ブログは、一日か二日書かないと、そのままいつまでも書かなくなるので、つまらないことでもいいから書いたほうがいいとは思うのだけど、じっさいにつまらないことを書いてしまうと、あとで腹が立つし、くよくよと後悔するので、いまさらだが厄介である。


で、なんだったっけ?


先週の水曜日は、午前中だけ会社を休んで、江東区の免許センターに行って失くした免許を再発行した。すべての身分証明書を失くした状態だったので、前日に会社に在籍証明書というのを書いてもらい、それを持って行った。この人はたしかにウチの会社に在籍しています、という証明書。会社の印鑑が押してある。これがいったい何を証明するのかと思うが、本人の名前と生年月日がわかればとりあえずはいいのである。再発行自体は一時間くらいで終わった。そのあと郵貯銀行にも行ってカード再発行を申し込んだら、郵貯銀行は通帳でも引き出しが出来るということを知って、その場でお金をおろした。財布紛失の対応として、一応これで、やるべきことはすべてやってしまった。


で、その日の夜、警察から拾得物受理通知書というハガキが届いた。


遅い…。一日遅いよ、と思った。これほどまでに「複雑な気持ち」というのはあまり感じたことがない。


でも、誰かが届けてくれたのだ。これは、驚くべきことだ。これを書いている今の時点で、まだ警察には行けてないので、届けられた財布が、外見内容共にどんな状態になってるのか、ぜんぜんわからないのだが、しかし誰かがそれを、警察に届けてくれたことは間違いないのだろう。


ほんとうに、なんて素晴らしい。神さまみたいに、素晴らしい人が、この世の中にはいるものだなあ、と、しみじみ感慨にひたる。


でも、そういえば二年前にiphoneを落としたときも、同じように警察に届けられたのだった。あそこに行くのは二年ぶり二回目。だから少なくとも、神さまみたいに素晴らしい人は、二人いたことになる。多い。そして、このわたしは、いくらなんでもモノを落としすぎる。


木曜日は、たしか江東区のピザ屋で飲み会。自分がバカに思われるだけなので、話す気はなかったけど、テーブルを囲んでしばらくしたら、結局、財布を落とした話をぺらぺらと喋ってしまう。


江東区の夜、春の夜。風が身体を包んだ。


金曜日はつまらない。どこにも寄らずに帰る。金曜日の夜はどこも混み過ぎだ。でも事前に電話入れるのも面倒くさいし、それでも良かったけど、ちょっとだけで帰りたかったのだ。でもそのちょっとだけの感じに、どうぞどうぞというムードの店は少ないのが、週末の夜である。


いつも暇そうな店が好きだ。気に入ってる店が混んでいると面白くない。でも大好きな店になぜか空席が多いと心配になってしまう。どちらにしろ勝手な思いに過ぎない。レストランが遵守するのはサービス、清潔さとある種の秩序で、客はそれを信じてリラックスし、それぞれが思い思いに、幸せになるしかない。このあともずっと、案内された末席で、その日の注文を組み立て続けたい。


そして来週末の店は予約した。誕生日おめでとうございます。


前々日に照明の電球が切れて、新しいのを買わないといけないのだが、もう白熱電球はお店に売ってない。しかもクリアタイプのやつなんてまったく見かけない。クリアタイプの白熱球の、ガラスのなかのフィラメントが見えているやつが、とても好きだ。部屋で使うなら、あれがいいのだが、もうこの世から無くなってしまうのか。と思ったらインターネットだとまだ買えるみたいだ。


で、ネットで白熱球25個セットを購入。価格はLEDの電球一個と大してかわらない。半年に一個使うとして、10年くらいは使えるだろうから、総寿命もだいたいかわらない。


しかし、25個セットって。なんか、玉子を買ったような感じがする。


今月に入ってからずっと読んでる本が、とても難しい。かなり丁寧にゆっくりと、十日近くかけて、やっと100ページくらい読んで、それでもわからないと感じるところが多く、正直これから先へ、読み進む気になれず、それまでの、気になる箇所を、何度も読み返している。しかし読み返しても、やはりわからない。


で、それならそれで、すっ飛ばしたり中断してもいいのだが、今はなぜか執拗にぐだぐだとこだわって留まっていて、それに絡んで土曜日は本屋で久しぶりに散財する。超、いろいろ、買ってしまった。こんなのいつ読むのか?というような、ヘビーなやつばかり。


でももう、いいや。もうあと半年か一年くらい、しばらくこの世界だ。もう何も言えなくなってもいい。行き詰ってしまってかまわない。そのことや、ある対象のことを考えると、ふわーっと気が遠くなってくる感じがある。そのときのことだけに気持ちを置いておきたい。


今日は買い物に出た。素晴らしい天気。そして風が吹いて、向こうから歩いてくる女性の洋服がはためき、スカートが踊って膝から上がふいにあらわれる。僕のシャツの裾も、下から大きく浮き上がって上下している。