桜は二日目、いや、三日目。まだ充分な物量。いまここに咲いている。この事実。まだ、あと数日はこのままのはず。それは予想、というか希望、というか、やはり、予想だがしかし、桜もいいけど、ユキヤナギもすごい。白い絵の具が迸ってるような感じ。やたらと、白い。吹き出すような、今まさにこの、目の前のこれ。春とはまさに、今、目の前のこれ!、という話をするだけの季節であるなあ。植物たちの、今ここの、この瞬間のこう!という感じは、植物の中に宿る意識が、ある誇らしさを持っていることのあらわれだろう。今、ここに、瞬間のこういう感じで!というのを受け止めたとき、それは植物から話しかけられたという解釈が適切なのだろうと思う。そのことで、その植物のことをいつかまた思い出すし、場合によっては、彼らを助ける側にまわることもあるだろう。そのように、働きかけの相互な交換は微量ながら着実に蓄積されていって、やがて全く想像でもできないようなものすごいことになっていく。しかし今はまだいわば下地造りのフェーズか。