シュークルート


シュークルートが食べたい、猛烈に食べたいと、一年に一回か二回くらい思う。毎度の理由は不明だが、今回は完全にデュラス作品の影響。さらに不思議なのは、シュークルートの味を頭に思い浮かべようとしても、いまいち鮮明には思い浮かべられないことだ、あれ、シュークルートってどんな味だったっけ?どんな感じの一皿だったっけ?みたいな、そのレベルで忘れてしまっている。にもかかわらず、食べたくなるというのは、そのとき食べたがっているのはいったいどんな食い物なのか?というレベルの話だが、とにかく食べたくなる。というわけで、ネットで作り方を調べて、自宅で作ってみる。(妻が作りました。)それで、出来上がったものを食べたらたいへん美味しく、じつに満足したのだが、果たしてこれが、シュークルートの味として完全にそれそのものなのかどうかは、食べ終えた今でも確証がもてない。とても美味しいけれども、果たしてそれがシュークルートなのかどうかは、よくわからないのだ。