通勤定期券の有効期限が切れるのが、明々後日だ。ってことは明日の夜に買わないと行けない。いや、明日の夜ないし明後日の朝だ。まてよ、明後日の夜でもいいのか。え?明後日の夜だと、木曜の夜か。だから、そうか。これを書いている今は、十八日になったばかりで、今日、これからずーっと、今から数えて大体二十四時間先までの時間が、よく考えたらすべて十八日じゃないか。そして翌日の、つまり、今から二十四時間後の今から、さらにもう二十四時間経ったとして、そこのところまでが、翌日の十九日ということである。だから、これは思ったよりも、今から十九日まで、と思って考えた場合、ちょっと気が遠くなるくらいの、まったく一息つけるくらいに大らかな緩やかな、完全と言って良いほど確固たる大きさの猶予が、あると云える。おそらく明日の今は、たぶん、色々とあって大体終わったあとの、すでに何もかもが幻のように感じられるのっぴきならない時間上の経験を終えたあとの場に付かず離れずの空間を、無心で漂っているのだろうと思われるが、それでもまだその時点で、通勤定期券の有効期限に一日分の余裕があるということだ。これはすごい。しかも、よくじつもほぼ二十四時間分の時間猶予が、確保されているのだ。これはもう、とんでもない未来までの有効パスを手にしたようなものだ。そして、だからつまりぼくは、遅くとも今週の木曜日の夜に、定期を継続購入すればいいのだ。それはすごくゆとりのプランで、じつに嬉しくて快適なクルージングだ。ラストラップまでエンジンをいたわれ。との指示が飛んできたようなものだ。ただひたすら、安定したラップを重ねることに集中すれば良いのだ。