個体差

年齢を重ねるごとに脳の動きも鈍くなっていく、若い頃なら脳が活発なので、日々蓄積する身体の疲労に、かえって気付くことが出来なくて、そのせいで身体の調子を崩すこともあったが、年齢を重ねると、むしろ調子を崩すほど身体を酷使できなくなった…という、先日のRYOZAN PARK巣鴨で、そんな話が出ていた気がする。。

一つの働きに脳全体が占有されがちになって、本来の身体センサーとしての機能がおろそかになってしまう、動作にそんな「偏り」が生じるのが、脳の"活発さ"だということだ。若くて体力があるというのは、脳が常にバランスよく全方位的に正常動作できるということではなくて、むしろパワーがあっても使い込みが足りずバランスが悪いので、ある一極にリソースが集中しがちで、限界ぎりぎりまで演算処理が走るから他処理がおろそかになるとか、トルクは異様に高いけど加速が弱いとか、ピーキーだけど乗りこなせばすごいポテンシャルとか、車のエンジンみたいな個体差もあるし特性も違うから、それぞれ個性的で派手に動作して、ことに若いうちはその特性が極端にわかりやすく現われる。

植物とか、機械とか、マグカップとか、それらも意識を持っているのだとして、しかし精神分析の対象となるような意識ではない、「この私」みたいな意識ではないが「それ」であり続けようとする意識だけはあるとか。