今日は他部署間親睦みたいな飲み会で、終わったら九時半くらいだったので、いつもなら一人でもう一軒どこかへ行ってしまうのが普通なのに、今日はぜんぜンテンションが低かったので、そのまま帰宅してしまった。なんか妙に、だるいというか疲労感が大きくて、なんだろうこれは、なんだかなあ、こんな風にちょっとしたことで疲れてモチベーション下がって帰るだけみたいな、まったく年を取るのは嫌なことだとかなんとか思っていたのだけれど、つまり、台風が近づいているからだということに、帰宅と同時くらいに気付いた。だからこんなに妙に蒸し暑いし、気圧の感触がおかしくて、人を無意識にいらいらと不快にさせるような、なにか忙しなく落ち着かない感じの、大気の動きが今生じているのだと理解した。


明日はクリント・イーストウッドの「ジャージー・ボーイズ」を観にいこうかと思っている。とりあえず、the Four Seasonsの曲をyoutubeで聴く。いい曲が多いな。


僕は60年代後半好きな人間で、ジャズでもロックでもそうで、他の時代の素晴らしい音源よりも60年台後半の凡庸な音源の方が、価値があるのでは?とか考えてしまいがちな人間であり、じつはビートルズビーチ・ボーイズも、もちろんフォー・シーズンズも自分にとっては「ど真ん中」ではないのだけど、でもここ数年で、好きになりました。とくにアメリカのコーラスグループはほんとうに。R&Bまで行かないくらいの。


そういえば一昨日くらいに、The Beatlesの「Another Girl」を久々に聴いて、うわーやっぱりこれって、The Beatlesの凄さって、こういうことかと。なんか、The Beatlesって、異常に個性のはっきりした絵の具みたいな、じつにありふれたことをしても、この色合いや質感はあのメーカーの質感ですね?みたいな、すぐにわかって、でもギターにせよコーラスワークにせよ、なかなかこうは、思いつかないだろうにな、というかこの「HELP!」というアルバムを、僕はこの歳になるまで、あまりにも軽視というか黙殺し過ぎていたことに気付いた。これはおそらく凄まじい傑作アルバムなのだ。もしかしたら次作「Rubber Soul」より、凄いかもしれないくらいの、とにかくおそるべき作品なのだ。おそらく。


まあ、それはそれで、ちなみになんかもう、外で飲むのも、最近は人と飲むより一人で飲んでるほうがよっぽどましだと思うことが多くなった。人と飲むのは、最近はほとんど義務感でやってる感じだ。一人だとじつに気楽だし快適だし、次に何を食おうが何を飲もうが勝手だし、ぼやぼやと考え事をしていられるのがいい。二時間なり三時間なりという時間が、しっくりと楽しいことだけに奉仕してきれいさっぱりと消費されていて、とても無駄のない気持ちよさがある。で飲んで食ってることの問題点として、なんか如何にも、孤独なグルメ系な感じになってしまって、それがなんとも、不本意なのだが、でもやっぱり一人でいるのがいちばん気が落ち着くというものだ。そろそろ美味しい食材の季節がはじまる。