土と日

昨日は、久々に図書館に行った。まだ一部の利用が制限されていることもあるのか、図書館はかなり空いていた。とはいえ図書館に行くのは、さすがに久しぶりな元の日常という感がある。その後、高田馬場を経て池袋へ移動して、岡﨑乾二郎のタイル作品「ミルチス・マヂョル/ Mirsys Majol / Planetary Commune」を観ようとHareza池袋という施設に寄ったのだが、この建物はまだ臨時閉館中だったので、こちらも超久々のジュンク堂池袋店をのぞいた。会計カウンターが長蛇の列だったので、もし買うなら厄介だな…と思いつつ各フロアを見ていた。幸い(?)買おうと思う本が無かったので、そのまま店を出た。

どこかの店に軽く寄って酒でも飲もうかと思ったけど、池袋で、どの店に入ればいいのかまるで見当もつかない。ざっと目につくお店を見渡して、あまり入りたくなるような店が見当たらない。池袋もすっかりアウェーな場所になった。何しろサンシャイン通りを歩く人の多さがものすごい。渋谷よりも多いんじゃないだろうか。そして道行く人々の平均年齢が若い!これは普段の自分が、足立葛飾台東あたりにしか居ないからギャップが大きすぎるのだろうけど、それにしても、池袋は若い。しかし僕も、約三十年前は池袋こそが、実家住まい時は西武線ユーザでもあった自分のホームでありテリトリーだったのだ。一応は僕も、はばかりながら「saisonの子」の端くれではあるつもりなのだ(劣等生だが)。しかしそれも、今は昔だ。早めの時間ながら、大人しく帰路を辿った。

そういえば金曜日の夜に聞いた話。Eさんはすでにzoomを使った飲み会を何度かやっていて、でもあれは考え物ですねと。ふつう飲み会って、何人かで飲んでるとき、めいめいが勝手に喋っていて、お互いがお互いの話を必ずしも聞いてるわけじゃないでしょ、でもzoomだと参加者全員の状況下で「今、発言している人」がいて、それ以外のメンバーが一応全員その話を聞いてるかのように、全体の場が構成されてしまう。そりゃあ打合せとかで使うわけだから当然だけど、言われてみればたしかに飲み会と打合せは、参加人数にもよるけど、対話のあらわれかたは違うかも、と思う。隣同士だけでのやり取りとか、無言で特定の誰かを見るとか、当然出来ない。なんか一定の気持ちの持ち方を維持して、みんなで場を支えないと成立しない、だからその時間が楽しければいいけど、楽しくなかったら楽しくなさが倍加するかもしれないね…。それでも、ものは試しに、他の人も誘って今度やってみましょうか、みたいな話にはなったが、あまり気は進まない。

帰宅後、Answer to Remember Live at Blue Note Tokyo ~無観客でもよろしくワッツアップ~を購入して視聴したら、予想をはるかに越えて素晴らしく楽しいライブ。粗削りで勢いに溢れた、予想をはるかに越えたモロな"ジャズ"だった。とくに素晴らしかったのは、トモキ・サンダース(ts)によるピアノレスの「Passion Dance」こんな熱いジャズ、久々に聴いた。血が沸いた(これを書いてる今知ったが、トモキ・サンダースの父はファラオ・サンダースらしい!)。黒田卓也(tp)が加わってからラストまでは、もはや盛り上がらないでいるのは不可能というくらいカッコいい。ひたすら歓喜のみ!という感じ。

一度購入すると月曜日まで繰り返し観ることができるらしいので、今日も再び同じものを視聴。何度聴いても、やはりすばらしい。ひたすら大喜びした。無観客ライブとは言えかすかな歓声が聴こえるので、関係者とか、少しは客席にいるのかな?と思って観ていたのだが、そうではなくてことあるごとに安藤康平(as,g)がサンプラーで歓声の音を出していたことがわかって、ちょっと笑った。でも歓声は大事。あれが無かったらさすがに寂しい。