こころ


こころ計測器を使って、毎朝、感情値を下記の分類項目毎に記録している。


・こころ総量
 こころの総量。多すぎると制御困難を招きやすい。少なすぎると維持困難を招きやすい。

・水分量
 こころに含まれる水分量。多すぎると統合神経失調気味になり、少なすぎると神経症気味になる。

・硬度
 こころに含まれる炭素成分量。少なすぎると制御困難を招きやすい。

代謝
 こころの維持に消費されるエネルギーの消費率。

BMI
 体躯とこころ総量との相関指数。(多め、普通、少なめ)


最近は一日でプラスにせよマイナスにせよ3〜5くらい上下するのは普通だ。というか毎日計っていて今更言う事でもないが、どうも機器として信用ならない。一回一回を、正確に計測しているという感じがしない。


どうも、日々の記録を残す役割に特化しているつもりだからなのか、もしかすると計測をそのとき一度に感知した条件ではなく、ある程度の継続的な条件の過程として捉えてるんじゃないかという気がしなくもない。なぜなら、この機械、一日に複数回計っても、大体常に同じ値を出すのだ。そうじゃないときもごく稀にあるが、ほぼ同じ値であることが多い。でも、そんなはず無いと思う。もちろん怒ってるときと嬉しいときで、結果が変わるわけではない事はわかっているが、それにしても半日以上の生活を経てからあらためて計測しているのに、結果が変わらないのは単純におかしい。体内での物質的な増減は確実に行われているし体重だって変わっているわけだから、だからこの時点で、どう考えても絶対にそのときの正確な値を計測しようとはしてないのだ。この機械は。


ただ、水分量とか硬度、代謝はわりと日々変動するので、そういうのも含めてトータルで「こいつは、こころ的には、昨日と今日で同じ。」とか、判断しているのかもしれないが。でも、翌朝も同じだったりすることも多いし、二、三日か多いときだと五日以上同じ値を示すときもある。そうかと思うと、ある日突然、がくんと増えたり減ったりすることがある。微増とか微減は、あまりなくて、どちらかと言うと触れ幅が大きい。数ヶ月分をグラフにすると、けっこう激しく揺れた地震の記録に似てくる。つまり、上下の波が小刻みで激しいが、揺れてない時間もちょくちょくある。ゆったりとした、穏やかな揺れの箇所はほぼない。しかし、日々の触れ幅を誤差と見なせば、一応のなだらかなカーブは見えてくる。つまり、非常にノイズの多いデータだと言える。こころというものが、そのようなグラフを描くものなのかどうか、よくわからない。