She Said She Said


人が生きていく上で、なんとなくこれで良いのだという気持ちでいられるためには、何が必要なのだろうか?幸福感の質というのか…それは時代に拠っても随分違うのだろうけど、今、僕とか、僕と同世代とか、そのあたりにとってはどうなのか?


例えばこれから多かれ少なかれ、それまでの豊かさとか暮らしやすさみたいなものを、今までのようには享受できなくなる事が、徐々に明らかになりつつある。それまで滑らかに稼動していたシステムが綻び始め、構造の再編が行われ、それによって想定外の亀裂が生まれ、本来確保されていた筈の安定にまで揺さぶりが掛かって来る。


世の中の仕組みだとか、人々が共通に抱えている思いだとか、そういうのが崩壊していくとしたら、そういうのの修復・復旧というのは可能だろうか?そして、それは楽しくて遣り甲斐のある作業だろうか?それとも辛くて嫌な作業だろうか?…というか、それは作業によって回復できるものなのだろうか?


っていうか、全然気にしてないです。このフロアの雰囲気嫌いじゃないです。わかりやすい話を得意げに大声で話して満足気なあの連中からちょっとの間だけ離れる事ができただけでも大助かりです。


…でも実際問題として、これってやっぱりキツイ仕事ですよねー(笑)。全然楽しくも何とも無いしやりがいも無い。もうやだなあ、誰かがやってくれないかなぁと皆が思ってる仕事ですよねー。


もう開き直ってますから。一々やり合ってたらカラダもたないじゃないですか。だからもう、なるべく視線が合わないように全然別の方向を向いて、もっともらしい感じで黙って机に向かってやる事やって、定時になったら即効ダッシュで帰れるように常時足元にカバン置いてあるみたいな。


でもこういうの抜本的に誰かがすぱーっと解決してくれないんですかね?まあ無理か。お前がやれよって話ですよね(笑)こうして皆が適当にスカしつつ嫌々やってるから、細かなトラブルが絶え間なく続くのかもしれませんけど。…っていうか、もしかすると実は、その方が良いんじゃないのかしら?でもだとしたら、何故?誰にとって良いのかしら??


今、生きている私達は多かれ少なかれ、そういう人生なんでしょうね…そういう世界を、今より少しでも、ほんのちょっとでも好きになれるように努力して、それでそういう毎日の仕事を、楽しいと思えるように…そう思わなきゃ、人生楽しくならないんだろうなーと思います。だから引き続き頑張りますけど…