DVD


イミテーション・ゲーム」「マッドマックス 怒りのデスロード」「マジック・イン・ムーンライト」をDVDで。ただしマッドマックスは始まった直後から妻が完全に退屈そう(興味をおぼえる要素が完全にゼロという表情)だったので、開始17分後に上映打切り。しかし、こんなに映像のキレイなマッドマックスシリーズだとは…。「イミテーション・ゲーム」は、まあまあというか、史実の描き方としてなんか微妙なものを感じるが、チューリングマシンへの興味が俄然惹起されるので、その意味ではよかった。「マジック・イン・ムーンライト」はウッディアレン的なペシミスティックでニヒリスティックでナルシズムな人が相手との恋愛を経てちょっとだけ世界に対して肯定的になるといういつものパターンであるが、ネタバレを書くと、相手の女の子が、予知とか死者との対話とか他人の記憶を読む能力を持っている人で、その能力にきわめて懐疑的だった主人公も、素晴らしい奇跡を目の当たりにするなかで最後はその力を認め、おおいに感動し、しかしその時点で相手に恋愛感情はいだいてない。しかし最後、女の子の特殊能力がインチキだったということがわかるのだが、主人公は自分の気持ちに気付いて、求婚して、インチキ能力のおかげで大金持ちの息子と婚約が決まっていた彼女も、やはり主人公の元へ行く…という話なのだが、これ、やっぱり「じつはインチキだった」っていう展開にしちゃうのだろうなあというのは、観ていてわかるのだが、それでもできれば、そうじゃない方向で行ってくれないかという儚い望みを込めて観ていた。つまり、彼女の能力が本物で、そのまま映画が終わってほしかった。でもまあ、それは無理で、結局いつものパターンになって、いや、そりゃあたりまえなのだが、でもこうして毎回毎回、同じような、理屈っぽくて厭世的なおっさんが、そんな自分は何も変わらないまま、かわいい(だけの)女の子に好かれて、最後一緒になりました、みたいな感じなので、軽くイラついた。