2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

あらたに入会したジムは、系列店ならどの施設でも利用可能なので、帰宅途中もっとも立ち寄りやすいと思われる川崎駅付近の施設に行ってみた。 しかしあらためて思ったけど、川崎駅、巨大すぎてわけがわからない…。正直自分の駅構内という概念イメージにおい…

葬儀場を後にして、小岩駅からの乗り換え順をスマホで調べると、バスで金町駅まで移動してから常磐線に乗るルートが最短であるとのこと。なるほどそうなのかと、ちょうど出発前のバスに乗り込んだ。ニ十分かそこらで金町駅に着いた。 地図で見ると、バスは中…

ナイチンゲールについて考えるにあたり先週から読んでいるのは、荒木映子「ナイチンゲールの末裔たち――〈看護〉から読みなおす第一次世界大戦」である。 ナイチンゲールの話は最初の一章だけだが、赤十字社設立とか、訓練看護師の国家登録制とか、第一次大戦…

ナイチンゲールは、自身「天使」のイメージが世間に流通してしまったことについて、おそらくは我が身の不幸とあきらめていながらも、それを最大限に活用して、著述活動や各種制度の樹立を、推し進めたのだろう。また「看護=天使」イメージの有効活用は、彼…

ナイチンゲール以前、つまり十九世紀前半まででも看護婦という役割の女性はいたが、実態はほぼ一日中酒酔い状態で病人の周囲を徘徊しあわよくば窃盗の機会さえ狙うような、社会不適合者ともいうべきイメージだったらしい。じっさいには、そうじゃない人物も…

自宅を出て、綾瀬川を渡って、千住新橋から荒川を渡って、さらに北千住を通り抜けて、千住大橋から墨田川を渡って、南千住駅まで歩いた。歩きすぎた。さすがに疲れた。 最近の南千住と言えば、高層マンションであり駅周辺の商業施設というイメージがあったが…

あらたに入会したジムのプールで泳いだ。更衣室、シャワー室、プール、それぞれをつなぐ通路の相違とか、シャワーの出方とか、プール幅(コース数)の違いとか、プールサイドの作りが違うとか、私物入れの位置とか、当然ながら前の施設とは細かくいろいろと違…

言葉で物事を説明するとき、まず結論を言って、次にそれの根拠となる条件を挙げるとする。たとえば、ほんとうに幽霊を見た、そのことを書くならば、それが本当である根拠を並べるべきなのか。 いや、そうではないのだ。ほんとうに幽霊を見たあなた自身を、よ…

ミシェル・フーコー的な権力と知の関係、一筋縄で捉えるわけにはいかない力の発動と、それと不可分に作動する知との関係について考えるときに、僕はたまたま現在の関心がそれに向いていることもあり、ナイチンゲールという人物のことを思い起こしてしまう。…

これまでのフィットネスクラブの会員資格が失効してしまったので、法人契約可能な別のクラブと契約した。しかし一か月くらい経ったのにまだ一度も行ってない。 月会費ではなく都度支払いだからそれでも良いのだが、それにしても通う習慣が途切れると、まるで…

今週かなり睡眠不足気味なのは、自分が悪いのだ。もっと早く寝れば良いのだ。夜更かししているわけではないけど、なぜか寝付きが悪いというか、横になってから意識をなくすまでに、やや時間を要するのだ。しかも翌朝の通勤電車内で、仮死のごとく眠れるわけ…

雨脚が強いので、挿した傘に雨の打つ音が大きい。フリージャズのドラミングのように、波状的だが一音一音が力強く、断続的でとりとめないが、その強弱の幅はとても豊かである。それを聴きつつ歩き、やがて新緑を深く生い茂らせた桜並木の下に差し掛かると、…

Amazon Primeでヨーラン・ヒューゴ・オルソン「ブラックパワー・ミックステープ ~アメリカの光と影~ 」(2011年)を観る。 アメリカの黒人活動家、マーチン・ルーサー・キングとか、マルコムXとか、または本作品に登場するストークリー・カーマイケルや、ア…

御茶ノ水から、靖国通り、昭和通り、春日通りと辿って、湯島まで歩く。最近は浅草もそうだけど、秋葉原から上野にかけて立ち並ぶ雑居ビルのなかにも、主に外国人観光客が利用するのだろうホテルをよく見かける。そんなビルの入口からふいに若い女性があらわ…

トニー・オクスレイが亡くなったのは去年の12月である。当時そのニュースを見てここに何かを書きたい気もしたが、そのままスルーした。 しかしやはり、トニー・オクスレイが死んだ!と書けばよかった。どうせふだんはろくに聴かないなら、それを自分に言い聞…

何かをを知るとは、知った自分が知る前の自分から変わってしまうのが面白いのであって、ただ知るだけなら、なんてことはない。将来を見越して、知識をあらかじめたくわえておき、のちの起爆剤にしようとしても、そう上手くはいかない。知る=たくわえる、と…

生まれて初めてのことだが、香水を買った。自分用ではなく贈りものとして。 その際、試しに自分の手首に少量塗布して馴染ませるということをした。それはほんのわずかな、これならおそらく誰も気づかないと思われるほどささやかな香りに感じられたのだが、そ…

ホタルイカの豊漁はけっこうだが、近所のスーパーだけの問題かもしれないけど、今年は枝豆の出荷が例年より遅くないか。茹でたばかりの枝豆をビールとともに食すのは、毎度のことながら季節の到来をはっきりと確かめることのできる重大なイベントである。例…

今年はホタルイカが豊漁らしく、お店で見かけるホタルイカは、大きくて身もふっくらしていて、たしかにホタルイカの当たり年かもねと思うし、我が家の食卓にものぼるのだが、あらためて考えるにホタルイカというのは、いくら立派な身といっても、せいぜい数…

映画「オッペンハイマー」は、観たほうがいいのかな…とは思うのだが、何となくあの、たぶん相変わらずな、いかにもクリストファー・ノーラン的な、とりつくしまのない時間の推移を眺めるだけみたいな、壮大な書割りがひたすら流れていくような映画なのでは……

RYOZAN PARK巣鴨で【古谷利裕 連続講座 アラカワ+ギンズを通して観る「近代絵画」】。以下内容メモより自分なりに考えたことの備忘です。まず二十世紀初頭の芸術家の多くが、主に十九世紀に活躍した科学者の言説(相対性理論はもうちょっと後)をもとに「四次…

差別は、ある明確な行為実績をともなわない限りにおいては、犯罪ではない。このことは意外に忘れられがちだ。誰それは差別主義者であるか否かを、あたかも誰それが法に抵触しているか否かのように語りがちだ。 たとえば犯罪なら、ことに軽犯罪、公共施設とか…

2008年にNHKで放送されたテレビ録画より、チェルフィッチュ「フリータイム」を観る。ものすごく久しぶりに、チェルフィッチュを観た。当時、六本木のSuper Deluxeで実際に観たのが、放映されたこの日の舞台だったのかはわからないが。 喋ってることと身体の…

Amazon Primeでチャン・リュルの「福岡」を観る。 古本屋の男(ヨン・ジェムン)は、常連客の女(パク・ソダム)に誘われて福岡県を訪れ、そこで居酒屋を営んでいる先輩(クォン・ヘヒョ)と、二十八年ぶりに再会する。 古本屋ジェムンと先輩ヘヒョはかつて、一人…

観たのは昨日だが、Amazon Primeでチャン・リュルの「フィルム時代の愛」(2015年)を観る。かなり困った映画だ。七十分くらいの映画だけど、四部に分かれている。 第一部病院内を舞台に映画(映画内映画)が撮影されている。カットが掛かり、役者もスタッフも次…

観たのは昨日だが、U-NEXTでチャン・リュルの「慶州 ヒョンとユニ」(2014年)を観る。僕はこの映画を観るのはたぶん三回目だと思う。妻が観たいと言い、また観るのか?と正直思ったけど、観始めたら、これがたいへん面白い。 この映画での、ヒョン(パク・ヘイ…

観たのは昨日だが、Amazon Primeで、チャン・リュルの「群山」(2022年)を観る。 詩人のパク・ヘイルが、先輩の元妻ムン・ソリと共に群山と呼ばれる地を訪れ、食事をし、宿に泊まる。二人の関係は、はっきりしないのだが、ムン・ソリは宿の主人を何となく気に…

乃木坂で、マティス展の二回目を観た。 それにしてもいま、こうしてマティスの作品を観るということと、当時つまりその作品が描かれたばかりのときに観るということでは、大きな違いがあるのだろう。 マティスはこの世で、すでに巨匠でありその価値が確定し…

Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で濱口竜介「悪は存在しない」(2024年)を観る (以下、ネタバレご注意ください)。オープニングで、明らかに山本達久のドラムとわかる緻密かつ神経的なハイハット音が聴こえてきて、見上げた空を背景に、連なる樹木たちが延々と流…

U-NEXTで、アラン・ロブ=グリエ「ヨーロッパ横断特急」(1966年)を観る。麻薬の運び屋が、トランス・ヨーロッパ・エクスプレスに乗って、パリからアントワープまでアタッシュケースを運ぶ。…そんな映画を作ろうと、映画監督と関係者ら計三名が、トランス・ヨ…