夜間バス


高速バスは深夜零時横浜発で、寿司が食いたいと思ったけど続けて二軒振られたのであきらめて先月も行った店で夕食。横浜駅のバス乗り場。ちょっと油断してたらもう出発時刻になってデカイ声で名前を呼ばれてしまって、すいませんと言いながら慌てて乗り込む。座席に座って、わりとすぐに眠る。はっとして気付いたら午前三時で、バスはどこかのサービスエリアに停車しているらしい。かなり長く停まっていて、いったい何時になったら発車するのか不思議に思いながら、もしやこのまま眠れなくなって到着してしまうのだろうか、だとしたら明日は辛い一日になりそうだなと、嫌な気分になるが、結局そのまま再び意識をうしなう。次に気付いたときは車内アナウンスで間も無く名古屋に着くとのこと。時計を見たら予定よりも三十分以上早い到着時間になったようだ。そして、やはり眠いことは眠い。充分に身体を休めることができたとはとても言いがたいのだが、でも今まで経験した夜間のバス移動における睡眠の質としてはもっとも高いものであった。これも慣れか。身体が慣れれば、毎晩こんな睡眠でもやっていけるのかもしれない。そのくらい人間の身体は何事にも慣れていくのだ。たぶん。