恋愛論


今まで黙ってたけど、じつは僕は、先々週くらいから今週にかけて、ものすごく忙しいのである。忙しいにも、色々と種類があって、あれやれこれやれと言われ続けて忙しいというよりも、何時何時までに、これを完了させてください、という約束を守るための忙しさである。それが今週末までで、要するに明日までなのだが、今時点で、間に合うのかどうか、なんとも言えない状況である。ここまで切羽詰る展開は、そう無いし、ある程度予想できたことでもあるのだが、でも今までの経験上、まあ週末にはどうにか格好がついてるんじゃないかな?と思っていた件なのだが、今回は意外とそうでもないみたい。なんだか、僕も色々と、何か苦労が足りないのか、徳の積み重ねが足りないのか、なんかここに来て最近、自分の不足を感じている。


で、それはともかく、先週末からとくに理由もなく、なんとなくふと手にとって読みはじめてしまって、それで、ああ!これは!!と思って、そのまま読み続けて今日読み終わったのが、橋本治恋愛論」なのだが、これは僕は、はじめて読んだのは二十代の頃で、当時は「すごい!」と思ったのは記憶にあるけど、二十年ぶりに読み返したら「わかる!」という感じだった。これはどちらがいいのかというと、たぶんこの本は「わかる!」とか言ってもしょうがないような気がする。この本にかぎらないけど、「すごい!」と思って、それで何か、ということになるのだと思うが、それでもおおよそ大体、何もならないのだが、それにしても「わかる!」って言われても、わかって、だから何?と言う話だ。


しかしこの本は今更ながら、とてつもない傑作である。ちょっと、あらためてもう一巡、はじめから読み返そうかと思っている。都度メモも取りながら。