アメリカの刑事


金曜日の夜、DVDで「ブレードランナーファイナルカット」を観て、たぶん二十年ぶりとか、それ以上かもしれないが、まあ今更観なくても良かったと言えば良かったかもしれない。まず記憶と大きく違っていたのはラストで、当初ああだったものが、改変されてこうなった、というのはかなり有名な話らしく、ほかにも全編にわたってかなりテイストが違うらしいが、とくに記憶と大きく異なっていたとかそういうことはなかった。デッカードはもっとハードボイルドというかそれ系な如何にもな恰好と雰囲気をたたえている、ように記憶していたのだが、よくよく見たらけっこうラフなアメリカ人の普段着に薄汚れたロングコートで、シルエットだけ見たらそれっぽいと云うだけだった。ハリソンフォードもまだ若くて、ことさらクールというわけでもなく、時折苦笑いとか気の良さそうな表情も垣間見せるアメリカ映画の刑事という感じだった。