渋谷再会

九月で職場を去った人の、その後いかがですか会のために渋谷へ。集まったメンバーはかつてその人の内輪歓迎会と内輪送別会をやった僕を含めた三人と当人。一か月ぶりに会って、ひさしぶりの感も勿論感じながらも、なつかしいこの声と抑揚、あーなるほど、やっぱりこの人は、人を面白がらせて楽しませて、相手をとことんいい気分にさせて、楽しいひとときを作り出す才能において、ほとんど天才的なんだなと、あらためて思った。三宅さんとはまた全然違うタイプだけど、でも彼女も、ある意味「調停者」だろうなと思った。そしておそらくだけど、その外面的な楽し気な態度とは全然別の、まるで華やかなレストランの裏手で料理人たちが走り回る怒涛の厨房みたいな、激しくも冷徹な計算が内面にめまぐるしく処理されているのだろうとも思った。それにしてもこんな面白い人と毎日ランチしてたんだから楽しかったに決まってるわ…と。つまりは4月ごろに感嘆したのとほぼ同じ感想をあらためて思い浮かべた。ただし僕とはまるで違う思考・嗜好・志向の人であるとわかっていたけど久々の再会であらためてそう感じた。だからこそ余計に、凄い能力だなと思わされるのだが。

それにしても渋谷は夜になってもすごい人混みで困憊した。

帰宅後、ビールと一緒にと思って、カマスの干物を焼こうとして、カマスの鋭い歯で親指の腹を切った。小さな切り傷だがけっこう深く掘ってしまった。カマスの身にもかなり赤く色がついてしまったが、かまわずにグリルに突っ込んで焼いてしまって、そのまま食べた。汚い話ですいません。