手を切る


非常にだらだらした一日。まるでダメな感じ。普段使ってるのとは違う、刃の尺が長い包丁が置いてあったので、それで葱を刻んでいたら指先を切る。五分くらいの間、ゆっくりと裂け目から湧き出てくるように出血し続けていたがやがて止まった。刃物で切ったときの熱いような背筋に来る様な感覚を久々に味わった。あと如何に普段使ってる包丁が切れない包丁なのかがよくわかった。指のあてがい方が刃先の近くを直に触れるような、あんな危ないやり方でも切れ味が悪いから平気だったのだ。普通に切れる包丁なら、こうなるのだ。