オペラ座A面

映画「ボヘミアン・ラプソディ」では"I'm in Love With My Car"や"You're My Best Friend "が大した曲ではない、みたいな扱いになっているが(賛成する人もいるだろうが)、僕はこの二曲はとても好きで、少なくともこれらの曲なしではアルバム「オペラ座の夜」は成り立たないと思う。この二曲を含む異なる曲の異なる要素が奇跡のように数珠繋ぎになって流れる「オペラ座の夜」A面の素晴らしさはこのうえないものだ。

たまたま重なった時期に聴いてたから余計にそう思うのかもしれないが、ビートルズ「ホワイト・アルバム」とクイーン「オペラ座の夜」は似ている気がする。各メンバーの力が同じ分量で拮抗していて、それぞれの個性は尊重されているのに、全体を通して聴くと不思議な統一感を感じさせるところが似ている。