中野・江古田

実家住まいのころ、新宿に行くなら西武新宿線で、鷺ノ宮だの沼袋だの下落合だのは、目的地(西武新宿)到着を待ちながら、通り過ぎるのを見やる駅名、という印象がいまだにある。

沼袋駅に降りたのは、昨日がはじめてだった。中野・江古田の街並みは思ったよりもずいぶんのんびりしていて、都内らしからぬ雰囲気があった。

踏切をわたって、昔からありそうな商店街をしばらく歩くと、歴史民俗資料館があり、資料館からさらに北上すると、巨大なマンションとか病院施設に隣接するようにして、江古田の森公園が広がる。地図で見ることのできる大きさよりも、実際にはこじんまりとした印象だったけれども、まだ紅葉がきれいで、それにしてもすでに十二月も半ばだというのに今年は落葉も遅くこのぶんだと正月を過ぎてもこの調子だろうか。

公園からさらに北上して、大江戸線新江古田駅まで歩いた。江古田の森公園新江古田駅も、僕が西武新宿線に乗ってた時代にはまだ無かったか、少なくとも今のような姿ではなかっただろう。大江戸線の開通は二〇〇〇年とのこと。開通したばかりの時はよくおぼえている。客先へ外出したり会社に戻ったりで、わりと利用した。

西武池袋線江古田駅には、かなり昔に行ったことがあるはず。学生の多いところの印象がある。