも面白いもので、少なくとも自分の中にそれまでまったく興味も知識もなかった分野方面の話を聞くのは単純に面白いというのはある。というか自分の年齢でその手の分野に今まで無関心だったというのが会社側的には極めて嘆かわしい事態なのだろうが。


僕の勤務先はIT系中小企業で、僕は入社してから既に15年余りが経つわけだが、で、当時と今とではほぼ百パーセントに近いくらい人員が入れ替わってしまったのだが、気付けば自分が、一人でぽつんと居て、周りは最近入った若い人だらけ。もちろん昔社にいて、さんざん付き合ってきた人々は、今は外の色々な場所に散らばっていて、新たな会社もいくつも出来たし、その人たちとも今でも付き合いもあるが、なぜ自分が今も今の会社にいるのかは、自分にもわからない。なんで?と言われたことも数知れず。その端的な理由はない、と思ったことは何度もあるが、しかし結果的にここにいるのは、僕は勝手な思い込みとして、8年前に死んだ先代社長に引っ張られているのではないかと思っている。これは完全にオカルト系の思い込みで、僕の中で、こういう思い込みが生じたのは生涯初かもしれない。その思い込みが消えたら、また別の方向性もあるのかもしれないとは思う。


まあでもよくよく考えると、僕はわりと論理・科学的思考ではなく因果というかこの世の摂理というか、説明できないような妙な力を信じてしまうような傾向はあったのかもしれない。今日悪いことがあったから、明日は何か逆の良いことがあるだろうとか。あれがおそらくその前の出来事と対になっているのだろうとか、そういう物事の因果性に子供の頃から妙にこだわるところがあったかもしれない。


しかし、この年になると、ああ結局死ぬんだ、しかも、死ぬときって苦しいし恐いし、それを味わうしかないんだ。じゃあ、子供より大人の方が全然しんどいじゃん、というのがわかってきて、その現実を知ることで、妙な思い込みの力が薄れたところはあるかもしれない。