あまり面白いとも思えないが、それなりに展開していこうとする気配が漂ってきているので、それになかば無理やりに身体ごと引っ張られてしまおうとするかのように、少し投げやりな惰性的な気分のまま、読みかけた小説の続きを読み進めながら、ああ今日の、この日曜日がこのまま過ぎていくのだな、と思う。

これぞまさに、時間の無駄ということだろうか、いや、そんなことないはず、時間に、無駄とか有益とかはないはず。ただ、つまらないものをお終いまで読むのは、たしかにつまらないことではあるなあとも思う。その一方で、つまらないことをいつまでもやめずにやり続けたいという気分も、あることはあるなあ、とも思う。そこそこ、つまらないことの方が、かえって助かるところはあるし、安心していられる。不安も緊張もないし、集中力もいらなくて、疲れないし、余計な神経使わないし、それでいて、まだすべての希望を捨てたわけではないし、もしいよいよダメというならば、こちらにも相当な考えがあるし。