干物


干物はおいしい。味噌汁もおいしい。ひたし物がおいしい。出し汁もおいしい。それだけでいい。もう本当に。夢に出てもおかしくない。というか、ふだん会社に行くときでも、条件出してるときでも、自転車に乗ってるときでも、いつでもどこでも誰よりも思い浮かべている。お前何ぼーっとしてんだよ、集中力切らしてんじゃねーよ、今何考えてたんだか言ってみろよ、と問い詰められて、必死に誤魔化さざるをえない。よし、もうこうなったら、明日になったら、明日が終わったら、心ゆくまで、思い切り山の中駆け回るんだ。