2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

森の中

夢の中で、目的地まで、歩いて三十分もかかった。途中、海が見えて、風力発電の大きな風車が回ってるのが見えて、だから滞空時間も長めに、景色を見ながら行ったり来たりした。このあたりは常に風が強くて、雨が降ると、いつもほとんど暴風雨みたいな事にな…

Eulogia

大西順子がニューアルバムだって。へー。というか載ってるアルバムジャケットがものすごい。広報活動がすごく気合入ってて、ウェブで見てるとすごいキラキラした写真がいっぱい出てくるな。新聞にもでかでかとキレイな感じでポーズしている大西順子の写真が・…

世相

7階から下を見下ろすと、傘を挿している人と挿してない人の割合が、大体半分半分で、これは降ってるのか降ってないのか判断が微妙で、でもまあ、とりあえず傘をもって外に出たが、実際外を歩いてみると、たしかに雨は降っていて、傘を挿す事が不自然ではな…

sakanaka

なんとなく考え事がしたくて、酒を飲みに行こうと思う。そして、思った店に入って、座席に坐って思ってた酒を注文して、それを無事に飲むことができて、そのようにしていながら、ただずっと考え事をしていたいと思うのだが、しかし実際は思いのほか、酒を飲…

脳内ニューヨーク

「脳内ニューヨーク」をDVDで観たが、暗いし、陰鬱だし、趣味悪い部分も多くて、いわゆるインテリ文化人的なウッディアレン的なナルシシズムがいやらしくて、なんかむかつく感じもあって、決して良いとは思わないのだが、でも観賞後には強い印象をもたらす映…

倉敷→岡山→帰る

午前十一時くらいに倉敷につく。とにかく暑い。とりあえず食事する。ついたくさんお酒も飲んでしまう。でも店を出たら炎天下でほろ酔いなどすぐ吹っ飛ぶ。酷い汗。大原美術館の所蔵作品群はは大変見ごたえのあるものすごいものであった。閉館まで居て、相当…

羽田-岡山

ご搭乗口を越えると自分たちがこれから乗る飛行機が見える。一目みて、あぁ小さいヤツだ、やだなぁと思う。基本的に飛行機は嫌いだが、とくに小さい飛行機だと離陸や着陸のときの機体の傾き感がすごく生々しく感じられて、それがものすごく嫌なのである。MD-…

地震

地面が揺れて夢も途切れた。東京都足立区も震度2か3くらいは揺れたので、目覚めてすぐの、寝ぼけた目で照明器具がゆらゆらしているのをしばらく見ておりました。軋むような高い音が断続的に聴こえたが、それ以外は静かで、むしろいつもよりもより、いつもら…

景色へ

風景は、僕を「お前は妙な人間だ」と言って冷酷な態度で無視するのですが、僕から言わせれば、風景の方がよほど妙で、大変とらえどころのない様子なので、何をどうすれば良いのか、さっぱり分からないので、とにかくその場にとどまり、ひたすら目の前のあり…

原節子

原節子の「美」は僕の中ではグレタ・ガルボを凌いでますね。彼女を撮ったどの監督も彼女の比類のない美しさを認めています。関係ないけど、僕は自作の美的欠如を補う手段として画面のどこかにちょいと原節子を描き入れることがあるんです。すると途端に画面…

お香

お香を炊くと、落ち着くね。みたいなことを冗談で口にするならともかく、まさか真剣にそう思って、本気でそう考えて思わずお香に火をつけてしまう日が来るとは、予想だにしなかった。でもここ最近、お香を炊くと、落ち着いた気分になって、癒されるのだ。う…

AWARE

大江健三郎「「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち」読み終わる。ものすごい。濃さが違う。今日も暑い一日。酒をのみ、色々と食べる。くだらないクイズ番組を見る。夜になって近所をあてどもなくふらふらとする。暑い夜。こんなんでいいのかね。汝を愛す…

子供

福永信の「星座から見た地球」を読むが、あまりよくわからないまま読み終わってしまった。読了して、それを伝えたら、この小説が相当好きらしい妻は、大層がっかりしたようだった。人それぞれだねと。先週かその前くらいから、早く読め読めとやたらせっつか…

品川

山手線で西日暮里から品川まで移動する。進行方向右手側をずっと見ていると面白い。鶯谷から上野にかけて、谷中霊園が見えて科学博物館が見えて上野駅を過ぎてアメ横の喧騒が見えて、御徒町の古いビル群を過ぎるとあっという間に秋葉原になって、巨大な商業…

何を書く?

書く事がある?今暇?暇だな。帰りたい。帰ってどうする?自室に戻ってぼんやり。冷蔵庫を開けて中を見て、何も取らずに閉めて、またぼんやり。西日が部屋全体を染めて、車が走る音が窓の外からかすかに聞こえてきて、でもそれでいいから、とりあえずそのま…

談笑

私も五年前まではこのあたりのオフィスで働いていたんですよ。ほら、駅前にある、あのビルですよ。隣の電気屋はまだ無かった時代ですけれども、いまからそう、大体四五年前のことですね。と、相手が言うので、へえそうなんですか、じゃあ、きっとこのあたり…

揺れ動く

目の前にある机上のものが、今、すべて、静寂のまま、みうごきひとつせず、ずーっと静止している。それは、当たり前のことだ。しかしなぜ、それを不思議な事と思うのか。それをじっと見つめている自分が、身動きひとつしていないから、むしろそれが不自然で…

銀行員

まだ僕が5才くらいのときの事だが、その頃通っていた幼稚園で「お店屋さんごっこ」が行われた。施設内全域を使って、職員や園児や父兄がみんな参加した。紙を切って作られたお金で、買い物をするのだ。お店の側で品物を売ったり、買い手として商品を買った…

iPhoneの母

昨日新宿の映画館の前で、ポケットからiPhoneを出そうとして手が滑った。iPhoneはくるくると回転しながら落下して、カチャーン!と乾いた音を立ててアスファルトの上に着地した。うわーっと思わず声を上げるほど驚いて、慌ててすぐに拾い上げて容態を確認し…

貧乏人のキャビア

新宿に行って「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」を観る。長くてやや辟易とした。個人的に新井浩文が好きなのでそれだけでもまあよかった。若手男性俳優もみな良い感じ。映画が終わったあとで、腹が減ったからオイスターバーで生牡蠣を食ってワインをがぶ飲…

所沢

所沢にて、友人の結婚パーティーに出席。久々の友人たちに会う。 亮ちゃん相変わらずいっぱいブログ書いてるね。もうなんだかよくわかんない事とか色々といっぱい、毎日毎日書いてて、なんだかもう、ものすごい感じだよね。きっと亮ちゃんは死んでから有名に…

Drop Kick

久々にiPodに入れて聴いた1992年のSteve Coleman & Five Elementsが素晴らしくて、聴きながら感動で全身が震えるような思い。ボリュームをMAXまで上げてもまだ足りない。もっとしっかりとした音で聴きたいなあ。聴いてると恍惚としてしまって、ふらふら歩い…

オーレンカ

「可愛い女/犬を連れた奥さん」岩波文庫も読み終わった。神西清の翻訳は最初読んでるときは、やっぱりちょと古めかしいなあとも思うが、読む進めるとやはりこっちの方が圧倒的に素晴らしく思える。とくに「可愛い女」の何と素晴らしいこと。この作品は、おそ…

天気

朝の九時半くらいに出かけると、空は晴れている。でも地面は濡れている。雨は夜のうちに降っているので、ここ最近朝はいつも、地面が濡れているようだ。アスファルトや鉄柵や家屋の突き出た庇などすべてが雨に濡れてきらきらと光っている。朝のうちならまだ…

イォーヌィチ

岩波のチェーホフ「可愛い女/犬を連れた奥さん」(神西清 訳)も読んで新潮文庫と読み比べている。しかし「犬を連れた奥さん」というお話はなんとも、読めば読むほど馬鹿馬鹿しいという気持ちにもなるが、でも、その馬鹿馬鹿しさこそが「犬を連れた奥さん」な…

グーロフ・プレイ・ギター

主人公のグーロフがアンナ・セルゲーエヴナと出会ったことは、彼の人生にとってどれだけ特別な事だったのか?というか、今までの人生そのものが根本からひっくり返るよなものすごい出会いだったのか、そのくらいの「真実の愛」に遂に目覚めたのか?…もしくは…

ニューヨーク

「脳内ニューヨーク」という映画が観たいと思って、久々にビデオ屋に行ったが、無いので、店員の女の子に聞いたら、検索機械で調べてくれて「あ!!いえ、それはまだ、レンタルしていません!!7月21日からです!」と言うので、わかりましたありがとう、と御…

軽美術部

北千住にて、第一回「軽美術部」を開催した。勤め先の有志によって結成された、お絵描きグループの会合である。メンバーは会社の女の子三人(+飲み会のみ参加一名)と僕。東急ハンズでスケッチブックとかを買い、商店街でモティーフにするためのピーマン、大…

かわいい女

一日中、中央線に乗る日。一日中、チェーホフを読む。もう今日は、頭の中がすべてチェーホフ。客先で担当者と話してるときも作業中でもずーっと物語の中にいる状態のままで、胸が強く鼓動しっ放しで、顔が紅潮して油断すると涙が出てしまいそうな気分のまま…

窓の外

電車に乗り込み、つり革に掴まる。隣の女性の鞄に身体が当たらないように少し除けて、下を向き、他人との間隔を足元で確認する。ドアが閉まり、しゅーっと気の抜けた音がして、がたんと揺れて、やがて電車がゆっくりと動き出す。黒い窓の外の流れる光を見つ…