jordan rakei


東京丸の内のコットンクラブでjordan rakeiのライブ(2nd show)を観た。僕はコットンクラブは初。しかし記憶だとコットンクラブって六本木とかそのあたりに存在していたような気がしたけど、東京だったのか。新しいビルの中なので最近引っ越したのか。…と思って調べたらこの場所に2005年オープンだそうな。だったら僕が記憶してるあのライブハウスはいったいどこなのか。。と思ってさらに調べたけど、どれも違うような気がするけど、どうでもよくなってきたので調査終了。


jordan rakeiは去年の秋頃ラジオで知って、これはいいかもと思ってわりと繰り返し聴き、ライブの情報を知ったので予約したのだが、そのときはじめて本人の写真や情報を見たらオーストラリア出身の白人だった。なんとなく今風に淡白な、しかしややジャズ寄りというか、器楽的な変拍子多用系な腕の達者なバックバンドを率いてミクスチャー的なR&Bをやる黒人だとばかり思っていた。


で、実際に観たら、思ってた感じとは、違うと言えば違うが、同じと言えば同じな感じだった。けっこう、弾きながら歌うという、スタイル的意味でも音楽の内容的にも、ある意味シンガーソングライター的な人なのだなと思った。弾きながら歌うというのは、つまり歌ってる人のあらわしたいことを、歌う部分と弾く部分とが細かく分かれたり重なったりして二つの線が織り成すもの全体で表そうとする感じで、聴いているとそこには二つの方法を用いることでの、状況に応じた荷重の掛け方の違いというかバランス感覚みたいなものも感じさせるもので、楽器一つの表現力が限界という条件でソロ演奏するジャズとは、やはり少し違う。


バンドとしてはけっこう律儀な、普通というか、まあこんなもんか、というか、とくに何ともないような演奏で、繊細さとか目を見張るようなスリリングな瞬間とかは別に無く、でもそれはそれで、曲を普通にやりましたという感じだったし、jordan rakeiはやはり、演奏ということではなくソングライティング、曲自体がすごくいい曲ばかりだなと感じた。聴いたことの無い曲も何曲かあったがそれも良かった。