羊文学の音楽をこれまでちゃんと聴いていなかった。なんか"文学"だったら困るとかの先入観もあった。あらためて聴いてみても、その音楽性に対して印象が変わるとかでもなかったのだが、それとこれとは関係なく、先日フジロックの配信で見た、このバンドのWHITE STAGEでの演奏は素晴らしかった。視認性きわめて悪い照明とスモークの中で、ほとんど表情も見えないほど、ぼんやりと霧の中に突っ立ってるようなギターとベースが、次々と楽曲を爆音で演奏するというだけで、凄まじくロック的であり、演奏の上手いだの下手だのは別次元での、トリオのアンサンブルとしてこの上なく申し分ない、とくにベース…素晴らしい。"more than words"のコーラスのうつくしさ、こういう分厚さで音の幕を張り巡らせてくれるなら万事OKで、ああそうだったオルタナティブってこういうのだったと、感慨深くもあり新鮮でもあった。
ライブというのは、これがあるから困る(じっさいに現地で見たらもっと楽しいのはわかっているけど、フジロックはあらゆる意味で過酷すぎてぼくには無理。たぶんもう行くことはないだろう)。