夏暮里朝

フジロック」という言葉がブログタイトルに三日連続で並んでると、どう考えてもフジロック行った人みたいだけど、単に配信をちょっと見ていただけというのは、我ながらどうなのか…と思う。

朝、西日暮里駅のホームで、屋根の日影は左手の山手線側に斜めに落ちているけど、ホームの半分以上には、直接陽が当たっている。ホームの床は汚れていて、それが朝とは思えないほどの強い日差しに灼かれて、汚れも何もかもが一緒くたに、ほとんど漂白されて粉々になる直前のようになってる。電車を待つ人々は、ほとんどが山手線側の日影の下にいるのだが、京浜東北線が反対側ホームに入ってくると幾人かはそちらへ歩み寄る。滑り込んでくる京浜東北線自身が、今まで日差しの直下だったホームに自らの影を落とすけど、その日影も電車が巻き上げる風も、まるで涼しさを伴ってなくて、ただの熱風と影がやって来ただけでしかない。乗車口のドアが開いて、出ていく客の後に車両内に乗り込むと、中は冷蔵庫のようになっている。ああ、腐らないように保管されていると思う。