もう夢はだいたいかなった。今はすでに、不満はない。明日も暖かいのだとしたら、なるべく外で、ふわっとした外気に肌を晒し続けているほうがいいかもしれない。今日はオープンテラスの店も窓を開けて、夜だというのに、皆が薄暗い照明の下、元々の、ここと地続きの場所で、テーブルに腰掛けてはしゃいでいる。人通りが色めきだつ。視界がぼやける。折れ曲がる。コンパクトにおりたたまれる。床に置かれる。僕の目の前に! 僕の目の前に置かれた。指示なく空けても良いかどうか、ちょっと聞いてきます。火事かもしれない。それかもしれない煙の量だ。煙。燃える燃える。たまにはしょうがない。火の車だ。火の車。