大竹伸朗「全景」カタログ刊行遅延の件


大竹伸朗の展覧会「全景」で予約販売していたカタログが未だ届かない。当初、12月上旬と謳われていたが、制作の遅れで1月となり、さらに今、公式サイト内のお知らせを見ると3月末日刊行予定となっている。しかし、そのかわり(というのでもないのだろうが)


http://www.mot-art-museum.jp/kikaku/page3

展覧会 場風景写真を含むカラー約150ページを追加、また《ダブ平&ニューシャネル》のCDについても、未発表音源の『拾熱』に加え、展覧会場での演奏を収録 した音源を 新たにCD化した計2枚を付録とすることとし、展覧会記録としても、より内容の充実をはかっております。


だそうだ。うーん、すごい。大幅な遅れではあるものの、これで文句言う筋合いはないわ。と思った。むしろこういうのに金出しといて良かったって言う感じすら漂う。。もうここまで来たら思う存分、気の済むまで作り込んで頂きたいと思った。


っていうか、これは完全に妄想というか推測ですけど、僕は本を作って売るというときの業界とか現場とかを全く知らないからいい加減な事を書くが、まあこういう図録を作るっていうときに、いくらなんでも4ヶ月近くも伸びるというのは、当初の計画が見込み違いで・・・なんていう事とはまるで別の事態が起きているのでは?と思う。要するにある一人が、・・・具体的に言えば作家本人の大竹伸朗氏が、ひたすらダメ出ししまくってる状況なのでは?などと推察する。そうではないのでしょうか??


だとすれば、それってすごい事だなあと思う。本を作るったって、ハンパじゃない人やなんかのコストが掛かるだろうし、予約客を待たせてる状況だし、そんなもう、のっぴきならないような、並の人間なら、ああ早くリリースしてラクしたい。と思うに決まってるようなテンぱった状況を、目の前の本の出来に満足できないからという理由ひとつで、もう一ヶ月、もう二ヶ月と伸ばしてしまう、その事に拠って予算は想定を遥かに超えて超過するだろうし、スタッフ全員が、この行軍はまだ続くの?ってな気持ちで半ば朦朧として、地獄の黙示録さながら延々働き続ける・・・それを統括する作家の精神的なタフさというか(「てめーなめんなよ。こんなもん出せるかよ!作り直せよー!」とか怒声上げてる感じが目に浮かぶ…いやこれこそ完全に想像ですが)。。ほんと組織でなんかやるときって、作り上げるものの品質に妥協しては絶対にいけないのだけど、チーム間の和やかさを失ってしまっても絶対ダメなので、そういうのとか、ヘビーだろうなあとか、つい妄想してしまった。くどいようだが、この全景カタログ製作現場に纏わる話は、全て僕の想像ですけど!!…さあ、どんなものすごいモノが届くのでしょうか。