金森氏

昨日の夜だけどテレビで録画した「映像研には手を出すな! 」の一話から四話を見た。組織系というかチームでモノを生み出す話で、アニメ制作ノウハウや図解が参照されるのも面白いけど。なによりも映像研の三人のキャラクター感が、今現在の日本にあるコンテンツのまさに現在最新型モデルというか、作品を見る者の感情の移入先としてもっとも洗練されていて心地よいものとして造形されてる感じがする…!と思った。単純に、今高校生とか二十代の人の気分の表現として、これがすごくリアルでスムーズに取り込める感じなのかと。まあ従来とくらべてそれほど変わった性格の人々が出てくるわけではないから、そういうのはいつの時代もさほど変わらないのでは、、とも思うが、でもまったく一緒ではなくてちょっとは違う、というかちょっとは新しい。そのちょっとの差異がこの場合は重要なのだろう。ことにマネジメントというかプロデュースの役割を担う「金森氏」の背格好と、目つきや口元の感じや、ものの言い方。ああいうクール感に何かを感じて心を預けたくなる女子は多いのではないかと(相手として好きになるというよりも自分=ナルシシズムを託す対象としての登場人物)、つまり「金森氏」というキャラクターを見ていると同時に、それをこの世のどこかで、様々な思いで見ているだろう無数の鑑賞者たちの心の中に浮かぶものを想像してしまう。そしてこの世界に無数の「金森氏」が存在することを…。