2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

屈む人について

まだ若かりし時代、好きな女性のタイプは?と聞かれて、受け狙いとかではなく、かなり真面目に「鎖骨と骨盤が良いひと」と答えて、笑われた(怪しまれた)ことがある。 鎖骨と骨盤は、言うまでも無く美術解剖学的人体の要となる骨格である。鎖骨は、左右の肩を…

大竹伸朗「全景」(東京都現代美術館)を観る

まず感じるのは、やはりこれだけの物量の作品が作られていてしかも、どのようにしてか判らないが、作品として保存・管理されていて、普段は雨ざらしであれなんであれ、いざ展示となったら、一挙に会場に集約させて来て、このようなかたちで展示させてしまえ…

「Sensuous」Cornelius

金曜の夜で、色々やることがあるのに、再生を始めたら、もうなにも出来なくなってしまった。風鈴の音が深く響き、静謐な音の空間が広がっていき、アコースティックギターが爪弾かれ始める。再生開始から20秒で、このアルバムは予想以上のブツだと確信する…

ぼくダーキー!!

数日前から江藤淳の「アメリカと私」を久々に再読していた。もう頁の最初からものすごく感動してしまい、このblogにだらだらと感想文を書くつもりだったのだが、そもそも「アメリカと私」を知る事になった大塚英志「江藤淳と少女フェミニズム的戦後」もつい…

J Dillaプロデュースの作品群を知る

J Dillaのラストアルバムについて以前書いたが、今日NapSterのプレイリストを見てたら、【J Dillaプロデュースヒップホップトラックス】というプレイリストがあったので、再生しながらリストを見ていたら、僕は恥ずかしながら今まで知らなかったのですが、J …

「7年ごとの成長記録 21歳になりました」というテレビを観ていたら、なかなか面白かった。

日本各地の子どもたちを7年おきに取材し、彼らの成長と社会の変化を描くドキュメンタリー。14年前、7歳だった子どもたちは今、21歳。今回の番組では、成人し、それぞれの人生を踏みだそうとする13人の姿を描く。就職、結婚、親の死などそれぞれの問…

コラージュで遊びながら

新しく用意した紙の上に、模造紙を重ねて少し描いたあと、戯れにカッターで、描いたアウトラインに沿って切り取ってみて、その紙片にジェルメディウムを水で溶いたものを刷毛で塗り、下の紙に接着させてみたら、結果が異常に強烈だったので相当びっくりして…

「POINT」Cornelius

今月のミュージックマガジンの特集が、数日後に新作「Sensuous」をリリース予定のコーネリアスなのだが、これはかなり読み応えのある面白い特集でした。久々に、ミュージックマガジン買ってよかったと思った。読んでて、あんまり馴染みがないはずの渋谷系サ…

二日酔い

午前中キモち悪くて死す。風邪は治り掛けてるが、喉に未だ違和感がありセキが出る。鼻も出る。もう一日寝ていることを自分に許してゴロゴロする。音楽もかけないで静かな状態にする。外で子供の声や、お母さんの声や、クルマの音が微かに聞こえてくる。ぼー…

銀座にて

公募展たけなわの季節。上京してきた父と半年ぶりに会う。5〜6人で飲み会。皆さん年上の方々ばかり。お元気そうで何より。 結構酔う。最後は父とサシで鉛筆画の話ばかりひたすら繰り返す。そもそも何の話か忘れる。肩寄せ合って、親子で喋ってる。阿呆みた…

blogと私

僕はblogに毎日なんか書く事を自分に課しているが、これはあらかじめそう決めとかないと、すぐやめそうだからなのだが、ほかの理由としては、そもそも自分が書いたものとしての、まとまった一纏まりの文章を読んでみたいと思っていたからでもあった。なので…

家に居ます(風邪ひいたかも)

今日聴いたのは、P.I.LのMetal Boxとか、O'Jaysのベスト、Marvin Gayeのライブ盤、Grant Greenの「抱きしめたい」、Pat MethenyのOne Quiet Nightなど。あと他にも結構聴いた。全部Napster。iTunesでイヤなのは長時間起動させとくと、PCがすごいパワー食い…

「人物画」の冒険

昔、美大受験用の美術予備校で人物デッサンしたりする場合、画面内の構図はほぼ決定していて、座像であれば膝下あたりまで納まるようにトリミングするし、全身入れる事もあったが、ああいうのを毎日のように何枚も描いていると、例えばモデルが向かって左に…

鑑賞のこころ

モノの「良さ」にも色々あって、この色々さと言うのは結構あなどれない訳で、それはたとえば音楽に置き換えると、もうこのジャンルはこんなの誰が聴いてるの?っていうようなマイナーなグループのプライベート盤まで聴き込んでる癖に、こっちのジャンルは超…

家に居ます

小品にかかずらっていたら多少大きめの絵が違って見えてきてしまった。という事を前に書いたが、今日改めて大きめの絵を引っ張り出してきて、じっくり検証する。2点ほどは、やり直すことにしたが、あとは特に問題ないと思い直す。むしろ小品の方が駄目なの…

「Gold」Smokey Robinson & The Miracles

ここ最近の、真夏とくらべて体感気温はかなり下がったものの、少し歩くと軽く汗ばむような日差しの下でビールを飲む。かさついた口内と喉が一挙に潤い、芳醇な滋味が体内に広がって行き、しばらくして軽い酩酊が立ち上ってくるときの後ろめたさを伴った快感……

クルマと私

大型のトラックが、目の前で停車しようとしていて、僕はトラックが然るべき場所に停止してから通り抜けようと、立ち止まってしばらく車の動きを眺めていた。巨大なトラックがのろのろと動き、自らの位置を微調整しているのを見てると、なかなか面白い。運転…

「杏(あんず)」・正岡子規など…

最近、正岡子規の事をもっと知りたいと思っていて、いくつかいろいろ読み始める準備をしている。「坂の上の雲」では、最初、正岡子規をかなり主要な登場人物だろうと思わせながら、全体から見るとかなり前半のところまでで、あっと言う間にいなくなる印象が…

作品サイズ

小サイズの作品が計9点あり、最後まで仕上げていく感じなのが6点ほどある。これらをここ数日間、取っ替え引っ替えして、手を入れているのだが、ひとつの作品を観て次にやるべき事の判断や、加える作業に対して現われる結果の総体やなんかが、ものすごくク…

Napsterを使ってみました。Part3

しつこいようだがNapsterに金を払うか否かの検討を続けている訳だが、たとえば、Destiny's Child の「Cater 2 U」の後に、Brandyの「Almost Doesn't Count」が流れて、久々に耳にするこれらの曲のかわいさに、ちょっとうっとりするのだが、どちらの曲も既に…

Napsterを使ってみました。Part2

ちょっと気になるアルバムを検索してきて、一枚通して聴いてみて、購入を検討する。という意味では、やっぱりすごい良いかもしれない気がしてきた。快適な試聴マシンとして、やっぱりあった方が良いかも。なんか音が良くない気がするんで購入は結局ITMS…

Napsterを使ってみました。Part1

専用ソフトのユーザインターフェイスはなんか良い感じのような気がする。使いやすい感じがした。・・・まあ定額制の音楽ラジオみたいなもんだが、これに月1300円弱払うのはどうだろう…。すごく高いとは思わないけど、ちょっと微妙なところだ。確かに一日中…

「Word of Mouth」Jaco Pastorius

ジャコパストリアスが、実はコンポーザーとしての能力も非常に高く、ストレートなジャズからロックやカリビアンサウンドまでをも包括する幅広い音楽ジャンルを自分のサウンドとして現す能力にも長けた、有能なミュージシャンであったなどという話はしゃらく…

イメージを膨らませるものではなく、むしろ限定する…

10日ほど前、父から電話があって「田舎の知り合いの関係で展示をやるのだが、そのときお前の作品も何点か展示したいのだが、お前半切くらいの小品が何点か出せるか?」という話だった。僕はあるよと答え、それ以降早速、小品の準備にとりかかっている。元々…

携帯音楽プレイヤー今昔

iPodを使い始めてから2年以上経つけど、それまでは、CD形式のMP3プレイヤー(RioVolt)を3年くらい使っていた。これを使い始めたときの衝撃・楽しさはほんとに格別で、何しろCD-Rの700MB近い容量内にアルバム数枚分入って、それを持ち歩けたから、音楽鑑賞…

「坂の上の雲」8巻の前半だけ再読

数日前から、また「坂の上の雲」を読み返している。文春文庫8巻の、日本海海戦の箇所から読み返し始めたのだが、もうやたらと面白いので、時間があれば本を開いて読み進むしかない状態になっている。もうほぼ「勝負」がついたのでそろそろ読むのをやめます…

「Rid of Me」 PJ Harvey

僕は歌の歌詞を、ほとんどまともに読まないし、聴こえてきてもその意味を積極的に理解しようとしない。というか、歌詞の言葉の意味をそのまま文字に書き移して読んだりする事の意味があまりよく判らない。そういう風に読んでも、あんまり面白くない気がする…