昨日はまた、飲みすぎて轟沈してしまいました。しかも一人で。でも一人で飲むのがすきなのだから、しょうがない。ほんとうにすいません。おぼえてるのは3軒目の始めのほうくらいまでか。その後、どうしていたのか、何時まで飲んでたのか、まるでおぼえてない。でもタクシーで帰ってきたのが、午前三時頃らしい。帰ってきて、すぐ風呂に入って、そのままなかなか出てこないので、心配した妻が見ると、浴槽のなかで口元あたりまで湯に沈んだ状態で眠りこけていたそうな。そのまま窒息死してしまっても良かったのだが、とりあえず叩き起こされ、湯から出て、それでもバスタオル一枚巻いただけでソファーで寝ようとするので、パジャマに着替えさせて、布団まで引っ張ったそうな。そのあいだ本人は「介護だ介護だ」と嬉しそうにはしゃいでいたそうな。


でもおれ、なんで一人でああしていつまでも飲みたいのだろうか。変だな。とくに酒が回ってきてからの、リミッターが外れたときのあの感覚は、いったい何なのか。


店が悪かったのかもな。やっぱりワインにすれば良かったな。


でも二軒目の寿司屋、久々に行ったけど、酒はまあいいけど、別にそれほどいい店じゃないな。


四軒目の店は、ほとんどおぼえてないけど、でもあそこは、大事にしたい、ちゃんとした客でいたい店なのに…。


そして、今日は一日、水のように静かに過ごした。刑が確定した囚人のような気持ち。もう、何の欲も希望も未練もなくした。こころの中が、こんなにきれいで澄んでいるなんて、なんという素敵な人だろう。怒られて反省してしょげているような、なかなかかわいい、という。


二日酔いの感じはほとんど無くて、でも身体が異様に疲れている。横になるとすぐに眠れる。寝たり、起きたり、夜の九時ごろになって、ようやく今日始めての食事。さすがに今日は、酒はまったく飲まずに過ごせそうだと思っていたのに、でも食事のときのお酒飲まないというのが、もはや僕の中では、箸や皿なしで食事するのと同じような感じにさえ思われて、かたちだけでも飲まないとおかしい、という感覚になっているので、仕方がなくビールだけ飲んだが、さすがに美味いとは思わなかった。でも食べ物の味もいつもと違って感じられた。


でもまたすぐに元に戻るんだろうね。なんともバカバカしい。しかし今更だけど、この自分という人間は、本当に本質的な意味で、バカであるね。十代、二十代、三十代、四十代と、それぞれがバカの歴史を思い浮かべられる。バカはつまらない。いつもやってることが一緒である。