竹橋の美術館に行って、丸善に行って、帰る。いつものパターン。

平河門から大手門を抜けて行った。空は青色の一色のみ。石垣と松。紅葉の進む過程。日陰に入ると寒かった。

連休がおわった。

最近たまに、コルトレーンの演奏するFeelin' Goodが頭の中で勝手に再生される。しかも、マッコイ・タイナーのピアノのイントロの部分だけが。

Feelin' Goodといえば、ニーナ・シモンが歌ってるのが有名かもしれないが、たしかにああいうベタッとした曲なのだが、この冒頭のピアノのおかげで、自分の中ではやたらと儚く可愛い曲のようイメージされてしまう。その箇所が、ふだんの生活のなかで、ふいに何度も出てくる。

コルトレーンを昔いちばん熱心に聴いてた頃の、数枚のアルバムを久々にひっぱり出してきた。Feelin' Goodは「The John Coltrane Quartet Plays」のいちばん最後に入ってる。これはCDで初めて追加収録されたのだろうから、オリジナル盤には無いはず。

ちなみに、…Quartet Playsの一曲目はChim Chim Chereeで、My Favorite Things的な、ポピュラー曲をコルトレーン風ワルツに仕上げたパターンだが、この曲はあまり好きじゃない。どうも無理して自分風に変えてる感じがして、曲としても演奏としても中途半端な感じに思えてしまう…が、後で久々に聴けば違う風に思うかもしれない。

…Quartet Playsだとやっぱり2曲目からがすごくいいと思う。

Chim Chim Chereeよりはるかに素晴らしいと思うのが、インパルス移籍第一弾「Coltrane」に収録のOut of This Worldであろう。この曲はほんとうに、濁りの無い澄み切った感じで何度聴いてもいい。コルトレーンの良さって、どれだけ強烈に咆哮しても、そこに透明感というか空気の上昇感みたいなものがあるところだと思うのだが、この曲はそれを証明する。

あと「Live At Birdland」も久々に聴くか。これは全編強烈に素晴らしい。1曲目Afro-Blueのドラムに興奮しない人はいない。2曲目はI Want To Talk About Youで、おそらくもっとも素晴らしいMy Favorite Thingsが冒頭に収録されている「Selflessness」の、次の曲もやはり同曲で、熱演のあとの2曲目ポジションがお似合いである。

しかし…Birdlandは左右のチャンネルで楽器の音がくっきり分かれていて、ヘッドフォンで聴くとそこがちょっとつらいかも。